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ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・13

2013-02-19 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

  12月23日(金曜日) 
昨日ショッカンは面会で10gのスタッフを手にした。皆に吸わせてやりご機嫌だ。夜中まで吸っては騒いでいた。お陰でぼくは睡眠不足になりついてない一日だった。頭がぼうとした状態で裁判所に出頭した。毎回理由もなくとしかぼくには思えないのだが、とにかく待たされる。待たされはするが担当の女性裁判官がサインをすれば今日の手続きは終わり護送車に乗って帰って来られる。ところがその担当がいない。あっちこっち刑務官に引っ張り回された挙句、留置場に戻された。朝、満員だった留置場の収監者の喧騒はなく静かだ。昼を過ぎただろう一人又、一人と呼び出されて行った。ぼくは膝を抱いて座り待ち続けた。空腹感が過ぎると軽いシックが始まった。薄暗くなり始めた頃やっと
「ジャパニーカモン」
と呼び出され、また裁判所内をぐるぐると歩き回った。
「エンドPS」
とはどんな意味なのか、それを理由にどの裁判官もサインをしようとしなかった。終ったのかどうか分からないが刑務所へ帰る待機房に入れられた。真暗になって第1刑務所へ戻って来た。
入る時のチェックは厳しい。裁判所での差入れ物は全てテーブルの上に並べ調べられていた。間隔をとって5名は横に並び靴を脱いで調べを待つ。他はその後ろに並び座って前列の調べが終わるまで待機だ。ポケットの中の物は全て出す。ボディーチェック、靴下、ズボンの裾、内股、特に靴は入念に調べていた。ゲート内チェックがやっと終って第2収監区に戻ると疲れきっていた。

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