旅日記を放置した状態ですが、
それというのも、SHERLOCKのシリーズ3が始まってしまったからであります。
毎日仕事中も食事中も入浴中も寝る前も、
寝ても覚めてもシャーロックのことだけを考える毎日。
今現在、第二話"The Sign of Three"まで放送されましたが、
第三話"His Last Vow"の放送が日曜に控えております。
ジョン役のマーティン曰く、今まで読んだ中でベストなスクリプトとのこと。
また、昨日(現地1/9)に行われたBAFTAでの上映会を見た方々の感想では、
「開いた口が塞がらない、手の震えが止まらない程の衝撃展開」
ということらしいので、私も恐怖に恐れおののいております。
何しろ、第三話の脚本はスティーブン・モファットなのですから。
真打ち登場、と言っても過言ではないでしょう。
'Sherlock' - His Last Vow: Sometimes somebody has to die. Sunday BBC1, 8.30pm. http://t.co/gd8Hllwglb #SherlockLives
― Mark Gatiss (@Markgatiss) 2014, 1月 10
以前、このブログでは「ベルグレーヴィアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」のUK放送後、
コミック風にツボった箇所を取り上げた記事を投稿していました。
今回も、面白かったところをピックアップして投稿しようと思っていたのですが、
第三シリーズは思いの外ツッコミどころが多いので、全部取り上げるのは大変…。
そんなわけで、ひとまず、日本のマーク・ゲイティス狂のひとりとして、
今回は、マイクロフト(及びその弟 ←主役だよw)の小競り合いを中心に取り上げることにしました(笑)。
S3はとにかくマイクロフトが"おいしい"わけですよ!
中の人が繰り返し「マイクロフトはtoo muchなほど登場する」と言ってるのを聞いてはいたのですが、
予想以上に美味しい場面ばかりな事に喜びを隠せないのでした。
第三話がどうなるのかは、分かりませんが…。若干やな予感。
そんなわけで、完全にネタバレな内容なので、もちろん未見の方は閲覧に注意願います。
【異例の潜入活動】
シャーロックの死から2年経ち、かつての友人たちが彼の死を受け入れ始めた頃、
異国で拘束され、拷問を受けるシャーロックを眺めていたのは…
セルビア語まで習得して弟を迎えにきた兄貴。
ロンドンどころか、ペルメル街から出られない出不精野郎じゃなかったんかい。
それも、弟を助けに来たというよりは「ロンドンの危機だからそろそろ手を貸せ」という用件。
そのくせ、わざわざお前のために危険を犯して潜入したのに、感謝はないのかと弟に礼を求める。
まったくこの兄貴という人は…。
うん、楽しんでると思いますよ。
【ちなみにセルビア語の取得にかかった時間は…】
2、3時間で鈍ってるということは、
若かりし頃の兄貴の言語習得能力はいかばかり…。
【とりあえず兄は何でも把握している】
ジョンがディナーを予約している店も、置いているワインの銘柄も把握済。
弟がアレといえば、分かってやらなければならないのが兄の役割なのです。(たぶん。)
それにしてもこの2人、顔は似てないけど、横顔シルエットがどちらも美しい。
ところで、ちょっと主旨からズレますが、私の今回の喜びポイントと言えば、
アンシア帰ってきた!
