とうとう「SHERLOCK」Season 2の放送まであと3日!(本国では。)
迫ってまいりましたね! ( *´艸`)
前回の更新から、「A Scandal in Belgravia」の刺激的なwトレーラー(確か3本くらい)、
"SHERLOCK RETURNS"のアナグラムになる単語3つをモチーフにしたトレーラー4種類、
アイリーン・アドラーやモリアーティを含む、主要登場人物の宣材写真や場面写真が公開されています。
企画・脚本のSteven Moffat氏が出演したBBC Breakfastの映像もチェックしましたが、
そこで紹介されていたVTRも"いろんな意味で"興奮されられるものでした。
マイクロフトお兄様やジムの写真見ながらデレデレしたり、
シャーロックやアイリーンのあんな映像を見てニタニタしたりしていて、
更新が遅くなっていたのは、ちょっと興奮しすぎていたせいでもあります。すびばせん…。
彼らの一歩…とは言わず何十歩も大胆に進んでいるらしい歩みも、
「A Study of Pink」から始まっているわけです。
時は2009年(?)1月30日に遡ります。
Sherlock
Hello.
やあ。
John
Ah, Mr. Holmes.
ああ、ホームズさん。
Sherlock
Sherlock please.
シャーロックでいい。
John
Well, this is a prime spot. Must be expensive.
こんな一等地なら、高いだろう?
Sherlock
Mrs. Hudson, the landlady, she’s given me a special deal. She owes me a favour.
大家のハドソンさんが、特別に安くしてくれた。
A few years back, her husband got himself sentenced to death in Florida. I was able to help her.
数年前、ご亭主がフロリダで死刑判決を受けた時、僕が助けた。
John
Sorry, you stopped her husband being executed?
死刑執行を止めてやったわけか…。
Sherlock
Oh no, I ensured it.
いや、確実にした。
現代版の何に感動するかって、ホームズとワトスンが名前で呼び合う、ってところですよね。
19世紀末では家族でもなければ名前で呼ぶことはなかったということですから、
「シャーロックでいい」なんてことはありえなかったわけです。
グラナダテレビ版の「悪魔の足」では、ホームズが殺人現場で手に入れた薬物の効果を試そうとして幻覚を見て、
やっと意識を取り戻した際に、ワトスンに向かって「John!!」と叫ぶ場面がありますが、
これはホームズを演じるジェレミー・ブレット氏の提案だったそうです。
(ちなみに吹替版では「ああ!」としか言っていません。)
名前で呼び合う彼らを見て、自分たちと同じ世界で生きているんだと嬉しさがこみ上げます。
それにしても、ハドソンさんの夫は何をしでかしたのでしょうか。
助けた=死刑を確実にした、ということはダメ夫だったのか…。
やはりあのシャーロックを受け入れる大家だけあって、
ハドソンさんもただ者ではない経歴の持ち主なのかもしれない…。
そして、2人は共同生活を送ることになる221Bの部屋へ。
この部屋を見た瞬間に、グラナダ版ファンの自分はしびれてしまいました。
(すみません、原作のファンというよりは、グラナダ版のファンな私です…)
階段と扉の位置、暖炉の位置、窓の向き、机や本棚の位置、キッチンの場所、椅子の置き方、
まるでグラナダの間取りのままではないか!
現代版に置き換える際にどんな間取りであっても問題はなかったと思うのですが、
製作陣が「これは“原作の現代版”ではなく、今まで作られたシャーロック・ホームズ作品の現代版なんだ」
という方針のおかげで、カラーテレビドラマのホームズとして最も有名なグラナダ版の間取りが採用されたのかもしれません。
このおかげで私は「これは本当に現代のホームズの話なんだ」と強く実感することが出来ました。
John
Well, this could be very nice. Very nice indeed.
よさそうな部屋だね。住みやすそうだ。
Sherlock
Yes, yes I think so, my thoughts precisely.
