べぇ~ろ~ぅ てぇめぇ~ぇ 二度とミャンマーなんかくるかぁ~
と悪態ついてトラックの荷台に乗り次の目的地へ向かう。虎の牙だと思って300バーツも出して買ったのに運転手は笑って豚の牙だ、そんな金を払ってお前はアホかという顔をしていた。虎の皮の前で売ってんじゃねぇ~よぅ くそじじぃ~ぃ
パドゥア村(ヤオ族)へ行き、帰りにチェンライの近くのメイヤオ村(ヤオ族)に寄った。
この村に入った途端、生アヘンの臭いがした。村全体に煙が滲みついてバイブレーションを発している、中断されていたLSDが誘発されそうだ。
小屋の前に所在なげに座っているおやじの目は虚ろでリアリティーとは無縁の世界を彷徨っている。
おやじの前に座る。お互いの視線が合った。おやじはこの瞬間、帰って来た、とぼくは感じた。
竹筒でアヘンを吸う格好をするとおやじはゆっくり腰をあげ手招きをして小屋の中へ入っていった。
薄暗い小屋の中を外から見ていると入って来いと合図をする。
今日はろくなことがなかった、慎重に値段の交渉だけはすべきだ
「なんぼや・・・」
「一回30バーツや」
ちょっと耳を疑う、余りにも安い。裏があるのではないのか?警察が隠れているとか・・・
心配することは何も起こらなかった。二回吸って舞い上がりおやじと信頼の握手をして別れた。
(メイヤオ村を検索したが不明だった。タイ人の発音による違いだろうか?)
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