銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

信濃川から垣間見えたもの

2020年07月13日 | のほほん同志Aの日常

数えてみれば、2月以来でしたから、
4ヶ月半ぶりの宿泊添乗でした。

関西を出たのも、いつものキャリーを引っぱりだしたのも、3ヶ月半ぶりぐらい。

それぐらい間が空くとどうなるかというと、荷造りの勘が鈍っており、
とにかくもたもた、入れたり出したり。
海外ツアー並みに時間をかけてできた荷物は、かなり重い…。

そりゃそうです。
暑いかも、いや、寒いかも…とあれこれ入れて、
雨だからカッパも傘も、タオルも…と。

なかでもずしりと重かったのは、文庫本。
飛行機は欠航のため、往復とも列車。
列車時間長いし、ホテルでもゆっくりだし、
行きに読む本、帰りに読む本、寝る前に読む本、予備の本、
…と4冊も持っていったのに、けっきょく全国の豪雨が気にかかり、
朝は新聞、夜はニュースにくぎ付けで、
どの1冊もただの一度も開くことなく、
唯一読んだのは、旅先で買った松谷みよ子さんの『民話の世界』。

買い求めたのは、長野県の黒姫高原に佇む黒姫童話館です。

モモちゃんとアカネちゃんシリーズで知られる松谷みよ子さんですが、
長く全国各地を歩いて地元に伝わるお話しを聞いてまわり、
忘れられかけていた二つの民話をもとに「龍の子太郎」に再生させるなど、
民話と深くかかわる人生を送られました。

その松谷さんの『民話の世界』、冒頭の一節に、はっとしました。

「聞く話、聞く話、何と洪水にまつわる話が多かったろう。
 洪水に苦しめられてきた人々は、その思いをさまざまの物語として
 語り伝えないではいられなかったのである。」

今回の行き先は、新潟県。



『雪国』の湯沢温泉と妙高高原に泊まり、
途中、長野県北部の飯山や信濃町へも足を伸ばしました。

車窓に時おり現れる川から、目が離せませんでした。

南魚沼の魚野川、十日町の清津峡、
新潟県を走っているときは、穏やかな川の流れでした。
水の色も澄んでいて、雨は降ったりやんだりではあるのですが、
まぁ、日常的な雨、という感じです。

ところが、信濃川にかかる橋を渡るときに、その色と水量に驚きました。
連日、ニュースで目にする濁流に近い色、
あるいは地元の宝塚でいえば、台風翌日の武庫川の色です。

信濃川といえば、上流である長野県を流れているときには
千曲川と呼ばれる日本一長い川。
このたび、九州に次いで大きな被害の出た長野県の中部地方から
新潟の日本海へと流れていく川です。

山間部に渡る高い橋の上から見下ろすと、
コーヒーミルクの色に濁った信濃川に注ぎこんでいく、別方面からの澄んだ支流。

いかに、ある一定の地域に集中して
豪雨が降り続いているのかを物語る光景でした。

わたしたちが訪ねたエリアは〝通常”レベルの雨だったようですが、
それでも空はずっと灰色の雲に覆われていました。
そんななか、時おり、現れた日差しが、どれほど嬉しかったか。





樹齢90年のブナ林、美人林を訪ねたときには木洩れ日が注ぎ、
バスの中からは、くっきりと電信柱の影も。
「影ですよ、影!」と思わず、言っていました。
影なんて、一週間ほど見ていなかったですから。






そして、ハイライト。
妙高山のふもとから日本海の糸魚川へと走る観光列車「雪月花」。


妙高山の展望を望めなかったのが心残りではあるのですが、
ほとんど傘要らずだった今回のご旅行。

ご参加いただいた皆さんも久々のご旅行に表情も明るく、
湯沢では幻想的なヘイケボタルの光も見られ、
また飯山でいただいた富倉そばや笹寿司も美味しくて、
知らない土地や風景に出会うというのはいいな、と改めて思った3日間でした。

一方で、列車「雪月花」が糸魚川に近づいたときの、
沖合まで茶色く濁った日本海の色。



はるか300キロ先から流れてくる信濃川が伝える光景に、
雨雲よ、動いてほしい、と思わずにはいられませんでした。

 

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きのう、JRは乗り越し料金なく帰れました。

お世話になりました。ひさしぶりに楽しい旅でした。

コロナを流しさるマイナスイオンたっぷり!美味しいお料理でお腹も大満足。

ありがとうございました。                大阪市KM様

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