ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

チラムを作る・・・3

2005-02-23 | 第3話 出店のババ
(煙管の横にあるのがチラム。チラムの上にある緑色の布がソフィーで黒い玉がストッパー。その右の黒い塊りがチャラス(大麻樹脂)で次がガンジャ(乾燥大麻)。サドウが使うチラム一式である)

 受け取った煙草を半分に千切る。チラム1回で使う煙草の量は半分でちょうど良いようだ。煙草の巻紙を破って煙草の葉を左手のひらに置く。チャラスはマッチの火で焙り軟らかくして右手で揉み取り、煙草と揉み合わせる。それで吸う準備はできた。チラムは素焼きのパイプで中指ぐらいの太さがありトップから2㎝程がずん胴に広がっている。パイプの真中の穴は丸い箸が通るぐらい大きい。穴が大きいのでガンジャを入れるとボロボロと落ちてくる。それを防ぐ為にヘッドから胴へ細くなるところにストッパーという当てものを入れる。ストッパーには空気が抜けるように切り込みがしてある。最後にパイプの吸い口にソフィーという布で包む。パイプの穴が大きいのでチラムを吸ったとき、ストッパーの隙間から火のついた滓を吸い込む。それを防ぐ為に吸い口をソフィーで包む、ちょうどフィルターの役目をしてくれる。
 ババがチラムを取り出し逆さまにしてトントンと軽く膝に当て中のストッパーを1度抜き出す。チラムの穴に息を吹きかけ残っている滓を除きストッパーを入れる。左手に作っていたチャラスをチラムのヘッドに入れ吸い口をソフィーで包む。出来上がったチラムを大地に立てババは短いマントラを唱え儀式が始まる。
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