私、あえて好みのShipと言うとMystrade派というよりはMythea派なので、
この再登場の仕方はとても嬉しかったです。
上司と会話を交わしていないのも、私のようなファンの妄想を適度に壊さずよかったです(笑)。
そしてこの上司の、ジョンの資料を弟に渡すようアンシアに指示するこの手振り。
この偉そうな態度がたまらん(笑)。
【理想と現実】
ジョンとの予想外の?再会を終えた弟を尋ねる兄。
そうですね、頭脳派兄弟の知的なお遊びといえばチェスですよね。
と思いきや、
子供用のゲームじゃねえか!(笑)
このオペレーション・ゲームというのは海外ではメジャーなおもちゃなようです。
箱に男性の絵が描かれていて、体の穴の空いた部分から心臓やら臓器やらをピンセットのようなつまみで取り出す。
取り出す時に穴の縁に触れると音が鳴ってアウト。
マイクロフトは外枠に触れちゃったんですね。
でもこの2人、会話しながら全く手元を見ていなかった気がするのですが、
鳴らさずによくここまで続けられたな。
【三つ子の魂、百まで】
シャーロックの兄の真似が可愛い。
昔からこの2人の関係が変わらなかったことが分かる会話で心和みます。
この後の会話で、他の子供と会うまで、
2人して「シャーロックはバカだ」と思っていたと言っていますが、
兄は弟が賢いということを昔から十分分かっていた上で、
自分より出しゃばって欲しくない気持ちがあったんでしょうね、
この顔の表情を見るに(笑)。
弟の方は、バカだと思いこんでいた自分より
よっぽど他人の方がバカだと知って、
率直に「たいていの人間はバカだ」と言ってしまうような、
こんな感じの高機能社会不適合者になってしまったんでしょうな。
【英国金魚鉢説】
それでも、何人かの友達に恵まれるようになったシャーロックに対して、
いつまでも"ぼっち"らしい兄は、
「たいていの人間はバカだ」というような言い回しではなく、
彼独特の表現を使います。
この発言を聞いて、マイクロフトの周りに金魚が泳いでいる様子が目に浮かんで笑ってしまいましたが、
放送後に沢山金魚関連のファンアートが見られてどれも可愛かったです。
それにしてもなんで金魚なのでしょうか。未だに釈然としません。
なにかしらの引用だったらどこかで見かけると思うのですが。
そして、弟の不在期間に兄が変わることが出来たかというと…
2年じゃ何も変わらなかったようです。
【HAT DEDUCTION!】
オペレーション・ゲームを終えた後、
弟は依頼人が忘れた帽子を取り出し、昔のように推理ゲームをするよう兄に促します。
これは! 「青い紅玉」の帽子の推理か!
しかもマイクロフトと一緒に推理となると
「ギリシア語通訳」に出て来る兄弟の推理対決の引用とも言えます!
待ちに待ってたこのシーン!
実際にマイクロフトとシャーロックの推理シーンが出てきたのは、
"The Great Game"で朝帰りしたジョンを一瞥して
「ソファーだ、シャーロック。寝たのはソファー」
と見抜いたシーンがありましたが、がっつり"対戦"するところは初めてですね。
久しぶりだろう?と話を振られて、
パスされた帽子をスンと嗅いだマイクロフトは一言、
このひと嗅ぎで大体の情報は分かっていらっしゃいます。
で、忙しいとか言いながらも…
…ついつい推理を披露しちゃった様子。
この「○○以外は全く分からない」という言い回しは"ホームズ"独特の話し方ですよね。
全く分からないといいながら、ほとんど分かってるじゃねーか!とツッコミ入れたくなる。
そもそも忙しいなら弟の部屋でオペレーション・ゲームしてる場合じゃねーだろ。
…つまり忙しいというのは方便ですね。
【2年越しの仕返し】
このシーンで兄弟は見事な推理の応酬を披露しますが、
弟は帽子の持ち主が孤立したひとりぼっちの人間であると推理し、兄がそれを見逃していると指摘します。
兄は、言及しなかったのは、持ち主が変わっていて孤立してはいるけれどもそれを気にしていないからだと主張します。
その説明を聞いた弟はその分析を素直に「そのとおり」と認めるのです。
急に自分の意見を認めた弟を不思議がる兄に、弟は問いかけます。
兄は自分が孤独だと言われているのだと気付き、否定しますが、
弟は一歩踏み出して目前の兄に訊くのでした。
ここでもちろん思い出すのは"A Scandal in Belgravia"のバッキンガム宮殿のシーンですね。
ここに仕返し完了w
【それでも影響しあうロンドン最強の兄弟】
こうやってあえて兄の真似をしてみせる弟ですが、
この他にも、弟は無意識のうちに兄を真似しているようです。
アンダーソンに自分がどうやって死を偽装したのか説明した弟(左)は、
兄がかつて飛行機事故を偽装する作戦を明かした時と同じ言い回し(右)を使っています。
諍いし合っている兄弟ではありますが、
お互いに影響し合い、時には手を組む事でこれまでもロンドンの脅威に直面してきたのでしょう。
そうして、モリアーティは完全に破滅を迎えることになったわけです。
2人で打ち合わせる様子を見、嬉しくて思わず涙ぐんでしまいました。
(そして全裸よりエロいと一部で評判の(笑)、マイクロフトのウェストコート姿。)
ところでこの2人がモリアーティから逃れるために実行した作戦の名前ですが…
ラザラス? ラザラスって…
この人のことですか??
