シャロコン二日目、続き。
ベネディクトのトークが終わり、会場外のカフェで遅い昼食を買って一休み。
私は後残り一つのメインステージのトークを見るだけだったので気楽でしたが、
トークを一緒に見た美夜さんは、ベネディクトとのフォト・セッションが残っていたので、
かなり緊張している様子。話も上の空状態。(笑)
素敵な写真が撮れるよう祈りつつ、それぞれ分かれて、
私は会場を改めて彷徨った後、サブステージ方面へ。
サブステージではスー・ヴァーチュのトークが始まるところでした。
(以下敬称略)
《15:15-16:00 スー・ヴァーチュ トーク・セッション》
サブ・ステージはメインステージと違って、
チケットを購入する必要なく、入場券だけで見ることが出来ます。
後ろの方で見ていたので、あまり聞き取れなかったのですが、
終始笑顔のスーはイベントを楽しんでいる様子で、
公認ファンサイト"Sherlockology"のメンバーである司会の2人とも和やかに会話をしていました。
後ろの方の席であまり声が聞き取れない時もあり、
席を立ったり戻ったりして、全部は聞いていなかったのですが、
内容は全編面白いものだったようです。
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スーは「シャーロック」を作り始めた当初、
BBC TWOで放送してヒットすればいいな、と思っていたそうです。
ところが、実際には数百万人が見るヒット作になり、
このイベントに足を運ぶために遠方からやってきたファンがいることも含め、
驚くべきことだと語っていました。
彼女はスティーヴンやマークと違い、ホームズ譚を2作品程しか知らないプロデューサーです。
2人がどのようなシリーズにし、どのようなストーリーにするのか話し合い、納得が出来る状態になったら、
彼女にその内容を伝え、スーはファンではない立場から筋が通っているかを確認するとのこと。
そして、例えばスティーヴンが執筆した原稿のかたまりは、マークとスーに送られ、
2人はそれぞれ返事を返すというやりとりをするそう。
基本的にスティーヴンとマークは別々の家で執筆をしていますが、
企画段階では同じ場所で内容を相談し合っていて、
「遠くから見ていると腕を振り上げたりピョンピョンはねたりして」
自分たちの使用する物語の一部分に興奮したりしているとか。
完全にファン・ボーイズですね(笑)。
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パイロット版から参加していた演出のポール・マクイガン監督は、
アンドリューやマーク、ルイーズが出演する映画"Victor Frankenstein"や、
ルパートが出演するアメリカABCのドラマ撮影等で忙しく、番組に戻れない状態ですが、
スーは新しい監督を見つけるために膨大な量のドラマをチェックしているのだそう。
新しい監督には奇をてらうのではなく、素晴らしくあること、
進化を続けることを求めているのだということ。
スティーヴンとスーが「つぐない」を見て、ベネディクトがホームズだ!と決めたエピソードは有名ですが、
前述のようにホームズ譚を知らないスーさんは、
「つぐない」を見る前に、スティーヴンからホームズの重要な点を聞いていたのだとか。
「ワトソンよりも背が高く、かなり痩せていて、(鷲)鼻がある」
「つぐない」を見ながら、誰か条件に当てはまる人がいないか探していた時、
ベネディクトを見て、「じゃあ、彼じゃない?」と言ったとか。
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そして何度か語られている「マークと一緒にホテルを閉め出された事件」についても話してくれました(笑)。
早朝5時まで「バスカヴィルの犬」の撮影をしていたマークとスーが車でホテルに戻ると、
へとへとに疲れているのに、2人は玄関から入ることが出来ず、
ホテルの周りをうろついて、電話を架けてみても誰も出てもらえなかったそう。
それというのも、ホテルからは「最後に入った人が鍵を閉めて」と言われていたのに、
閉めてと言われたか、閉めないでと言われたか覚えていなかったベネディクトが、
「閉めた方が安全だから」と鍵を掛けたとか(笑)
ベネディクトが原因だったんですね!
