滞在5日目。
おおざっぱな計画だけ立てて、余った日程をどう使うか考えていなかったのですが、
この日は急に思いつきました。
「そうだ、バンケティング・ハウスに行かなきゃじゃん!」
バンケティング・ハウスはチャールズ一世がまさに処刑された場所です。
明日はとうとう目的の芝居"55 Days"見る日、ということで、
前回の渡英時にはロンドンパスを使って入ることもなかったので、
ちゃんと入場料を払ってじっくり見てみようと思いつきました。
Jubille線でWestminster駅へ。久しぶりに眺めるビッグ・ベン!
駅近くにあるParliamentary Bookshopには、チャールズのマグカップもありましたが、
そこは「おいおい、まだ5日目だぞ…」と物欲を抑え、
ホワイトホールを歩きます。
外務英連邦省とダウニングストリート。
平日なので人は少なめ。いつもなら観光客でごった返してますもんね。
スコットランド省とホースガーズを左に見ながら歩くと、東側にバンケティング・ハウスがあります。
が!!
行ってみると入口の門に「本日はイベントのため終日入館出来ません」との貼り紙が!
な、なんですと!
後で部屋に帰ってみてから調べたら、確かに11月5日は休館と書いてありました。
調べてからくればよかった!! ぬかった!!
すぐそこの入口にチャールズおりますやん!! ああーせっかく来たのに。
歴史的建造物ではあるけれど、そもそもは晩餐会用の建物だから、
イベントに使用するのも重要な意味があるんでしょうね。
仕方なく、明日出直して、芝居を見る前に訪問することにしました。
若干しょんぼりしながら周辺を散歩。
バンケティング・ハウス裏手にある国防省。MOD、ですね。右は国防省の近くにあるThe Royal Horseguards Hotel。
トラファルガースクエアまで歩くと、ネルソン提督の像が目に入りますが、
実は左の馬に乗ってるのがチャールズ一世なんですよね。
この時は大きい写真は撮ってませんが、意外と見過ごしがちです。
せっかくトラファルガー広場まで来たので、
ナショナル・ポートレート・ギャラリー(以下、NPG)で勉強することにしました。
ちょうどNPGでは"THE LOST PRINCE - the Life and Death of Henry Stuart"という特別展を開催中。
ヘンリー・フレデリック・スチュアートはチャールズの兄で、チフスに罹り18歳という若さで亡くなったために
チャールズが王座に着くことになるわけですが、
正直、兄のヘンリーのことまで考えてしまうと、頭がいっぱいいっぱいになってしまいそうで、
私は見るのを止めてしまいました。
今では激しく後悔しています。何故見なかったかと。
NPGは前回来たときに一通り眺めてはいたので、今回は"Charles I and Civil War"の部屋をじっくり鑑賞。
部屋に飾られているチャールズ一世の一番大きい肖像はダニエル・マイテンス作の肖像画です。
チャールズ一世の肖像というとアンソニー・ヴァン・ダイクのものが有名ですが、
そちらはナショナル・ギャラリーやバンケティング・ハウスに飾られているのでまたのちほど。
私が特に印象に残ったのは、ペンダントヘッドに入ったチャールズの肖像で、
元の肖像に、上から服や背景を"着せ替える"ことが出来るんです。
初めは統治中の姿で、そこに投獄された後の姿、
処刑されるまえのマスクを被らされた姿、そして天国にいる姿を重ねることが出来ます。
4段階のパーツが分かれてるんですね。
最後の天国の姿には"天使の輪っか"がついています。
他のイラストのような簡素なものでもそうなのですが、
王の処刑後、彼を殉教者として見る絵が多かったように思います。
キリストの受難と重ね合わせた挿絵なんかもあるのです。
処刑させるというところまで国民を追いつめていた王とはいえ、
その支持が厚かったのか、やはり神聖な王の死に対して、皆が少なくとも死後の安らぎを願ったのか、
とにかく否定的な資料を見かけないのが意外です。
議会派の肖像も多かったですよ。
