彼はぼくを引き取りに来ていたのだ。 デリー中央刑務所は第1~第4までありそれぞれの刑務所は東京ドームぐらいの広さがある。その中は約10程の収監区に分かれ第1刑務所、第2収監区は外国人専用ワード、第1収監区は女性専用ワードになっていた。ぼくが逮捕された事は既に第2収監区では知られていた。後日、第2収監区のゲートを入りフィリップスと再会した時、彼はぼくが逮捕された新聞記事の切り抜きをぼくに渡してくれた。
彼に連れられ第1刑務所のメインゲートに行った。ゲート内の端に膝を抱くようにして座り何をするでもなくただ待っていた。第1から第4刑務所内にあるアシアナ・ホスピタルへの移送の事務手続きが終わったのだろうカーキ服がニヤニヤしながら手で合図をしてぼくを呼んだ。鉄製の巾5cm程もある重い手錠が前に出したぼくの両手首をガッチリと挟み込んだ。太い鉄鎖の先を握ったカーキ服と巨大な鉄製のメインゲートの右端にある潜り扉から外に出る、眩い光の先に自動小銃やライフル銃を持った警備隊員を見た。手錠の先の鎖を引っ張っていたカーキ服の奴は自転車に乗ってのんびりとペダルをこぎ出した。見上げる程高い塀その上に有刺鉄線。今、ぼくは塀の外にいる。塀に沿って一本の赤茶けた小道が一面緑の下草の生えた中に通っていた。目の前にやはり巨大と思わせる鉄扉が現れた。第4刑務所である。外からだと鉄扉の左端下にくぐり扉があり、その上に小さな覗き窓ある。そこから紙切れが中の人間に渡されぼくは中に入った。
彼に連れられ第1刑務所のメインゲートに行った。ゲート内の端に膝を抱くようにして座り何をするでもなくただ待っていた。第1から第4刑務所内にあるアシアナ・ホスピタルへの移送の事務手続きが終わったのだろうカーキ服がニヤニヤしながら手で合図をしてぼくを呼んだ。鉄製の巾5cm程もある重い手錠が前に出したぼくの両手首をガッチリと挟み込んだ。太い鉄鎖の先を握ったカーキ服と巨大な鉄製のメインゲートの右端にある潜り扉から外に出る、眩い光の先に自動小銃やライフル銃を持った警備隊員を見た。手錠の先の鎖を引っ張っていたカーキ服の奴は自転車に乗ってのんびりとペダルをこぎ出した。見上げる程高い塀その上に有刺鉄線。今、ぼくは塀の外にいる。塀に沿って一本の赤茶けた小道が一面緑の下草の生えた中に通っていた。目の前にやはり巨大と思わせる鉄扉が現れた。第4刑務所である。外からだと鉄扉の左端下にくぐり扉があり、その上に小さな覗き窓ある。そこから紙切れが中の人間に渡されぼくは中に入った。
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