農閑期といえば欠かせないのが「わら仕事」!!
と、いうわけで今度は、わらじづくりを教えてもらいに、ず~っと行きたかった体験型博物館『房総のむら』に行ってきました。
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房総のむらは、千葉の印旛郡栄町にあって今年で25周年。
現在「千葉」と呼ばれている場所に、何千年、何万年も前から暮らしてきた人類の衣食住を復元して、体験しながら辿っていくという、果てしなく素晴らしい博物館です。
こんな、今の僕のためにあるかのような場所が、家から車で30分ほどのところにあるなんて、つい最近まで知らずにいたのでびっくりでした。
受付を抜けて、しばらく歩くと…
うぉー!!かやぶきー!しかも畑付きー!!
うぎゃー!!風流ー!!
「上総の農家」。千葉は江戸時代まで「上総(かずさ)」「下総(しもうさ)」「安房(あわ)」と呼ばれていて、それぞれの土地の江戸末期の農家が再現されています。
こちらがわらじづくりをした「安房の農家」。うそみたいですが、これらの建物はみんな平成生まれなんです。
建築のことはわかりませんが、この仕事に携わった人たちに深く深く敬意です。
中はこんな感じです。住みたいー!!
正直来るまで「わらじ」と「わらぞうり」の区別もついていませんでした。
わらじはかかとまで囲って足首で結ぶ紐までついた今でいう靴のようなもので、わらぞうりは鼻緒だけのサンダルです。長旅や野良仕事には断然「わらじ」の出番のようです。
なんと、定員は一日2名!先生が2人で、マンツーマンです!
わらじ作りは小学校の時やったのですが、ほとんど覚えていません(^_^;)
ほんとは6mのわら縄を綯(な)う作業からなのですが、それは完成品が用意されていました。
な~んだ、と思っていたら、後々そのありがたみを骨の髄まで知ることになります…。
一時間のお昼休憩で、日なたでおにぎり食べつつ周囲を散策。
安房の農家を出たところは一面麦畑!!
他にもそこらじゅうに畑や水田や、果樹園まであります。武家屋敷のお庭にまで、かわいらしい畑がありました。
作物を育てるのも、消費するのも体験講座の一部。ここで作ってここで使います。
かやぶき屋根を張り替えて(?)いました!
水車小屋発見!!もちろん実働中!
中身です。普段はこの石臼(写真左)での粉挽きもみれるそうです。
放っておけば粉を挽いてくれたり、もみすりをしてくれたりする水車のありがたみは、実際に自給生活をしてみるまでは知る由もありませんでした。
さて、午後の部開始です。少しわらじらしくなってきました。
そして、問題の藁を綯う作業で大苦戦!先生方はひょいひょいスルスルと、まるで魔法のように縄ができていきます。これは是非マスターしたい!
無事完成でーす!素敵なおみやげできました。
作っている時の写真が少ないですが、教わりながらなのでご容赦を。
今度は自分たちだけでできるようになって、作り方をUPできたらいいなと思っています。
終了後、少し時間があったので周囲を散策していると竪穴式住居を発見!!中にも入れます。
古墳時代と弥生時代のがありましたが、何百年間もほとんど変わりないことに驚きます。
商家の町並み!
房総のむらは映画でも度々ロケ地になります。最近では「坂の上の雲」もやったそうです。
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房総のむらでは連日様々な体験講座や実演見学を実施中!
こんな時代だからこそ、消費電力0kwのご先祖さまの暮らしぶりに学ぶべきものがあるはずです。
お近くの方は是非! →体験博物館『房総のむら』http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/
*お近くでない方は、とりあえずこちらの文明の利器をどうぞ。→Googleマップ・ストリートビュー
マップを開いたら、左上のオレンジの人を左クリックしながら見たい場所に合わせます。なんと、館内をパソコン上で歩けます。
自宅にて、かなりのホールド感!これなら走れます。そして軽くて気持ちいい!!
今回知った(てか、忘れてた)新事実!裏のボサボサがスパイク状になっていて滑り止め効果なのです。
忘れないうちに作り方を復習せねば!