議会派の将軍でクロムウェルの義理の息子となるヘンリー・アイルトンがなかなかのイケメン。
…勉強するとか言っておいて結局そういう記憶しか残っていない私でした。
中二階?の検索機を使ってプリントアウトした、チャールズ一世関連の資料。
よく見るバンケティング・ハウスの処刑シーンの絵でも、
様々な画家が違ったパターンで書いていて面白いです。
でついでに、
自分の癒しのために、リーグ・オブ・ジェントルマンの連中の写真もプリントアウト。
4人とも若い!30代前半ですね。
あとから思い出したけど、ジェレミー・ブレットの写真もプリントアウトすればよかった。
チャールズ一世関連の絵をかなり刷り出してたのでちょっと腰が引けちゃって…( ´o`;)
その後はカフェで軽く食事をし、
時間が余ったので自転車に乗って北に移動することにしました。
レンタル自転車は以前にも書きましたが、一日£1契約で30分以内なら追加料金は発生しません。
で、まず歩いてPall Mallまで行き、
なんとなく(現代版の)ディオゲネス・クラブを見てから自転車をレンタル。
(このカールトン・ハウス・テラス前に自転車のドックがあるのです。)
そこから西に突き当たり、ひたすら北へ北へ。
↑これはPall Mallの突き当たりにあるクロック・タワー・ハウス。
どうやって目的地までたどり着いたのか忘れましたが、ものすごく長い時間掛かった気がします。
自転車は乗るまでは楽そうに見えて、乗ってみるとけっこうしんどいですよね…。
夕方過ぎにやっとメリルボーン・ロードに出ました。
Pall Mallから約2マイル。(3.7km?)
どこへ向かっていたかというと、ベイカー街にあるシャーロック・ホームズ・ミュージアムです。
ミュージアムの売店は、行く度に品揃えが違うと聞いていたので、
売店を見るためだけに再び来てみました。
でも見てみたら前回来た時の方が品揃えが多かったような…。
キーホルダーなんかが欲しかったのですが、好みの物がなかったので、
他のこまごまとしたグッズと、ラスボーン版ホームズのポスターがかっこ良かったので購入しました。
シャーロック・ホームズ・ミュージアムの内部についてはこちらへ。
暗くなってもベイカー街は賑やかです。ミュージアム向かいのカフェもホームズ仕様。
自転車も漕いでヘトヘトでしたが、もうここまで来たら!
もうひとつのベイカー街にも行こう!ということで、
最後にノース・ガワー・ストリートへ向かいました。
パーク・クレセント付近の美しい建物の曲線。
途中のオフィスビルで見かけた人形のオブジェ。ガラス越しに見つめ合ってます。
そして! こちらが夜のSPEEDY'S。
よく考えてみたら、夜のSPEEDY'Sを見るのは初めてでした。
昼のSPEEDY'Sとカフェの内部については、こちらをご覧ください!
この日はガイ・フォークスナイトという日だったらしく、
遠くで花火が打ち上がる音が響き渡っていました。
ベイカー街とは違って、こちらはずっと静かです。人通りも帰宅する周辺住民の方くらい。
今回は忘れずにジュゼッペ・マッツィーニのブルー・プラークも撮影しました。
帰りはEuston Square駅からTubeに乗って宿泊場所へ。
もちろん乗換はBaker Street駅で。
【おまけ】
英国の(第一次世界大戦の)終戦記念日にあたるリメンバランス・デーが近いこともあり、
街には戦没者への弔いの象徴であるポピーのピンを差している人があちこちに。
私もわずかながら募金しました。
おおざっぱな計画だけ立てて、余った日程をどう使うか考えていなかったのですが、
この日は急に思いつきました。
「そうだ、バンケティング・ハウスに行かなきゃじゃん!」
バンケティング・ハウスはチャールズ一世がまさに処刑された場所です。
明日はとうとう目的の芝居"55 Days"見る日、ということで、
前回の渡英時にはロンドンパスを使って入ることもなかったので、
ちゃんと入場料を払ってじっくり見てみようと思いつきました。
Jubille線でWestminster駅へ。久しぶりに眺めるビッグ・ベン!
