11月11日。UK滞在11日目。
この旅の目的の最後の一つ、"The Game is On"というトーク・イベントを見に行きました。
このイベントは1974年に設立された"the London Lesbian and Gay Switchboard"という
同性愛者を助けるホットラインやデータベースを運営する団体の援助のために企画されたもの。
後援者であるマーク・ゲイティスをプレゼンターに彼が製作&出演してるドラマ「シャーロック(SHERLOCK)」の出演者&スタッフを招いて、
ファンからのメールや、観客の生の質問に答えるというトークイベントでした。
夏あたりからマークの旦那さんで、同じく後援者でもあるイアン・ハラードさんがTwitterで
「シャーロック・ファンが興奮するイベントを11月にやるよ!」と宣伝していたのですが、
その後なかなか最新情報がなく、誰がゲストで来るのかも分からないままで、
そのイベントに合わせてマークの出演する舞台"55 Days"も見に行けたらいいのに、と思っていました。
結局、芝居のチケットも飛行機の予約も済んだ後、
ラッキーにもロンドン滞在時にイベントが行われることを知ったので、さっそくチケットを購入!
マーク&イアンがチケット発売告知をする前からファン情報をチェックしていたので、
前から2列目という超良席を発売直後にゲット!
しかも、私はマーク・ゲイティスを見られるだけでも満足だったのですが、
後から主要キャスト(残念ながら主役のベネディクト・カンバーバッチはいませんでしたが)ほとんどが出演すると知り、
macの前でひとり絶叫してしまいました! 最強にラッキー!
この日は劇場に向かうまで、オックスフォード・ストリートからリージェント・ストリートを散歩。
夜ではないのでライトアップは見られませんでした。
夜、バスから見た時は、トナカイの角のような白い枝が上に伸びたイルミネーションでした。
そして、ピカデリー・サーカスにあるクライテリオン・シアターでチケットを引き取り完了!
ぎゃー! ちょー興奮する!!
この日になるまでそんなに実感湧かなかったのですが、
チケットを受け取り、そこにあるタイトルを見た途端、急にドキドキしてまいりました!!!
(右は夜のクライテリオン・シアター。いつもは"The 39 Steps"を上演しています。)
クライテリオン・シアターは、ワトスンと、ワトスンにホームズを紹介したスタンフォードが再会時の食事したとされる
クライテリオン・バーの傍にあるので、そこにも引っ掛けて選ばれたイベント会場なんですよね!
興奮を落ち着かせるために、開場時間までコヴェント・ガーデン周辺を散歩。
日曜のコヴェント・ガーデン・マーケットは特に賑やか。
正面には大きなトナカイが作られていて、ツリーと同じく絶好の記念写真ポイントになってます。
右はCatherine StreetにあるDrury Lane Theatre。
(リーグ・オブ・ジェントルマンのライヴ盤Live at Drury Laneはここで上演されたものですね!)
「シュレック」のミュージカルが上演されています。
同じ道にあるDuchess Theatre。こっちでは"OUR BOYS"を上演中。
ドクター・フーのRoryでおなじみArthur Darvillが出演してます。
その後、ずっと緊張していてどこでお昼を食べたのかも覚えてないですが、
(たぶんいつも通りPret A Mangerで食べたんだと思うけど。)
30分前には再びクライテリオン・シアターへ。
開場まではまだ時間がかかるようで、それまでロビーで待つことに。
お客さんはほとんど若い女性!
シャーロックや、ドクター・フーのファン・アートTシャツなんかを着ている子もいます。
シャーロック・ファンが集まる場所に来るなんて当然初めてだったので新鮮…。
ロビー内ではLLGSのカードホルダーが置いてあって、若いお兄さんが希望者に渡していたようなのですが、
私は緊張していて近づけなかったのでした…
かわいいお兄さんだったけど、ただでさえシャイでヘテロセクシャルな私にはチャンスなしw
開場後、実際に席に行ってみると、あまりに舞台が近かった! ゲストの座る椅子がもうすぐそこです!