結果、ホテルに入ることの出来なかったマークとスーは、最後には疲れ切って車のシートを倒して眠った、という事件。
「だから私はマーク・ゲイティスと寝たことがあるというわけ! スティーヴン・モファットともね!」
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ちなみに、スーがトークをしている間など不在の時は、
サイン・ブースにこんな貼り紙がしてあります。
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これはトークの直前の写真ですが、本人がいないので、列を作らずに閉めている状態。
トークが終わる前頃にまた列を作りだすことになりますね。
スティーヴンのように人気が集中すると、整理券が配られて
この貼り紙に番号が書き出された順に並ぶことが出来ます。
いつその番号が受付られるかは分からないので、この貼り紙をこまめに見にこなければなりません。
ステージの周りをうろついていたころに、
写真を撮り終えた美夜さんと合流し、写真を見せてもらいました。
そこには、確かに本物のベネディクトが写っていて、
自分が撮ってもらったわけではないのに感激していると、
ちょうどセッションを終えたばかりのベネディクトがこっちに向かって来るじゃないですか!
(私たちがいたところがちょうど控え室入口の前だったのです)
ほんの数秒程度のことでしたが、幸運にも正面からベネディクトを拝めてさらに興奮。
まぁ、こういう時に咄嗟にカメラを取り出す、っていうのはなかなか出来ないものですね。
《16:45-17:15 ラース・ミケルセン&ルパート・グレイヴス トーク・セッション》
この日、最後のトーク。
今回は、ベネディクトの時ほど観客が殺到することはないため、
通常券の私も、セット券購入者のエリアに入ることが出来ました。
今までで一番ステージから近い席です。
ルパートとラースの2人は、このドラマの中で接点はないですが、
2人揃うと、円熟味のある役者オーラがだだ漏れで、目が釘付けになります。
その中でも、ルパートのあの少年のようなお茶目さは今回も少し感じ取れました。
フォト・セッションでも誰よりもはっちゃけてたみたいですしね(笑)。
(ラースのピンの写真がうまく撮れずに少なくて申し訳ない…)
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ルパートは自分が演じるレストレードをかなり寂しい警官として認識しているようで(笑)
S2で出て行った奥さんも戻らず、孤独な警官が好むストリップ・クラブ"Spearmint Rhino"に通っていると考えているようです。
そして警部の住む部屋は「新築で、とても小さく、空っぽ。妻の写真をダーツの的にしてる」とか。
「(警部の)靴が本当に嫌い。灰色で、妖精の靴みたいに先が上がっている。
彼には少し活発であって欲しい。(嫌いなところは)それぐらいかな。彼のことは本当に好きだよ」
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そんな惨めなレストレードが、自分よりずっと優れたシャーロックについてどう思っているかについては、
「シャーロックとの関係はとても複雑なものだね。
彼はシャーロックの才能を愛して、嫉妬してもいる。
レストレードよりずっと輝いているからね。
シャーロックは、レストレードよりもいつだって早く何が起こっているかを説明してみせる。
実際シャーロックの事が好きだと思うんだ。そして彼を頼り、彼の示した手がかりの恩恵に預かっている。
妬みや嫉妬があっても、嫌味ではないんだ」
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無能さと孤独な生活を卑下しているようでも、警部の心根は気に入っているようです。
「レストレードの正直さが好きだ。正直な警官であろうとしている。
彼は人生がうまくいかないことを知っている。
ここ(頭)が整備されてないが、誠実さと正直さ、それと心を持っている。
それに(レストレードの)本当に好きなところは、マークとスティーヴンが与えてくれた台詞。
『ハウンド』では、パブの中でサングラスをかけた、くだらない潜入捜査官だったね」
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シャーロックのお目付役としても行動する警部=ルパートですが、
殺人をどうやって乗り越えたのかについての見解は、
どうやって解決したのかは分からないけれど、楽しみにしているとのこと。
「シャーロックを牢屋に入れることは出来ない」とも語っていました。
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一方のラースは、無慈悲なCAMを大層気に入っている様子。
「CAMはすごく素敵な男だ。惹かれるところが大いにあるね。
もちろん全体的には好きではないが、リチャード三世のような最強の悪役を演じている」