ああ。僕もそう思って。
So I went straight ahead and moved in.
だからすぐ引っ越してきた…
John
Soon as we get all this rubbish cleaned out…
このがらくたを捨てれば。
So this is all…
…君の荷物か。
Sherlock
Well, obviously I can erm…straighten things up a bit.
ちょっと片付ければ、大丈夫だ。ほら。
John
That’s a skull.
骸骨?
Sherlock
Friend of mine. While I say friend…
友達だ。僕にとっては。
Mrs. Hudson
What do you think, then, Dr Watson?
ワトソンさん、どうなさいます?
There’s another bedroom upstairs, if you’ll be needing two bedrooms
2階にはもう一つ寝室があるんです。もし別々がよろしければ…
John
Of course we’ll be needing two.
もちろん寝室は別で。
Mrs. Hudson
Oh, don’t worry, there’s all sorts round here.
いいのよ、近頃は多いもの。
Mrs Turner next door’s got married ones.
お隣には結婚してるカップルもいるの。
Oh…Sherlock, the mess you’ve made.
もう…シャーロック、散らかしすぎよ。
John
I looked you up on the internet last night.
ネットで君を調べた。
Sherlock
Anything interesting?
成果はあったか?
John
Found your website. The Science of Deduction.
サイトを見つけた。「推理の科学」。
Sherlock
What did you think?
ご感想は?
John
You said you could identify a software designer by his tie and an airline pilot by his left thumb?
ソフトウェアデザイナーはネクタイを、パイロットは左手の親指を見れば分かるって?
Sherlock
Yes.
そうだ。
And I can read your military career in your face and your leg,
君が軍人なのは顔と足を、
and your brother’s drinking habits on your mobile phone.
お兄さんの酒癖は携帯を見て分かった。
John
How?
何故だ?
Mrs. Hudson
What about these suicides them, Sherlock?
じゃあ、この連続自殺はどう思う?
I thought that’d be right up your street.
あなたなら解決出来るんじゃない?
Three exactly the same.
3人同じ死に方なんて…
Sherlock
Four.
4人だ。
There’s been a fourth. And there’s something different this time.
でも4人目は、違う死に方をしたようだ。
Mrs. Hudson
A fourth?
4人目…?
Sherlock
Where?
どこだ?
Lestrade
Brixton, Lauriston Gardens.
ブリクストンのロリストン・ガーデンズ。
Sherlock
What’s new about this one? You wouldn’t have come to me if there wasn’t something different.
僕を呼びにきたということは、違う死に方らしい。
Lestrade
You know how they never leave notes?
今回初めて…
Sherlock
Yeah.
何。
Lestrade
This one did. Will you come?
遺書があった。来てくれ。
Sherlock
Who’s one forensics?
鑑識は誰だ?
Lestrade
Anderson.
アンダーソン。
Sherlock
Anderson won’t work well with me.
僕とは相性が悪い。
Lestrade
Well, he won’t be your assistant.
君の助手じゃない!
Sherlock
I need an assistant.
でも助手がいないと困る。
Lestrade
Will you come?
来ないのか?
Sherlock
Not in a police car, I’ll be right behind.
パトカーではね。でも行く。
Lestrade
Thank you.
ありがとう。
Sherlock
Brilliant! Yes!
素晴らしいっ! やった!
Four serial suicides, and now a note. Oh, it’s Christmas.
あぁ、自殺4連続に今度は遺書! あぁお祭りだ!
Mrs. Hudson, I’ll be late. Might need some food.
ハドソンさん、遅くなるので夜食をよろしく!
Mrs. Hudson
I’m your landlady, dear, not your housekeeper.
私は大家であって、使用人じゃないわよ。
Sherlock
Something cold will do.
冷めたものでかまいません。
John, have a cup of tea, make yourself at home. Don’t wait up.
ジョン、お茶でも飲んで寛いでいてくれ。先に寝てろ!
