2月14日詩友のパンセさんと共に同志社大学今出川キャンパスに行って参りました。
「尹東柱70周忌・詩碑建立20周年記念行事」に参加しました。
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1部の式典の最後に世界的詩人の高銀さんがユンドンジュの詩[序詞]を朗読してくれました。
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「서 시」
윤 동 주
죽는 날까지 하늘을 우러러
한점 부끄럼이 없기를,
잎새에 이는 바람에도
나는 괴로와했다.
별을 노래하는 마음으로
모든 죽어가는것을 사랑해야지
그리고 나한테 주어진 길을
걸어가야겠다.
오늘 밤에도 별이 바람에 스치운다.
(1941・11・20)
「序 詩」
ユン ドンジュ
死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。
今宵も星が風にふきさらされる。
<伊吹 郷 訳>
2時からの講演会では詩人の高銀さんが「尹東柱の詩の処女性」というタイトルで1時間20分間講演されました。
今まで聞いたことも考えたことも無かった視点でのユンドンジュの詩のすばらしさを見事に分析されました。
最後に歴史の犠牲、ユンドンジュの悲劇により我々の小さな幸福が存在すると言って「八福」という詩を呻くように朗読されました。
何度も詠んだ詩だけど、この詩がそんなに深い詩だということに気が付いていませんでした。
[팔복]
윤 동 주
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
저희가 영원히 슬플것이오.
「八福」
ユンドンジュ
(さいわい)
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
彼らは 永遠に悲しむだろう
(とこしえ)
朋友の河津聖恵さんのFBから転載させていただきますね。胸を打たれたので・・・
「・・・高銀詩人の
尹東柱は詩と詩人を分けることは出来ない。
詩人としての尹は詩よりもさらに詩であり、尹の詩は尹よりもさらに詩人であった」という言葉が心に深く刻まれました。
「尹の悲劇を通して私たちの小さな幸せを確認する」と繰り返していたのも。
尹東柱は、美しい抒情詩を書いたというだけの詩人ではないのだ、と あらためて感じました。
美しい抒情詩を書いたがゆえに、殺されたのだ、と。
「残虐な20世紀において尹は犠牲として捧げられた」と高銀詩人が看破したように。
今日の会を通し私もまた自分がいかに詩だけを読んで満足していたかを痛感させられました。
私も、尹の犠牲の上に生きている。
さらに尹が象徴する全ての「死に行く者」の痛みを踏んでいる。
高銀詩人の「序詩」の朗読は、犠牲のうめきのような、闇の声でした。」
「献花式」
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(藤井幸之助さん提供)
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詩友の李芳世さんと尹東柱の詩碑の前で黙とうしました。
大阪の文学部が生野区で高銀先生の講演を聞き、懇親会で先生とお話をし、先生の自作詩「白頭山」の朗読を目の前で聞いた感動のその日から20数年が過ぎました。
先生も私たちもあのころは若かった・・・
厳しい時代だったけど、先生との巡り合いは私たちにとって勇気そのものでした。今日も大きな勇気を頂いて帰ります。
先生の言葉「詩 すなわち 詩人、詩人 すなわち 詩」を胸でしっかり受け止め、これからも頑張っていきます。
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「尹東柱70周忌・詩碑建立20周年記念行事」に参加しました。
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1部の式典の最後に世界的詩人の高銀さんがユンドンジュの詩[序詞]を朗読してくれました。
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「서 시」
윤 동 주
죽는 날까지 하늘을 우러러
한점 부끄럼이 없기를,
잎새에 이는 바람에도
나는 괴로와했다.
별을 노래하는 마음으로
모든 죽어가는것을 사랑해야지
그리고 나한테 주어진 길을
걸어가야겠다.
오늘 밤에도 별이 바람에 스치운다.
(1941・11・20)
「序 詩」
ユン ドンジュ
死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。
今宵も星が風にふきさらされる。
<伊吹 郷 訳>
2時からの講演会では詩人の高銀さんが「尹東柱の詩の処女性」というタイトルで1時間20分間講演されました。
今まで聞いたことも考えたことも無かった視点でのユンドンジュの詩のすばらしさを見事に分析されました。
最後に歴史の犠牲、ユンドンジュの悲劇により我々の小さな幸福が存在すると言って「八福」という詩を呻くように朗読されました。
何度も詠んだ詩だけど、この詩がそんなに深い詩だということに気が付いていませんでした。
[팔복]
윤 동 주
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
슬퍼하는 자는 복이 있나니
저희가 영원히 슬플것이오.
「八福」
ユンドンジュ
(さいわい)
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
悲しむ者には 福があるはずだ
彼らは 永遠に悲しむだろう
(とこしえ)
朋友の河津聖恵さんのFBから転載させていただきますね。胸を打たれたので・・・
「・・・高銀詩人の
尹東柱は詩と詩人を分けることは出来ない。
詩人としての尹は詩よりもさらに詩であり、尹の詩は尹よりもさらに詩人であった」という言葉が心に深く刻まれました。
「尹の悲劇を通して私たちの小さな幸せを確認する」と繰り返していたのも。
尹東柱は、美しい抒情詩を書いたというだけの詩人ではないのだ、と あらためて感じました。
美しい抒情詩を書いたがゆえに、殺されたのだ、と。
「残虐な20世紀において尹は犠牲として捧げられた」と高銀詩人が看破したように。
今日の会を通し私もまた自分がいかに詩だけを読んで満足していたかを痛感させられました。
私も、尹の犠牲の上に生きている。
さらに尹が象徴する全ての「死に行く者」の痛みを踏んでいる。
高銀詩人の「序詩」の朗読は、犠牲のうめきのような、闇の声でした。」
「献花式」
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(藤井幸之助さん提供)
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詩友の李芳世さんと尹東柱の詩碑の前で黙とうしました。
大阪の文学部が生野区で高銀先生の講演を聞き、懇親会で先生とお話をし、先生の自作詩「白頭山」の朗読を目の前で聞いた感動のその日から20数年が過ぎました。
先生も私たちもあのころは若かった・・・
厳しい時代だったけど、先生との巡り合いは私たちにとって勇気そのものでした。今日も大きな勇気を頂いて帰ります。
先生の言葉「詩 すなわち 詩人、詩人 すなわち 詩」を胸でしっかり受け止め、これからも頑張っていきます。
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