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そもそもこの仕事を受けた理由はステップアップのためだったとのこと。
「出演者は素晴らしいし、脚本が本当によかった。
CAMのキャラクターも面白かったので、駆り立てられた。
『やってみる?』『もちろん、やるさ』という感じだった」
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ラース演じる現代版CAMはその奇行がその不気味さを強調していましたが、
劇中でパクっと口を開けるところは、
「あれは脚本にあった。脚本を見るべきだ。よく出来ている。
2人が書いたものは実に素晴らしいよ」
(暖炉のシーンはどんな風に書いてあったんだろう…気になる)
シャーロックが表現した「サメのように」歩く役作りについて、どのように行ったのか聞かれたラースは、
「サメと一緒に泳いでいた」と冗談。
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そして、最も底意地の悪さが発揮されているのが、ジョンにした「顔はじき」。
「(ファンからはじいてほしいという)リクエストは受けるよ。
マーティンには激しくやったんだ。
やらないでスタントに任せる? いや、私たちでやらなきゃならない。
しばらくして、マーティンの顔はふくれてしまったんだ。あれは本当にはじいていたんだよ」
この「顔はじき」は、司会者を相手に実際に実演されました(笑)。
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(↑ブレブレすぎてすみません)
CAMのような最低な悪役を演じるために、
人物の背景を創造することはあったのかという質問には、
今回はやるべきことが明確だったので、背景を考えることはしなかったとのこと。
場合によっては考えることもあるそうです。
一方、ルパートは5年前には一度考えたそうですが、
書いた紙をなくして、内容も忘れてしまったそう。
とっても「らしい」ですね(笑)。
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2人がもしコナン・ドイルに質問出来るとすれば聞きたいことは何か尋ねられると、
ルパートは悩みながら、
「レストレードはあまり話に出て来ない。だから『何故彼に興味を持たなかったんだ?』と聞くだろうね」
ラースは
「CAMの物語は真実に基づいているから、CAMが本当は誰なのか聞いてみたい」と答えていました。
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ちなみに、レストレード×マイクロフトのShippingについての質問が上がった際は、
司会者が質問をことごとく却下!
辛うじて、モリーをどう思う?という質問は受付られて
「レストレードはモリーのことをとても気に入ってると思う。
クリスマス・パーティーで彼女がコートを脱いだ瞬間があったね」
クリスマスのあの絶妙な表情を思い出した観客から笑いが起こりました。
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観客からの質問で印象に残っていたのは、役者として成功するには?の質問。
ルパさんは「運」と言い切ってました。
「巡ってくるチャンスを逃さないために毎日たくさん演じること。
必要なのは自信と運だと思う」
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参考:http://saziikins.tumblr.com/post/117364334363/sherlocked-talk-transcript-rupert-graves-and-lars
自分の購入した全てのトークが終わった後、
会場に戻ると、まだサイン・ブースに列が出来ていました。
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(↑これは221Bセット方面ですので場所が違いますが…)
実は、スティーヴンの整理券を貰っていたんですが、
希望する人数が多すぎて結局並ぶことも出来ずじまい。
ふと近くを見ると、先ほどトークに出ていたスーがサイン・ブースに戻ってきていました。
隣には母上のベリル・ヴァーチュと小シャロこと息子のルイスもいるではありませんが。
こちらは列は長くなかったので、勢いで並びました。
なんて会話を交わしていいのか分からなかったので、
スティーヴン&マーク&スーの写真を差し出し、サインをお願いしつつ、
「こんにちは、来てくれてありがとう」
「お会い出来てとても光栄です」というご挨拶を交わすのがやっと。
お隣にいらしたベリルにもサインをお願いしたら、
「楽しんでますか?」と話しかけられました。
「はい、とても!」
「どこからいらしたの?」
日本です、と答えたら、少し仰け反って、大変驚かれてました(笑)
