昨日今日は、新潟で活躍されている世界の榎本、杉山両先生のセミナーでした。
インプラント周囲組織を、周りの歯と全く遜色なく仕上げて、しかも長期的安定を達成する、と言うテーマでみっちりと中身の濃いレクチャーを拝聴致しました。
その内容は本当に素晴らしいもので、現時点で達しうる最高の到達点の1つ、と言って間違いがないでしょう。
私自身も、非常に示唆される内容が沢山あり、自身の臨床に活かせる有り難いお話でした。
杉山先生が自嘲的にお話されていたのが、私のインプラント治療は、痛い遅い高いなんです、でも長期的予後の良さ、安心感を私はモットーにしていますと、懇親会の席でお隣の席でのことでした。
私自身、即時荷重とか低侵襲インプラント手術で専門書を出しているので、そのこともあって先生はそのようにワルイ冗談を仰ったのでしょう。
これには、全くその通りで反論の余地はありません。
私自身が生涯のテーマにしている即時荷重とか即時植立、低侵襲に関しては、確かに今業界内でトピックであり、某メーカー主導の特殊な治療方法が広まっていることも相まって、私も同類仁摩為されてしまうことには、何も異論はありません。
現実に、四国から銀座に出て来た某DRは、某メーカーの特殊な即時負荷治療方法で何と800症例以上をしている、と豪語された、と聞くにつけ、即時荷重、即時植立、低侵襲(フラップレス、グラフトレス等)と私の方法の違いなどは、専門家でも把握し切れていない、見分けるのがとても難しいものなんだ、と分かっているからです。
しかし、私は5-Dにも1年通っていますし、歯周病のセミナーにも、海外の学界にも出ていて、その上でこうして榎本先生、杉山先生のセミナーにも参加して、インプラント周囲組織の安定、造成処置の勉強も一生懸命に取り組んでいます。
その上で、即時荷重、即時植立、低侵襲外科を達成すると言う、一見今の業界内では矛盾するような内容両方に取り組み、実現しようとしている者なのです。
そこが、某メーカー主導の特殊な方法を推進されている先生方と全くスタンスが違い、私自身は歯周再生治療とインプラント治療の最先端を組み合わせて歯を出来るだけ残すことに頑張っているDRのつもりです。
そう言う私だけしかしていない矛盾するように見えているものを融合させ、真の理想的な治療を世界に先駆けて実現したい、と願っている者なのです。
なので、これから杉山先生の誤解を解いて、これからも仲良く色々とご教授いただけるようになって行きたい、と願っています。
確かに、杉山先生や榎本先生が感じておられる現状の業界には、問題がかなり見受けられます。
そのことを榎本先生はレクチャーの一番最初に、本当の意味で患者さんの為のインプラント治療を良く考えないといけない、と言う言葉に如実に現れていた、と思います。
早い、楽、安いと吉野家のように3拍子揃っている某インプラント治療が、今業界を席巻しているのですから。
早い、楽、安いと言うのは、一見患者さんにとって、とても優しくて良い方法のようにみえることでしょう。
しかし、本当のこと、長期的な見通しでは実は誰も本当のことは分かっていないのです。
早い、と言うのは即時負荷で、手術直後から噛んで良い、と言う患者さんフレンドリーに見えるでしょう。
楽、と言うのも、フラップレス、グラフトレスで行うのですから痛い手術は殆ど無いし、手術回数も少ないでしょう。
安い、と言うのも使われるインプラント本数が最小限で抑えられ、システマチックな補綴方法が確立しつつありますから、大量に行われるなら実現可能なのでしょう。
でも、長い時間の中で本当にそうなのでしょうか?
