大変ご無沙汰しています。
このブログに記事を書くのはおよそ2年ぶり?
今でも英国一人旅や「シャーロック」関連で訪問してくれる方がいるようで嬉しい限りです。
何故しばらく更新が出来なかったかというと、2018年から2019年にかけて英国に語学留学(とその準備)をしていたからです。
留学に関するブログは別に設けてあります。
⬇️⬇️⬇️
『ミウモのロンドン留学体験記』
もともとじっくり考えてブログを書く方なので、こちらもなかなか更新出来ていませんが、
留学以外のエンタメニュースで気になることや帰国後に鑑賞した芝居・映画についても少し残しておきたいので、
またここに記していければと思います。
昔の旅行記で書けていないものもありますしね。
今回はイギリスの権威ある舞台芸術のための賞、オリヴィエ賞の話題です。
先日ノミネート作品が発表となりました。
ちょうど私が留学中に見た作品や、帰国するために泣く泣く見られなかった作品がたくさん!
以下に特に受賞してほしい作品たちを書き残しておきます。授賞式が楽しみ!
The Olivier Awards nominees have been revealed!
I’ve seen some shows on the list but couldn’t do others to go back to Japan in tears.
I’ll hope my favourites below win. (The ceremony will be held on 5 April.)
🎭「屋根の上のバイオリン弾き」"Fiddler on the Roof"
ミュージカル再演/演出/主演男優/主演女優/助演男優/作曲/振付/衣装デザイン賞
→帝政ロシア時代のウクライナ地方でユダヤ人迫害の不穏な革命の足音が迫る中、ある一家の生活や結婚騒動を描いた名作。
恥ずかしながらロンドンで初めて見たけど、歌もダンスもセリフも装置も全て素晴らしく楽しかった!
(主演のアンディ・ナイマンは観劇前に別の芝居のスクリプトのサイン会でお話ししたのですが、主人公のテヴィエ同様陽気で気さくな人でした。)
Fiddler On The Roof | Official West End Trailer
🎭"Present Laughter"
演劇再演/主演男優/主演女優(2名)賞
→ノエル・カワード作のコメディ。
成功しているけど自己中心的で中年の危機に陥っている喜劇俳優が、アフリカへのツアーのための準備をしているところに若い女に言い寄られたり、新人脚本家に付きまとわれ、秘書夫婦の仲を取り持ったりしなければならなくなる。
BBCのドラマ「フリーバッグ」でさらに人気を獲得したアンドリュー・スコット主演。
彼が主人公の喜劇俳優役と聞いて、あまりイメージが湧かなかったけど、生き生きと混乱の中でもがく主人公を演じていて、喜劇でもこんなに映える人なんだ!と舌を巻いた。
共演のソフィー・トンプソンやインディラ・ヴァルマも好演でした。
日本でもNT Liveで今夏映画館上映されます。
National Theatre Live: Present Laughter | Trailer
🎭「フリーバッグ」"Fleabag"
コメディ演劇/主演女優賞
→前述のテレビドラマ「フリーバッグ」の舞台版。
007「ノー・タイム・トゥー・ダイ」でも脚本を担当しているフィービー・ウォーラー=ブリッジ作・出演。
テレビドラマの第2シーズンが放送された時は、どの新聞にも頻繁にフリーバッグを見かけるほど話題沸騰だった。
もちろん私も夢中に。大好きな作品です。(Amazonプライムで配信してるから見たことない人は見よう!)
元々エディンバラ演劇祭で上演された一人芝居が元になっているので、この舞台は正確に言うと再演。
残念ながら生で見られなかったので、日本での映画館上映で見る予定。
Fleabag goes to the West End - BBC London News
🎭"Waitress"
ミュージカル初演/作曲賞賞
→映画「ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた」の舞台版。
アメリカ南部のレストランでパイ作り名人として知られているウェイトレスが不幸せな結婚生活からの逃亡を計画。
しかし新参者の男性と恋に落ち、さらに妊娠も発覚して人生の決断をせまられる。
無料の屋外ライヴで”She used to be mine”という曲を聞いて感動し、急遽見に行った作品。
どの曲も耳に残って印象深いし、登場するキャラクターも親しみがわく。
物販でオリジナルパイも売っていて、その匂いがたまらんのなんの!
Waitress Tony Performance She Used To Be Mine
🎭"Emilia"
コメディ演劇/音響デザイン/衣装デザイン賞
→エリザベス朝時代に詩人・教師・フェミニストとして活動し、シェイクスピアにもインスピレーションを与えたとされる女性エミリアの人生をオール女性キャストで肉付けした物語。
女性だからと軽視され、盗作され、仲間までも失ったエミリアによる最後の怒りに満ちたスピーチでは、まるで教会の説教のように観客から共感の歓声があがり、後ろで見ていた女の子は感極まって号泣していた。
ロンドンの演劇は女性のパワーが力強く感じられて本当に勇気付けられます。
Emilia in the West End | 2019 opening night
🎭"A Very Expensive Poison"
演劇初演/主演男優賞
→ロンドンで元ロシア諜報部員が変死した事件を取り上げた原作本を舞台化。
私の好きな俳優リース・シアスミスがプーチン大統領役で出演していたので絶対見たかったのに帰国せざるをえなかった。
見たかった、見たかったぞー!(フリーザ口調)
これまでも舞台やTVでひとクセある、信用ならない役を演じ続けてきた彼が久々のノミネートで嬉しいかぎり。
やっと世の中が追いついたらしいぜ!Finger crossed!
A Very Expensive Poison | Audience Reactions
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