The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版「犯人は2人」 (5)

2015-06-22 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 「犯人は2人」 : The Master Blackmailer :(5)



1992年放映


続きです。



2人が屋敷に侵入したと時を同じくミルヴァートンも馬車で帰宅し 迎えに出た従僕
に30分後に客があると告げます。
ホームズはガラスを切り取り急ぎ部屋に忍び込み 苦労の末問題の手紙を隠してある金庫の
扉を開ける事に成功します。 (流石のホームズも安堵の吐息を)


(塀をよじ登ったり、ガラスを切り取ったり、金庫破りをしたり・・・一体何処で
何時そんな技を?優秀な探偵は優秀な悪党になり得るって事ですかね)
金庫の中には沢山の書類、手紙の束が入っていたが ホームズは名前を確認しつ
つ暖炉にくべて焼却する。



そんな時ミルヴァートンが書斎に入って来て 2人はタッチの差でカーテンの陰に隠
れたが 金庫の鍵穴にはホームズが使った開錠道具が刺さったままなので緊迫感が溢れるシーン。
その時霧の中テラスからベールで顔を覆った女性が訪ねて来る。



(この間ほぼ無言、音楽も無く、暖炉で燃える薪の燃える音だけが聞こえると言う
緊張感溢れるシーン)。
謎の婦人はタルバート公爵婦人の名前を汚す手紙を5通持っていて取引したいと言う。
値段の交渉を始めようとするミルヴァートンの前でベールを上げるとレディー・ダイアナだった。



驚くミルヴァートンに激しく詰め寄るレディー・ダイアナは、「お前に人生を台無しに
された女です。 12年前のパリの話を掛け金が一番高くなる時を待ったのね。
手紙を夫に送りお前は夫の心を打ち砕いた。 悪魔!獣!」と激しくなじります。
(姪のエヴァの恐喝だけでは無く、結局スィンステッド卿の死も間接的ではあるがミ
ルヴァートンが原因だったのです)



まさかのレディー・ダイアナの行動に未だ余裕を見せ「直ぐ出て行けば今夜の事は
黙って居よう」と言うミルヴァートンに「悪を退治してやる!」といきなり銃を撃つ。
この時レディー・ダイアナは5発(6発だったか)も銃を撃ち込み さらに倒れたミル
ヴァートンの顔を靴で踏みにじります。
(殺しただけでは飽き足らないレディー・ダイアナの怒りと恨み、憎悪が収まらない
激しい殺人シーン)。



発砲音を聞きつけ執事、使用人が駆けつけるがレディー・ダイアナは悠々と立ち去
る。(証拠の手紙を取り戻そうとする様子がなかった点が気になるけど)。
カーテンの陰から一部始終を目撃していたホームズはその後金庫にあった書類、
手紙を全て暖炉にくべて燃やしました。



証拠になりそうなものを回収し 全ての証拠隠滅をしたうえで2人は逃亡するが
途中執事に追いつかれワトソンの靴が証拠品として残ってしまいます。
これが唯一の証拠品として 殺人の容疑者は2人組の男となる。
(これで日本語タイトルの根拠が分かるのですね)



ミルヴァートンの死後 所有していた美術品の競売が開かれた。
ホームズは例のアテナ胸像をベルトランと競り合い100ポンドで落札購入。



221Bに持ち帰ったアテナ胸像をホームズは打ち壊しています。



「何故壊すんだ」と尋ねるワトソンに「中に何かあると思った。無くて良かった」と
ホームズ。
(このシーンは ”6つのナポレオン” を彷彿とさせます。)



そして記録を書き始め様とするるワトソンに ホームズは「止めてくれ。
誇れる点は何もない。頼むから今度の件は懐深くしまって置いてくれ」と頼みます。





そして壊れたアテナ胸像の目の部分が生きて居るかのように赤く光る様に感じた
ホームズは思わず目を覆いました。









以上で終わりです。




この作品は色々思いがありまして次に感想など少々追記をしようと思います。





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