Mrs. Hudson
Look at him, dashing about…My husband was just the same.
見た? あのはしゃぎっぷり。私の亭主もああだったわ。
But you’re more the sitting-down type, I can tell.
でも、ああたは静かに座っているタイプみたいね。
I’ll make you that cuppa, you rest your leg.
お茶を入れるわ。足を休めて。
John
Damn my leg!
もーう、うんざりだっ!!
Sorry, I’m so sorry. It’s just sometimes this bloody thing…
ああ、失礼。すみません、時々どうしても、苛ついて。
Mrs. Hudson
I understand, dear, I’ve got a hip.
分かるわ、私も腰がね…
John
Cup of tea’d be lovely. Thank you.
お茶、ありがたいです。
Mrs. Hudson
Just this once, dear, I’m not your housekeeper.
今回だけよ。私は使用人じゃないの。
John
Couple of biscuits too, if you’ve got them.
ビスケットもお願いします。
Mrs. Hudson
Not your housekeeper.
使用人じゃ、ありません!
Sherlock
You’re a doctor. In fact you’re an army doctor.
君は医者だろ? …陸軍の軍医だ。
John
Yes.
…ああ。
Sherlock
Any good?
腕はいい?
John
Very good.
とてもね。
Sherlock
Seen a lot of injuries, then. Violent deaths.
けが人や死体は、山ほど見た?
John
Well, yes.
ああ。
Sherlock
Bit of trouble too, I bet.
トラウマになってる?
John
Of course. Yes. Enough for a lifetime, far too much.
ああ、そうかも。もう、イヤという程見てきたよ。
Sherlock
Want to see some more?
もっと見たい?
John
No, God, yes.
もちろんだ。
Sorry Mrs. Hudson, I’ll skip the tea. Off out.
お茶は結構です、出かけてきますんで。
Mrs. Hudson
Both of you?
2人とも?
Sherlock
Impossible suicides? Four of them?
4人とも自殺なんてありえない。
No point sitting at home when there’s finally something fun going on!
やっと楽しくなってきたのに家になんかいられるか!
Mrs. Hudson
Look at you, all happy. It’s not decent.
楽しそうねぇ。不謹慎だこと。
Sherlock
Who cares about decent?
不謹慎だからなんだっていうんだ。
The game, Mrs. Hudson, is on!
ゲームが始まったのに!
「The Great Game」の冒頭でも書きましたが、
「マントルピースの上に返信していない手紙をジャックナイフで突き刺して」という描写は
「マスグレーヴの儀式書」から。
頭骸骨が友達、という記述は出てこなかったと思うのですが、
ファンのつぶやきで「この頭骸骨ってまさかハドソンさんの夫のだったりして…」
というのを見かけて笑っちゃいました。
後でこの頭骸骨はハドソンさんに取り上げられちゃいますが、
夫の頭だから取り上げられたのか?w
ハドソンさんが「お隣には結婚してるカップルが…」と言っていますが、
オリジナルでは隣人のことを"Mrs. Tarner"と呼んでいます。
「ボヘミアの醜聞」でホームズが「ターナー夫人が食事を持って来る」と言う場面があり、
「ターナー夫人って誰? 大家はハドスン夫人じゃないの?」とかねてから議論されている謎の人物ですが、
ここでお隣さん、しかも同性結婚しているという設定にして解決。
隣人なら2人に食事をお裾分け、ということも、なくはないかもしれません。
そして何度も登場するシャーロックとジョンの"ゲイ疑惑"もここで初めて触れられています。
まだ会ったばっかりなのにw
ゲイと言えば、「モーリス」でゲイの青年を演じ、
英国映画界の貴公子のひとりとして注目を集めていたRupert Gravesがレストレード警部に扮していますね。
イタチのような男、というイメージとは異なりますが、
20世紀初頭の美青年が、21世紀初頭に素敵なおじさまとなって登場とは、
まさしく現代版ホームズにふさわしいキャスティングですね。
原作ではホームズたちはコミッショネアが持ってきたグレグスン警部からの電報で事件のことを知りますが、
シャーロックはパトカーでレストレードがやってきただけで、連続殺人だが違う殺し方であることを見通しています。
彼が何者であるか分からないままのジョンも、
彼の顔が新聞記事に載っているのを見て、スコットランド・ヤードの刑事であると気付きます。
シャーロックの"The game, Mrs. Hudson, is on!" は「アベ農園(The Abbey Grange)」の
"Come, Watson, Come!" "The Game is Afoot."