【ホームズ家の真実】
これを読んでいる方はS3を見ているという前提で書いていますが、
221Bを訪れているこのご夫婦を見て、始めに「あれ、これはベネさんのご両親ではないか…!」
と驚いたのですが、まさにそのまま、役柄としてもご両親役だと分かってさらに驚きました。
まさか両親が登場するとは思っても見なかったです。
それも、あんな社会に馴染めない兄弟の両親とは思えない、
ごく普通の、ロンドン旅行を楽しんでいる旅行者でもある、一般的なご両親。
思わずジョンも一言。
何故ごく普通のご両親からこんな兄弟が生まれてきちゃったんでしょうか…。
大変ご苦労なさったでしょうに。お察しします。
ですが、兄弟は兄弟で両親との交流は苦労をするらしく、
ご両親をレミゼに連れて行ったマイクロフトは、電話でシャーロックに助けを求めます。
もちろん弟もそんな場所に行くのはごめん被りたい様子。
そんなにレミゼがイヤなのか?という疑問も見かけましたが、
それ以前に、観光客や一般人の会話が飛び交う中にいること自体が兄にとっては苦痛なんでしょうね。
そういえば去年の5月に、ベネディクトさんの出ている「スター トレック・イントゥ ダークネス」のプレミアで、
ゲイティス兄さんとベネさんのご両親が一緒に写真に収まっていましたね。
今までこのお三方で写っている写真は見た事なかったので珍しいショットだなーと思っていましたが、
振り返ってみると"ご家族"だからだったんですね!
このエピソードを見た上で見直すとより素敵に見える画像です。
…そんなわけで、「中の人が書く時にはマイクロフトはあまり登場しない説」等もありましたが、
第一話から兄弟の関係をより深く知る事の出来るエピソードとなっていたのでした。
"The Sign of Three"へ続く…?
勝手に私も感想を書いています^^;
ラザラス!!!私もそれしか思い浮かばず、なせ???です(笑)
私は今までのシャーロックでの設定がちょっと変更になったのかな?
なんてご両親のシーン見ながら思ったりしました
しかし私はゲ兄のドSっぷりに振り回され続けた「The Empty Hearse」です
追伸、フォローを解除してしまっていて申し訳ありません
e3まで見終わったらフォロー復活する予定です
フォローの件は気になさらないでください。
私もどうしてもネタバレはしないまでも、感想は呟いてしまいますので。
こちらもアメーバは苦手なので感想見に行けてなくてすみません…。
ラザラスは、サービスの一環かもしれませんね。
ご両親の登場は本当に吃驚しました。
ベネさんのご両親の演技をシャーロックで見られるなんて思っても見なかったので嬉しかったです!
ますます身内出演者が多くなってきましたね… BBCの金の掛かったドラマだというのにw
シャーロック3のBD鑑賞後、日本語訳の補助を求めて彷徨って、こちらにたどり着きました。
理解に苦しんだ部分がいろいろと納得でき、大変助かりました、ありがとうございました!
せっかくなので、「Lazarus」についての情報を書き逃げしていきますね。
聖書の知識があると、Lazarus(ラザロ)=蘇生の奇跡というのは常識なので、あのコードネームは「死んだ振りをして復活する作戦」であるということがすぐわかるんだそうですよ。聖書難しいですね。
これからもときどき寄らせていただきます。本当にありがとうございました。
そうか、Lazarusという意味自体、シャーロックの蘇生を意味しているわけですね。
DWのLazarusももちろんそういう意味を含んで名付けられているわけですもんね。
他のコードネームにどんなものがあったのか、気になりますね!
SHERLOCKを見た後、色々知りたくなり、こちらにたどり着きました。
目から鱗なお話が満載でニヤニヤ笑いが止まりません!
ところで、S3E1の継父と一緒に相談に来ている女性ってゲイティス様では?と思うのですが…。
シャーロックが女性の手を握っているのは手の形を見せない為のような気がするし、女性の泣き方は瞳の色や唇の形が判別できないようにするためのような気がするんです。
鼻と顎の感じは似ているように思えて何だかもやもや(笑)しています。
気の向くままに書いておりましたので、未完の部分もありますが、本編観賞後に色々思い出して楽しんでいただけたなら嬉しいです。
継父と来ていた女性…うーん、たぶん違いますね(笑)。
女装も美しいと評判のマークですが、後頭部だけを見て彼を見極めることを生業にしております(冗談です)ワタクシの見たところ、別の方であると推察します!
お返事有難うございました。
ゲイティス様の後頭部だけを見て彼を見極めるとは素晴らしい
愛があふれていますね
S4もマイクロフトが沢山見られるといいなぁと期待しています。
また、楽しいお話を聞かせて(読ませて)下さいね。