駅近くにあるParliamentary Bookshopには、チャールズのマグカップもありましたが、
そこは「おいおい、まだ5日目だぞ…」と物欲を抑え、
ホワイトホールを歩きます。
外務英連邦省とダウニングストリート。
平日なので人は少なめ。いつもなら観光客でごった返してますもんね。
スコットランド省とホースガーズを左に見ながら歩くと、東側にバンケティング・ハウスがあります。
が!!
行ってみると入口の門に「本日はイベントのため終日入館出来ません」との貼り紙が!
な、なんですと!
後で部屋に帰ってみてから調べたら、確かに11月5日は休館と書いてありました。
調べてからくればよかった!! ぬかった!!
すぐそこの入口にチャールズおりますやん!! ああーせっかく来たのに。
歴史的建造物ではあるけれど、そもそもは晩餐会用の建物だから、
イベントに使用するのも重要な意味があるんでしょうね。
仕方なく、明日出直して、芝居を見る前に訪問することにしました。
若干しょんぼりしながら周辺を散歩。
バンケティング・ハウス裏手にある国防省。MOD、ですね。右は国防省の近くにあるThe Royal Horseguards Hotel。
トラファルガースクエアまで歩くと、ネルソン提督の像が目に入りますが、
実は左の馬に乗ってるのがチャールズ一世なんですよね。
この時は大きい写真は撮ってませんが、意外と見過ごしがちです。
せっかくトラファルガー広場まで来たので、
ナショナル・ポートレート・ギャラリー(以下、NPG)で勉強することにしました。
ちょうどNPGでは"THE LOST PRINCE - the Life and Death of Henry Stuart"という特別展を開催中。
ヘンリー・フレデリック・スチュアートはチャールズの兄で、チフスに罹り18歳という若さで亡くなったために
チャールズが王座に着くことになるわけですが、
正直、兄のヘンリーのことまで考えてしまうと、頭がいっぱいいっぱいになってしまいそうで、
私は見るのを止めてしまいました。
今では激しく後悔しています。何故見なかったかと。
NPGは前回来たときに一通り眺めてはいたので、今回は"Charles I and Civil War"の部屋をじっくり鑑賞。
部屋に飾られているチャールズ一世の一番大きい肖像はダニエル・マイテンス作の肖像画です。
チャールズ一世の肖像というとアンソニー・ヴァン・ダイクのものが有名ですが、
そちらはナショナル・ギャラリーやバンケティング・ハウスに飾られているのでまたのちほど。
私が特に印象に残ったのは、ペンダントヘッドに入ったチャールズの肖像で、
元の肖像に、上から服や背景を"着せ替える"ことが出来るんです。
初めは統治中の姿で、そこに投獄された後の姿、
処刑されるまえのマスクを被らされた姿、そして天国にいる姿を重ねることが出来ます。
4段階のパーツが分かれてるんですね。
最後の天国の姿には"天使の輪っか"がついています。
他のイラストのような簡素なものでもそうなのですが、
王の処刑後、彼を殉教者として見る絵が多かったように思います。
キリストの受難と重ね合わせた挿絵なんかもあるのです。
処刑させるというところまで国民を追いつめていた王とはいえ、
その支持が厚かったのか、やはり神聖な王の死に対して、皆が少なくとも死後の安らぎを願ったのか、
とにかく否定的な資料を見かけないのが意外です。
議会派の肖像も多かったですよ。
議会派の将軍でクロムウェルの義理の息子となるヘンリー・アイルトンがなかなかのイケメン。
…勉強するとか言っておいて結局そういう記憶しか残っていない私でした。
中二階?の検索機を使ってプリントアウトした、チャールズ一世関連の資料。
よく見るバンケティング・ハウスの処刑シーンの絵でも、
様々な画家が違ったパターンで書いていて面白いです。
でついでに、
自分の癒しのために、リーグ・オブ・ジェントルマンの連中の写真もプリントアウト。
4人とも若い!30代前半ですね。
あとから思い出したけど、ジェレミー・ブレットの写真もプリントアウトすればよかった。
チャールズ一世関連の絵をかなり刷り出してたのでちょっと腰が引けちゃって…( ´o`;)
その後はカフェで軽く食事をし、
時間が余ったので自転車に乗って北に移動することにしました。
レンタル自転車は以前にも書きましたが、一日£1契約で30分以内なら追加料金は発生しません。
で、まず歩いてPall Mallまで行き、
なんとなく(現代版の)ディオゲネス・クラブを見てから自転車をレンタル。
(このカールトン・ハウス・テラス前に自転車のドックがあるのです。)
そこから西に突き当たり、ひたすら北へ北へ。
↑これはPall Mallの突き当たりにあるクロック・タワー・ハウス。
どうやって目的地までたどり着いたのか忘れましたが、ものすごく長い時間掛かった気がします。
自転車は乗るまでは楽そうに見えて、乗ってみるとけっこうしんどいですよね…。
夕方過ぎにやっとメリルボーン・ロードに出ました。
Pall Mallから約2マイル。(3.7km?)