または、「ウィステリア荘」の
"- his brightened eyes and brisker manner which assured me that the game was afoot."
を元にしているようです。
元々、この台詞自体がシェークスピア作品からの引用という説がありますが、
それが「ヘンリー四世」の "Before the game is afoot, thou still let'st slip." なのか
「ヘンリー五世」の "The game's afoot; Follow your spirit" なのかは分かっていないようです。
そのまま、「ゲームが始まった」という意味と、
「狩猟の為の獲物(=ホームズにとっての事件や犯人?)が放たれた」という意味の
ダブル・ミーニングなんですね。
the game is afoot! という言い回しはロバート・ダウニーJr.の映画版でも使われていますが、
「三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」の中で
オーランド・ブルーム演じるバッキンガム公が使っていたりと、
ホームズに限らず、定番の決め台詞になっているようです。
定番になっているということで、現代版ではあえてthe game is onという言い回しを使ったのかもしれませんね。
つづく…。
迫ってまいりましたね! ( *´艸`)
前回の更新から、「A Scandal in Belgravia」の刺激的なwトレーラー(確か3本くらい)、
"SHERLOCK RETURNS"のアナグラムになる単語3つをモチーフにしたトレーラー4種類、
アイリーン・アドラーやモリアーティを含む、主要登場人物の宣材写真や場面写真が公開されています。
企画・脚本のSteven Moffat氏が出演したBBC Breakfastの映像もチェックしましたが、
そこで紹介されていたVTRも"いろんな意味で"興奮されられるものでした。
マイクロフトお兄様やジムの写真見ながらデレデレしたり、
シャーロックやアイリーンのあんな映像を見てニタニタしたりしていて、
更新が遅くなっていたのは、ちょっと興奮しすぎていたせいでもあります。すびばせん…。
彼らの一歩…とは言わず何十歩も大胆に進んでいるらしい歩みも、
「A Study of Pink」から始まっているわけです。
時は2009年(?)1月30日に遡ります。
Sherlock
Hello.
やあ。
John
Ah, Mr. Holmes.
ああ、ホームズさん。
Sherlock
Sherlock please.
シャーロックでいい。
John
Well, this is a prime spot. Must be expensive.
こんな一等地なら、高いだろう?
Sherlock
Mrs. Hudson, the landlady, she’s given me a special deal. She owes me a favour.
大家のハドソンさんが、特別に安くしてくれた。
A few years back, her husband got himself sentenced to death in Florida. I was able to help her.
数年前、ご亭主がフロリダで死刑判決を受けた時、僕が助けた。
John
Sorry, you stopped her husband being executed?
死刑執行を止めてやったわけか…。
Sherlock
Oh no, I ensured it.
