10月17日午前3時。
それぞれの衣装を身にまといみんなが集まった。
18歳から25歳までの若者が、
お盆過ぎから約2ヶ月間かけて毎日練習と準備を重ね
いよいよ”浮立”本番!
先ずは、御輿を出す前の奉納である。
そして、下の宮での奉納の頃
ちょうど夜明けとなる。
笛は、市販のものは一切使わず
竹笛と呼ばれる節の長い竹を切り出し
灰汁を抜き乾燥させ穴を開けて作りあげる。
その後、プロの手によって漆を塗り
龍や竹に雀などの絵を描いて完成するのである。
ある場所で奉納するだけではなく、
道行きでは、道浮立と呼ぶ笛とワサン(締め太鼓)
そして大太鼓と掛け声で練り歩く。
休む暇は無い!
3ヶ所目の奉納。
いよいよ臺の内(つぼのうち)!
”天衝舞浮立”最大の見せ場である!
お謡い、本浮立、作り浮立と
一時間以上を掛け奉納を行うである。
大太鼓も気合十分!
気を込めて浮立をリードして行く。
午後からは ”村まわり”
新築の家やお店など、
希望される家々で浮立を奉納して回る。
ここは、有明佐賀空港での奉納の様子である。
そして、午後11時30分。
約20時間半を掛け、
全ての奉納を終える事が出来た。
私も”後ろ巻き”という役割で
お謡いやお謡いに合わせ大太鼓を打ったりと…
年を感じる年齢になってきたが、
若者達の気合と元気そして情熱に刺激されながら
何とか最後まで奉納を行うことが出来た。
みんな、身体はボロボロのはずだが、
全ての奉納を終えた皆の顔は、
とてもすがすがしく素晴らしい顔をしていた!
達成感とは、素晴らしいものである。
近年、少子化の影響もあり
打ち子の人数もかなり減少し、存続も危ぶまれているのだが、
OB達をはじめ父兄や浮立を取り巻く様々な人たちの協力で、
今年も素晴らしい奉納を行うことが出来たのである。
皆様に感謝!
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