そして、'Well done!'というお言葉を頂戴したのです。
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なんだか、これまでの、電車に乗り遅れたりだとか、カメラを壊したなどの失敗が、
この一言で報われた気がしました(笑)。
そして、このイベントの前には南海岸に行ってきたことをお話して、お別れしたのでした。
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そんなわけで、2日目終了。長い一日だった…。
そして明日もある。とてつもなく濃厚だ…。
さて、この後は夕食食べにロンドン中心部へ向かいます。
ベネディクトのトークが終わり、会場外のカフェで遅い昼食を買って一休み。
私は後残り一つのメインステージのトークを見るだけだったので気楽でしたが、
トークを一緒に見た美夜さんは、ベネディクトとのフォト・セッションが残っていたので、
かなり緊張している様子。話も上の空状態。(笑)
素敵な写真が撮れるよう祈りつつ、それぞれ分かれて、
私は会場を改めて彷徨った後、サブステージ方面へ。
サブステージではスー・ヴァーチュのトークが始まるところでした。
(以下敬称略)
《15:15-16:00 スー・ヴァーチュ トーク・セッション》
サブ・ステージはメインステージと違って、
チケットを購入する必要なく、入場券だけで見ることが出来ます。
後ろの方で見ていたので、あまり聞き取れなかったのですが、
終始笑顔のスーはイベントを楽しんでいる様子で、
公認ファンサイト"Sherlockology"のメンバーである司会の2人とも和やかに会話をしていました。
後ろの方の席であまり声が聞き取れない時もあり、
席を立ったり戻ったりして、全部は聞いていなかったのですが、
内容は全編面白いものだったようです。
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スーは「シャーロック」を作り始めた当初、
BBC TWOで放送してヒットすればいいな、と思っていたそうです。
ところが、実際には数百万人が見るヒット作になり、
このイベントに足を運ぶために遠方からやってきたファンがいることも含め、
驚くべきことだと語っていました。
彼女はスティーヴンやマークと違い、ホームズ譚を2作品程しか知らないプロデューサーです。
2人がどのようなシリーズにし、どのようなストーリーにするのか話し合い、納得が出来る状態になったら、
彼女にその内容を伝え、スーはファンではない立場から筋が通っているかを確認するとのこと。
そして、例えばスティーヴンが執筆した原稿のかたまりは、マークとスーに送られ、
2人はそれぞれ返事を返すというやりとりをするそう。
基本的にスティーヴンとマークは別々の家で執筆をしていますが、
企画段階では同じ場所で内容を相談し合っていて、
「遠くから見ていると腕を振り上げたりピョンピョンはねたりして」
自分たちの使用する物語の一部分に興奮したりしているとか。
完全にファン・ボーイズですね(笑)。
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パイロット版から参加していた演出のポール・マクイガン監督は、
アンドリューやマーク、ルイーズが出演する映画"Victor Frankenstein"や、
ルパートが出演するアメリカABCのドラマ撮影等で忙しく、番組に戻れない状態ですが、
スーは新しい監督を見つけるために膨大な量のドラマをチェックしているのだそう。
新しい監督には奇をてらうのではなく、素晴らしくあること、
進化を続けることを求めているのだということ。
スティーヴンとスーが「つぐない」を見て、ベネディクトがホームズだ!と決めたエピソードは有名ですが、
前述のようにホームズ譚を知らないスーさんは、
「つぐない」を見る前に、スティーヴンからホームズの重要な点を聞いていたのだとか。
「ワトソンよりも背が高く、かなり痩せていて、(鷲)鼻がある」
「つぐない」を見ながら、誰か条件に当てはまる人がいないか探していた時、
ベネディクトを見て、「じゃあ、彼じゃない?」と言ったとか。
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そして何度か語られている「マークと一緒にホテルを閉め出された事件」についても話してくれました(笑)。
早朝5時まで「バスカヴィルの犬」の撮影をしていたマークとスーが車でホテルに戻ると、
へとへとに疲れているのに、2人は玄関から入ることが出来ず、
ホテルの周りをうろついて、電話を架けてみても誰も出てもらえなかったそう。
それというのも、ホテルからは「最後に入った人が鍵を閉めて」と言われていたのに、
閉めてと言われたか、閉めないでと言われたか覚えていなかったベネディクトが、
「閉めた方が安全だから」と鍵を掛けたとか(笑)
ベネディクトが原因だったんですね!