いや、確実にした。
現代版の何に感動するかって、ホームズとワトスンが名前で呼び合う、ってところですよね。
19世紀末では家族でもなければ名前で呼ぶことはなかったということですから、
「シャーロックでいい」なんてことはありえなかったわけです。
グラナダテレビ版の「悪魔の足」では、ホームズが殺人現場で手に入れた薬物の効果を試そうとして幻覚を見て、
やっと意識を取り戻した際に、ワトスンに向かって「John!!」と叫ぶ場面がありますが、
これはホームズを演じるジェレミー・ブレット氏の提案だったそうです。
(ちなみに吹替版では「ああ!」としか言っていません。)
名前で呼び合う彼らを見て、自分たちと同じ世界で生きているんだと嬉しさがこみ上げます。
それにしても、ハドソンさんの夫は何をしでかしたのでしょうか。
助けた=死刑を確実にした、ということはダメ夫だったのか…。
やはりあのシャーロックを受け入れる大家だけあって、
ハドソンさんもただ者ではない経歴の持ち主なのかもしれない…。
そして、2人は共同生活を送ることになる221Bの部屋へ。
この部屋を見た瞬間に、グラナダ版ファンの自分はしびれてしまいました。
(すみません、原作のファンというよりは、グラナダ版のファンな私です…)
階段と扉の位置、暖炉の位置、窓の向き、机や本棚の位置、キッチンの場所、椅子の置き方、
まるでグラナダの間取りのままではないか!
現代版に置き換える際にどんな間取りであっても問題はなかったと思うのですが、
製作陣が「これは“原作の現代版”ではなく、今まで作られたシャーロック・ホームズ作品の現代版なんだ」
という方針のおかげで、カラーテレビドラマのホームズとして最も有名なグラナダ版の間取りが採用されたのかもしれません。
このおかげで私は「これは本当に現代のホームズの話なんだ」と強く実感することが出来ました。
John
Well, this could be very nice. Very nice indeed.
よさそうな部屋だね。住みやすそうだ。
Sherlock
Yes, yes I think so, my thoughts precisely.
ああ。僕もそう思って。
So I went straight ahead and moved in.
だからすぐ引っ越してきた…
John
Soon as we get all this rubbish cleaned out…
このがらくたを捨てれば。
So this is all…
…君の荷物か。
Sherlock
Well, obviously I can erm…straighten things up a bit.
ちょっと片付ければ、大丈夫だ。ほら。
John
That’s a skull.
骸骨?
Sherlock
Friend of mine. While I say friend…
友達だ。僕にとっては。
Mrs. Hudson
What do you think, then, Dr Watson?
ワトソンさん、どうなさいます?
There’s another bedroom upstairs, if you’ll be needing two bedrooms
2階にはもう一つ寝室があるんです。もし別々がよろしければ…
John
Of course we’ll be needing two.
もちろん寝室は別で。
Mrs. Hudson
Oh, don’t worry, there’s all sorts round here.
いいのよ、近頃は多いもの。
Mrs Turner next door’s got married ones.
お隣には結婚してるカップルもいるの。
Oh…Sherlock, the mess you’ve made.
もう…シャーロック、散らかしすぎよ。
John
I looked you up on the internet last night.
ネットで君を調べた。
Sherlock
Anything interesting?
成果はあったか?
John
Found your website. The Science of Deduction.
サイトを見つけた。「推理の科学」。
Sherlock
What did you think?
ご感想は?
John
You said you could identify a software designer by his tie and an airline pilot by his left thumb?
ソフトウェアデザイナーはネクタイを、パイロットは左手の親指を見れば分かるって?
Sherlock
Yes.
そうだ。
And I can read your military career in your face and your leg,
君が軍人なのは顔と足を、
and your brother’s drinking habits on your mobile phone.
お兄さんの酒癖は携帯を見て分かった。
John
How?
何故だ?
Mrs. Hudson
What about these suicides them, Sherlock?
じゃあ、この連続自殺はどう思う?
I thought that’d be right up your street.
あなたなら解決出来るんじゃない?
Three exactly the same.
3人同じ死に方なんて…
Sherlock
Four.
4人だ。
There’s been a fourth. And there’s something different this time.
でも4人目は、違う死に方をしたようだ。
Mrs. Hudson
A fourth?
4人目…?
Sherlock
Where?
どこだ?
Lestrade
Brixton, Lauriston Gardens.