顔のにやけが止まりませんでした。
そして、席を確認した後、スウェーデンから来たYさんと落ち合いました。
実は事情があってチケットを2枚買ってしまったので、一枚をお譲りする約束をしていたのです。
Yさんはレストレード役のルパート・グレイヴスのファンで、
このイベントのために日帰りで駆けつけた熱い方。
異国で日本人の方と「シャーロック」話をして、ホッとするひとときを過ごせました。
そしてとうとうイベントはスタート!
まずイアン・ハラードさんからこのイベントの主旨とボランティアによって運営されている等の説明がありました。
ナショナル・シアターの"Scenes from an Execution"に出演中だったイアンさんは、
髪を後ろになで上げて、役のために?珍しく髭も生やしてました。素敵!
イベント前にアンドリュー・スコットが出演出来なくなったという情報は知らされていたのですが、
当日になってハドソン夫人役のユナ・スタッブスも撮影で欠席となったことが発表されました。
Ohhh... とガッカリする観客。
続けて「あとマーティン・フリーマンは…」と言いかけ、
観客が「えええっ!? まさか…」と息をのむと
「マーティンは出るから大丈夫!(ニヤニヤ)」とイアン。
旦那と揃って煽り上手な人ですね (; ´Д`)
そして、イアンの紹介でプレゼンターのマークが登場!
イアン&マークのパートナー同士の固い握手に、私を始めとしたファンは歓喜?の叫びw
登場して早々、マークは「後半は私がユナ・スタッブスを演じます」と言って観客を笑わせてくれます。
「今日は"マーク・ゲイティスと友達"、というタイトルなので、まず始めにウェストミンスター市議会の駐車場責任者を紹介しましょうか」
なんて言いつつ、一番目の"お友達"として「シャーロック」の共同製作者であるスティーブン・モファットとスー・ヴァーチュが登場。
(今回の旅2度目の生モファット夫妻だよ。ラッキーすぎるな…)
黒縁メガネを取り出したマークは(メガネを掛けるマークを「ひゅーひゅー」とひやかす観客w)、
おそらく彼がチョイスしたファンからのメールを印刷した進行用のボードを見ながら、2人に質問し始めます。
前半はスティーブン&スー、モリー・フーパー役のルイーズ・ブリーリー、ルパート・グレイヴス、
そしてジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンの順で10分程度、質問に答える時間が設けられ、
休憩を挟んで後半は、観客が挙手してマークが選んだ人の質問に出演者が答える、という内容。
※当日の内容の詳細については、私やYさんのつぶやきを中心にした
【BBC シャーロックのイベント】The Game Is On! Q&A のまとめ
にまとめていただいてます。
私の記憶はここにだいたい納められています。もう今は薄れかけているのでw 当時のようすはこちらでどうぞ。
まとめに書かれていない内容としては、
S1E3「大いなるゲーム(The Great Game)」のコメンタリーで、
マークとベネディクトが言いかけた「兄弟間の確執」が、
シャーロックとマイクロフトの父親の浮気が原因だったと明かされたり、
S2E1「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」で
マントルピースの上に乗っているクリスマスカードは、全てジョン宛のものであるということが判明したり。
(とはいえ、画面にはほとんど映っていません。)
おそらく会場が一番興奮していたのはマークとルパート・グレイヴスのトークの中で、
「マイクロフトとレストレードの関係」について触れられた時でしょう。
この2人のキャラクターは、シャーロック&ジョンのように、
"カップル"として捉えているファンがたくさんいますw
ルパートさんはまったくそのへんのことを理解していませんでしたが(笑)、
さすがにマークは十分理解しており、
ファン・アートで流行っているジョンが赤いパンツを履いているという設定までご存知でした。
(ファンがtwitterやら手紙やらで逐一報告しているんでしょうね。)
※ルパートさんの詳しいトークについてはYさんのブログをご覧下さい。
他の部分についても詳しく書かれています。
先に書いたように、アンドリュー・スコットは欠席でしたが、
マークが代理のパペットを連れてきてw 彼の回答を読んでいました。