結果、ホテルに入ることの出来なかったマークとスーは、最後には疲れ切って車のシートを倒して眠った、という事件。
「だから私はマーク・ゲイティスと寝たことがあるというわけ! スティーヴン・モファットともね!」
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ちなみに、スーがトークをしている間など不在の時は、
サイン・ブースにこんな貼り紙がしてあります。
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これはトークの直前の写真ですが、本人がいないので、列を作らずに閉めている状態。
トークが終わる前頃にまた列を作りだすことになりますね。
スティーヴンのように人気が集中すると、整理券が配られて
この貼り紙に番号が書き出された順に並ぶことが出来ます。
いつその番号が受付られるかは分からないので、この貼り紙をこまめに見にこなければなりません。
ステージの周りをうろついていたころに、
写真を撮り終えた美夜さんと合流し、写真を見せてもらいました。
そこには、確かに本物のベネディクトが写っていて、
自分が撮ってもらったわけではないのに感激していると、
ちょうどセッションを終えたばかりのベネディクトがこっちに向かって来るじゃないですか!
(私たちがいたところがちょうど控え室入口の前だったのです)
ほんの数秒程度のことでしたが、幸運にも正面からベネディクトを拝めてさらに興奮。
まぁ、こういう時に咄嗟にカメラを取り出す、っていうのはなかなか出来ないものですね。
《16:45-17:15 ラース・ミケルセン&ルパート・グレイヴス トーク・セッション》
この日、最後のトーク。
今回は、ベネディクトの時ほど観客が殺到することはないため、
通常券の私も、セット券購入者のエリアに入ることが出来ました。
今までで一番ステージから近い席です。
ルパートとラースの2人は、このドラマの中で接点はないですが、
2人揃うと、円熟味のある役者オーラがだだ漏れで、目が釘付けになります。
その中でも、ルパートのあの少年のようなお茶目さは今回も少し感じ取れました。
フォト・セッションでも誰よりもはっちゃけてたみたいですしね(笑)。
(ラースのピンの写真がうまく撮れずに少なくて申し訳ない…)
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ルパートは自分が演じるレストレードをかなり寂しい警官として認識しているようで(笑)
S2で出て行った奥さんも戻らず、孤独な警官が好むストリップ・クラブ"Spearmint Rhino"に通っていると考えているようです。
そして警部の住む部屋は「新築で、とても小さく、空っぽ。妻の写真をダーツの的にしてる」とか。
「(警部の)靴が本当に嫌い。灰色で、妖精の靴みたいに先が上がっている。
彼には少し活発であって欲しい。(嫌いなところは)それぐらいかな。彼のことは本当に好きだよ」
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そんな惨めなレストレードが、自分よりずっと優れたシャーロックについてどう思っているかについては、
「シャーロックとの関係はとても複雑なものだね。
彼はシャーロックの才能を愛して、嫉妬してもいる。
レストレードよりずっと輝いているからね。
シャーロックは、レストレードよりもいつだって早く何が起こっているかを説明してみせる。
実際シャーロックの事が好きだと思うんだ。そして彼を頼り、彼の示した手がかりの恩恵に預かっている。
妬みや嫉妬があっても、嫌味ではないんだ」
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無能さと孤独な生活を卑下しているようでも、警部の心根は気に入っているようです。
「レストレードの正直さが好きだ。正直な警官であろうとしている。
彼は人生がうまくいかないことを知っている。
ここ(頭)が整備されてないが、誠実さと正直さ、それと心を持っている。
それに(レストレードの)本当に好きなところは、マークとスティーヴンが与えてくれた台詞。
『ハウンド』では、パブの中でサングラスをかけた、くだらない潜入捜査官だったね」
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シャーロックのお目付役としても行動する警部=ルパートですが、
殺人をどうやって乗り越えたのかについての見解は、
どうやって解決したのかは分からないけれど、楽しみにしているとのこと。
「シャーロックを牢屋に入れることは出来ない」とも語っていました。
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一方のラースは、無慈悲なCAMを大層気に入っている様子。
「CAMはすごく素敵な男だ。惹かれるところが大いにあるね。
もちろん全体的には好きではないが、リチャード三世のような最強の悪役を演じている」
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そもそもこの仕事を受けた理由はステップアップのためだったとのこと。
「出演者は素晴らしいし、脚本が本当によかった。
CAMのキャラクターも面白かったので、駆り立てられた。
『やってみる?』『もちろん、やるさ』という感じだった」