ブリクストンのロリストン・ガーデンズ。
Sherlock
What’s new about this one? You wouldn’t have come to me if there wasn’t something different.
僕を呼びにきたということは、違う死に方らしい。
Lestrade
You know how they never leave notes?
今回初めて…
Sherlock
Yeah.
何。
Lestrade
This one did. Will you come?
遺書があった。来てくれ。
Sherlock
Who’s one forensics?
鑑識は誰だ?
Lestrade
Anderson.
アンダーソン。
Sherlock
Anderson won’t work well with me.
僕とは相性が悪い。
Lestrade
Well, he won’t be your assistant.
君の助手じゃない!
Sherlock
I need an assistant.
でも助手がいないと困る。
Lestrade
Will you come?
来ないのか?
Sherlock
Not in a police car, I’ll be right behind.
パトカーではね。でも行く。
Lestrade
Thank you.
ありがとう。
Sherlock
Brilliant! Yes!
素晴らしいっ! やった!
Four serial suicides, and now a note. Oh, it’s Christmas.
あぁ、自殺4連続に今度は遺書! あぁお祭りだ!
Mrs. Hudson, I’ll be late. Might need some food.
ハドソンさん、遅くなるので夜食をよろしく!
Mrs. Hudson
I’m your landlady, dear, not your housekeeper.
私は大家であって、使用人じゃないわよ。
Sherlock
Something cold will do.
冷めたものでかまいません。
John, have a cup of tea, make yourself at home. Don’t wait up.
ジョン、お茶でも飲んで寛いでいてくれ。先に寝てろ!
Mrs. Hudson
Look at him, dashing about…My husband was just the same.
見た? あのはしゃぎっぷり。私の亭主もああだったわ。
But you’re more the sitting-down type, I can tell.
でも、ああたは静かに座っているタイプみたいね。
I’ll make you that cuppa, you rest your leg.
お茶を入れるわ。足を休めて。
John
Damn my leg!
もーう、うんざりだっ!!
Sorry, I’m so sorry. It’s just sometimes this bloody thing…
ああ、失礼。すみません、時々どうしても、苛ついて。
Mrs. Hudson
I understand, dear, I’ve got a hip.
分かるわ、私も腰がね…
John
Cup of tea’d be lovely. Thank you.
お茶、ありがたいです。
Mrs. Hudson
Just this once, dear, I’m not your housekeeper.
今回だけよ。私は使用人じゃないの。
John
Couple of biscuits too, if you’ve got them.
ビスケットもお願いします。
Mrs. Hudson
Not your housekeeper.
使用人じゃ、ありません!
Sherlock
You’re a doctor. In fact you’re an army doctor.
君は医者だろ? …陸軍の軍医だ。
John
Yes.
…ああ。
Sherlock
Any good?
腕はいい?
John
Very good.
とてもね。
Sherlock
Seen a lot of injuries, then. Violent deaths.
けが人や死体は、山ほど見た?
John
Well, yes.
ああ。
Sherlock
Bit of trouble too, I bet.
トラウマになってる?
John
Of course. Yes. Enough for a lifetime, far too much.
ああ、そうかも。もう、イヤという程見てきたよ。
Sherlock
Want to see some more?
もっと見たい?
John
No, God, yes.
もちろんだ。
Sorry Mrs. Hudson, I’ll skip the tea. Off out.
お茶は結構です、出かけてきますんで。
Mrs. Hudson
Both of you?
2人とも?
Sherlock
Impossible suicides? Four of them?
4人とも自殺なんてありえない。
No point sitting at home when there’s finally something fun going on!
やっと楽しくなってきたのに家になんかいられるか!
Mrs. Hudson
Look at you, all happy. It’s not decent.
楽しそうねぇ。不謹慎だこと。
Sherlock
Who cares about decent?
不謹慎だからなんだっていうんだ。
The game, Mrs. Hudson, is on!
ゲームが始まったのに!