アンドリューはS2E3「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」で
リチャード・ブルックが登場する場面がお気に入りだそうです。
あとは、スティーブンやマークがラスボーン版ほどは語っていない、
私たち日本人にとっても馴染み深いグラナダ版シャーロック・ホームズについてどう思っているのかという質問に、
スティーブンは、精神病っぽい描写を取り入れたジェレミー・ブレットのドラマを
ホームズ譚を再構築し、新しいひねりを効かせていたと評価していて、
マークは、初めてテレビでグラナダ版のCMを見た時にジェレミーの出で立ちにとても興奮したと語りました。
ただ、ホームズの1本の短編を60分の番組で作るのはどうしても時間が余ってしまうので、
難しいよね、と問題点についても語っていましたね。
とにかく、初めて体験した本場の「シャーロック」関連のイベントはとにかく会場が"熱かった"です。
出演者のトークに敏感に反応するファンたちの声に熱気を感じました。
日本では黄色い声は上げても、そんなにいちいちビックリしたり、歓声を上げたりってしないですもんね。
大きなキャンバスを持ってきて、質問途中で出演者に絵を渡しているファンもいました。
それに、出演者を映像で見るのと実際に見るのでは印象がかなり違うんだなと、改めて実感。
スティーブン&スー夫妻は、役者じゃないのでギャップは感じませんでしたが、
ルイーズさんはモリーの雰囲気もありつつ、ちょっとせっかちな感じの喋り方だったり、
ダンディな方かと思っていたルパートさんは、子供みたいに落ち着きが無くて挙動不審でw、
大人の男性というよりは、やんちゃ坊主のようなかわいい人でした。
そして、皆にかわいいかわいいモフモフ言われているマーティンは、
ゲストの中でも一番ドライで、一番男前に見えました。
何故あんなお洒落な男前がキュートなビルボたんになれてしまうのでしょうか…。
不思議でなりません。
マークは、今までの出待ちやトークイベントで見た通りのお茶目且つウィットに富んだ仕切りっぷりで、
ドライなマーティンのトークを湿らす潤滑油となってましたw
それが自然なのか、意識的なのか、いつも観客を楽しませようとする姿勢を崩さない。
さすが私のGOD...tissだなと、勝手に誇らしく思いますw
それに目の前にあった茶色いハイカットの革靴も、素敵だったなー(遠い目)。
お気に入りのシーンは、という質問へ、具体的に答える前(答えた後?)に、
マークは「まだ見ていないシーン」と言っていましたが、この答えは個人的に一番好きです。
私たちも、まだ見ぬシリーズ3が今は一番楽しみですもんね。
最後の「ライヘンバッハ・フォール(The Reichenbach Fall)」解決法の締めも楽しかった!
(詳しくはまとめをごらんください!)
約2時間、あっという間でしたが、濃密な空間で過ごせて感無量でした。
イベントの様子を写したLLGSのギャラリーはこちら。
イベントが終わると、Yさんはヒースローにすぐ戻らないといけないとのことなので、
名残り惜しかったのですがすぐにお別れして、
私は楽屋口の様子を偵察に行きました。
イベント中に「サインや写真撮影は、今回出来ません」と言われていたのですが、
遠くから出演者のご尊顔だけでも拝めないかなーと思って。
でも、もう既に帰ってしまったらしく、お見送りは出来ませんでした。
(開演前に待っていてサインをもらっているファンはいたようです。)
帰りは、再びSOHO散歩。急に一人になると寂しくて、
「今度ロンドンに来るときは誰かと一緒に来て、SOHOのレストランで食事してえ」と思ったものです。
写真は、縫製店のウィンドウにあったシルクのドレス。
そしてせっかくなのでS1E1「ピンク色の研究(A Study in Pink)」に出て来るレストランを再び見に行ったり。
そして、タクシーチェイスを同じアングルで眺めてみたり。
そしてS1E2「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」に出て来るシャフツベリー・アベニューも。
ここはいつも通ってる場所ですけどもね。
イベントも終わり、帰国の日もだんだんと近づいて参りました。
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