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ラース演じる現代版CAMはその奇行がその不気味さを強調していましたが、
劇中でパクっと口を開けるところは、
「あれは脚本にあった。脚本を見るべきだ。よく出来ている。
2人が書いたものは実に素晴らしいよ」
(暖炉のシーンはどんな風に書いてあったんだろう…気になる)
シャーロックが表現した「サメのように」歩く役作りについて、どのように行ったのか聞かれたラースは、
「サメと一緒に泳いでいた」と冗談。
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そして、最も底意地の悪さが発揮されているのが、ジョンにした「顔はじき」。
「(ファンからはじいてほしいという)リクエストは受けるよ。
マーティンには激しくやったんだ。
やらないでスタントに任せる? いや、私たちでやらなきゃならない。
しばらくして、マーティンの顔はふくれてしまったんだ。あれは本当にはじいていたんだよ」
この「顔はじき」は、司会者を相手に実際に実演されました(笑)。
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(↑ブレブレすぎてすみません)
CAMのような最低な悪役を演じるために、
人物の背景を創造することはあったのかという質問には、
今回はやるべきことが明確だったので、背景を考えることはしなかったとのこと。
場合によっては考えることもあるそうです。
一方、ルパートは5年前には一度考えたそうですが、
書いた紙をなくして、内容も忘れてしまったそう。
とっても「らしい」ですね(笑)。
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2人がもしコナン・ドイルに質問出来るとすれば聞きたいことは何か尋ねられると、
ルパートは悩みながら、
「レストレードはあまり話に出て来ない。だから『何故彼に興味を持たなかったんだ?』と聞くだろうね」
ラースは
「CAMの物語は真実に基づいているから、CAMが本当は誰なのか聞いてみたい」と答えていました。
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ちなみに、レストレード×マイクロフトのShippingについての質問が上がった際は、
司会者が質問をことごとく却下!
辛うじて、モリーをどう思う?という質問は受付られて
「レストレードはモリーのことをとても気に入ってると思う。
クリスマス・パーティーで彼女がコートを脱いだ瞬間があったね」
クリスマスのあの絶妙な表情を思い出した観客から笑いが起こりました。
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観客からの質問で印象に残っていたのは、役者として成功するには?の質問。
ルパさんは「運」と言い切ってました。
「巡ってくるチャンスを逃さないために毎日たくさん演じること。
必要なのは自信と運だと思う」
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参考:http://saziikins.tumblr.com/post/117364334363/sherlocked-talk-transcript-rupert-graves-and-lars
自分の購入した全てのトークが終わった後、
会場に戻ると、まだサイン・ブースに列が出来ていました。
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(↑これは221Bセット方面ですので場所が違いますが…)
実は、スティーヴンの整理券を貰っていたんですが、
希望する人数が多すぎて結局並ぶことも出来ずじまい。
ふと近くを見ると、先ほどトークに出ていたスーがサイン・ブースに戻ってきていました。
隣には母上のベリル・ヴァーチュと小シャロこと息子のルイスもいるではありませんが。
こちらは列は長くなかったので、勢いで並びました。
なんて会話を交わしていいのか分からなかったので、
スティーヴン&マーク&スーの写真を差し出し、サインをお願いしつつ、
「こんにちは、来てくれてありがとう」
「お会い出来てとても光栄です」というご挨拶を交わすのがやっと。
お隣にいらしたベリルにもサインをお願いしたら、
「楽しんでますか?」と話しかけられました。
「はい、とても!」
「どこからいらしたの?」
日本です、と答えたら、少し仰け反って、大変驚かれてました(笑)
そして、'Well done!'というお言葉を頂戴したのです。
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なんだか、これまでの、電車に乗り遅れたりだとか、カメラを壊したなどの失敗が、
この一言で報われた気がしました(笑)。
そして、このイベントの前には南海岸に行ってきたことをお話して、お別れしたのでした。
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そんなわけで、2日目終了。長い一日だった…。
そして明日もある。とてつもなく濃厚だ…。
さて、この後は夕食食べにロンドン中心部へ向かいます。
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