それが誰にもまるで分っていないのです。
何故なら、まだ歴史がない治療方法だからです。
噂で聞けば、開発者本人は地元の巨大なクリニックを閉じ、色々な拠点を転々としていると聞きますし、ヨーロッパ各地で訴訟を起こされ、インプラントバッシングの不調の影響もあり破産するのでは、と口さがない連中が話しているとか。
本当の所は、私にも分かりません。
でも、早い、楽、安いと吉野家のように3拍子揃っている某インプラント治療が、業界内でかつてほどの勢いを失いつつあり、その予後に関しても疑問符が付く報告が次々と出ているのは事実です。
そう言う中での、世界の榎本先生、杉山先生ですから、尚更の如く同じような系譜にいる者、と見られても仕方がないと思います。
ですが、私は全く違う者であって、矛盾するような課題の解決、両立を目指している奇人変人DRである、と宣言をします。
早いと言う即時荷重、即時植立、楽と言う低侵襲外科、そして審美的にも長期的にも安定して、安全安心出来る治療を患者さんに提供したい、と願って真摯に頑張っているDRなのです。
そんなこと出来る訳がない、と今の時代に置いては否定されてしまうかも知れません。
しかし、私は抜歯即時植立即時荷重をしながら、そのインプラント周囲に安定している骨、歯茎の組織を造成し、長く安定出来る環境整備手術を1回の手術の中で、超低侵襲で実現しようとし続けているのです。
これは本当のことです。
だから、5-D、歯周病セミナー、早春塾、今回のセミナーと、全く流派が違うと見なされがちの勉強会にも一生懸命に参加して学び続けているのです。
生意気な言い方になりますが、抜歯即時植立即時荷重同時GBR骨造成歯肉歯周組織再生インプラント術は、私だけが取り組んでいるだろう、と言って差し支えないものです。
即時植立即時荷重に関しては、世界の誰よりも早くから取り組んで来た1人ですし、PRDにもポスタープレゼンで受かりその専門分野では世界をリードしているDRだと自負出来ています。
けれど、それでは足りないことを私自身が一番感じているのです。
某メーカー主導の特殊な治療方法が、正しくその馬脚を現している、と私は考えています。
早い、即時負荷治療は、中ネジが傾斜する構造をしている為に、その破折トラブルが頻発していると、世界の学界で報告されています。
楽と言うフラップレス、グラフトレスも、その時には良いが、患者さんが年取るとともに顎堤が痩せて行って、隙間が生じ問題を起こすことが報告され始めています。
私自身は、自慢話に成ってしまいますが、特殊な方法の説明を聞いて直ぐに上記のようなトラブルが起こるだろう、と予測して全く反応しませんでした。
メーカー側は、私の標榜しているサムライインプラント法が、全く趣旨が同じに見えるので直ぐに飛び付くだろう、と思っていたようですし、私の実力でその治療方法を行って貰えるなら、強力な推進者に成ってくれるのでは、と期待していたようでした。
でも、、私はその方法に近い将来に起こるであろうトラブルの臭いを感じとり、私自身が開発して来た治療方法にそのまま取り組む姿勢を取り続けました。
その姿勢に全く間違いがなかったであろうと、私は実は自信があります。
現実に、今トラブルの報告が次々と出され出しているからです。
私は、抜歯即時植立即時荷重で治療期間短縮を目指し、インプラント周囲の骨、歯茎歯周組織再生術を極僅かな低侵襲手術で行おうとして来ていて、実際に今も行っています。
私は、究極的なインプラント治療を志向している、と信じています。
何故なら、たった1回の手術で抜歯もし、病巣も取り除き、インプラント植立し、その上に綺麗な仮歯を装着し、並行して周囲に健康的で長く維持されるだろう骨、歯茎を再生させて治そうとしているからです。
それも、患者さんにとって術後でもとても楽な低侵襲手術でです。
ここまでのことが実現出来ているなら、現代インプラント治療の理想像が実現出来ている、と明言しても良いのではないでしょうか。
これらを実現する為に、私は一生懸命に学び続けているのです。
色々な分野の最高峰を組み合わせること、融合させることが目標だからです。
このような夢を抱いて、必死で頑張り続けて10年になろうとしています。
そのお蔭で、素晴らしい指導者の先生方が惜しみなく教えて下さったお蔭で、私は理想の治療の実現をし始めている、と宣言出来る所まで来れています。
勿論、まだまだ未完成で、改善改良を重ねなければなりませんが、かなり色々なことが出来る、と言えるようになっています。
なので、そろそろ学会等の口演で発表して行こう、と考えています。
それがチャンと出来れば、先生方の誤解も解けることでしょう。
私の夢は、究極的なインプラント治療を行うこと、です。
その為には、絶対にインプラント周囲組織の安定は欠かせませんし、隣とかにある天然歯の根管治療、歯周病治療、補綴治療も欠かせないでしょう。
それを実現する、それが目標です!
色々と大変ですが、私は頑張ります!!