「The Great Game」の冒頭でも書きましたが、
「マントルピースの上に返信していない手紙をジャックナイフで突き刺して」という描写は
「マスグレーヴの儀式書」から。
頭骸骨が友達、という記述は出てこなかったと思うのですが、
ファンのつぶやきで「この頭骸骨ってまさかハドソンさんの夫のだったりして…」
というのを見かけて笑っちゃいました。
後でこの頭骸骨はハドソンさんに取り上げられちゃいますが、
夫の頭だから取り上げられたのか?w
ハドソンさんが「お隣には結婚してるカップルが…」と言っていますが、
オリジナルでは隣人のことを"Mrs. Tarner"と呼んでいます。
「ボヘミアの醜聞」でホームズが「ターナー夫人が食事を持って来る」と言う場面があり、
「ターナー夫人って誰? 大家はハドスン夫人じゃないの?」とかねてから議論されている謎の人物ですが、
ここでお隣さん、しかも同性結婚しているという設定にして解決。
隣人なら2人に食事をお裾分け、ということも、なくはないかもしれません。
そして何度も登場するシャーロックとジョンの"ゲイ疑惑"もここで初めて触れられています。
まだ会ったばっかりなのにw
ゲイと言えば、「モーリス」でゲイの青年を演じ、
英国映画界の貴公子のひとりとして注目を集めていたRupert Gravesがレストレード警部に扮していますね。
イタチのような男、というイメージとは異なりますが、
20世紀初頭の美青年が、21世紀初頭に素敵なおじさまとなって登場とは、
まさしく現代版ホームズにふさわしいキャスティングですね。
原作ではホームズたちはコミッショネアが持ってきたグレグスン警部からの電報で事件のことを知りますが、
シャーロックはパトカーでレストレードがやってきただけで、連続殺人だが違う殺し方であることを見通しています。
彼が何者であるか分からないままのジョンも、
彼の顔が新聞記事に載っているのを見て、スコットランド・ヤードの刑事であると気付きます。
シャーロックの"The game, Mrs. Hudson, is on!" は「アベ農園(The Abbey Grange)」の
"Come, Watson, Come!" "The Game is Afoot."
または、「ウィステリア荘」の
"- his brightened eyes and brisker manner which assured me that the game was afoot."
を元にしているようです。
元々、この台詞自体がシェークスピア作品からの引用という説がありますが、
それが「ヘンリー四世」の "Before the game is afoot, thou still let'st slip." なのか
「ヘンリー五世」の "The game's afoot; Follow your spirit" なのかは分かっていないようです。
そのまま、「ゲームが始まった」という意味と、
「狩猟の為の獲物(=ホームズにとっての事件や犯人?)が放たれた」という意味の
ダブル・ミーニングなんですね。
the game is afoot! という言い回しはロバート・ダウニーJr.の映画版でも使われていますが、
「三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」の中で
オーランド・ブルーム演じるバッキンガム公が使っていたりと、
ホームズに限らず、定番の決め台詞になっているようです。
定番になっているということで、現代版ではあえてthe game is onという言い回しを使ったのかもしれませんね。
つづく…。
私にとって221Bの内装=グラナダ版になってしまっているので、
あの部屋に近い現代版の内装には感動というか、生かしてくれて感謝!でした。
現代版に出て来る部屋の壁紙ってどれも素敵に見えます。
221Bの廊下やアイリーンの部屋、容疑者の自宅の壁紙も。
日本にもお洒落な壁紙がもっとあればいいのに。
あっちこっちに
コメントしてすみません<m(__)m>
グラナダ版の部屋! 好きでした
特にカーテンの柄が好きで
一時、探し回った事を思い出します
今は イギリスらしい壁紙&タイル
ごちゃごちゃした部屋に
コルビジェの使い込まれた椅子
素敵な大きな鏡!
もっちゃりとしたキッチン!
今風じゃな所が、
ハドソン夫人の世代を感じさせてますよね