どこへ向かっていたかというと、ベイカー街にあるシャーロック・ホームズ・ミュージアムです。
ミュージアムの売店は、行く度に品揃えが違うと聞いていたので、
売店を見るためだけに再び来てみました。
でも見てみたら前回来た時の方が品揃えが多かったような…。
キーホルダーなんかが欲しかったのですが、好みの物がなかったので、
他のこまごまとしたグッズと、ラスボーン版ホームズのポスターがかっこ良かったので購入しました。
シャーロック・ホームズ・ミュージアムの内部についてはこちらへ。
暗くなってもベイカー街は賑やかです。ミュージアム向かいのカフェもホームズ仕様。
自転車も漕いでヘトヘトでしたが、もうここまで来たら!
もうひとつのベイカー街にも行こう!ということで、
最後にノース・ガワー・ストリートへ向かいました。
パーク・クレセント付近の美しい建物の曲線。
途中のオフィスビルで見かけた人形のオブジェ。ガラス越しに見つめ合ってます。
そして! こちらが夜のSPEEDY'S。
よく考えてみたら、夜のSPEEDY'Sを見るのは初めてでした。
昼のSPEEDY'Sとカフェの内部については、こちらをご覧ください!
この日はガイ・フォークスナイトという日だったらしく、
遠くで花火が打ち上がる音が響き渡っていました。
ベイカー街とは違って、こちらはずっと静かです。人通りも帰宅する周辺住民の方くらい。
今回は忘れずにジュゼッペ・マッツィーニのブルー・プラークも撮影しました。
帰りはEuston Square駅からTubeに乗って宿泊場所へ。
もちろん乗換はBaker Street駅で。
【おまけ】
英国の(第一次世界大戦の)終戦記念日にあたるリメンバランス・デーが近いこともあり、
街には戦没者への弔いの象徴であるポピーのピンを差している人があちこちに。
私もわずかながら募金しました。
読んだことがない記事で、さらに「???」ってなったんですがどうやら腰を傷めてたときので、読んでなかったようですw
今さらながら、うらやましい!
チャールズ1世のお兄さんの話興味ありますw
それから、耳そぎ鼻そぎしてたって話もww
実はチャールズ1世くらいの時代になると、守備範囲じゃなくなるんですよ
でも面白そうだから、これから少し気をつけて本とかwatchingしてみます^^
ヨーロッの歴史が好きなので、そっちにはかなり反応してしまいますw
その後、腰の具合はいかがですか?
私、ヘンリー・スチュアートどころか、Civil Warのことでさえまだいまいち理解しきれてないです。
でも英国人でもこのあたりの歴史は何が起こっていたのかちゃんと分かってなかったりする
…って、チャールズ一世の中の人がインタビューで言ってました(^^;
歴史お詳しいんですね!
私は日本史専攻だったのに日本史にも疎いのでダメダメです。
でもこういう風にきっかけがあって学んで知って行くと楽しいですよね!
腰は友人に教えてもらった整骨院に変えてから
見違えるようによくなりました!^^
学校で習う歴史ってつまらないですよね^^;
私も今のように歴史好きな人間になるとは思ってなかったですよw
興味を持って歴史を調べたり読んだりすると
そこには学校の歴史とは全く違った「面白い」歴史があります^^
ドラマや映画や芝居を通してだと、遥か昔の存在に対しても、親近感が湧いて、歴史へのイメージが湧きやすくなる気がします。