ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

10月8日、362回目の「火曜日行動」です。

2019-10-08 16:09:06 | 火曜日
へんな天候です、台風が近づいているようです。








15分前に到着しましたが、すでに多くの方々がお見えでした。昨日ノレッペ ウリナラのウリハッキョ支援チャリティコンサートを見たお陰でしょうか、皆さんの笑顔がとても眩しいです。





今日のレポーターはハルモニ会の横道さんです。





写真撮影はいつもひまわりのように明るい松尾さんです。今日も力を合わせて発信してまいりましょう。






長崎由美子さんの第一声が始まりました。


☆長崎さん

府庁で働く皆さん、ご通行中のみなさん、今日は362回目の火曜行動になります。
2012年4月最初の行動から7年が過ぎ8年目に入っています。
オンマにだっこされていた赤ちゃんはもう小学生です。「高校無償化」が施行された当時高校生だった学生は大学生や社会人です。

昨日10月7日、阿倍野区民ホールで朝鮮学校支援のコンサートがありました。韓国から来て下さった歌のグループ「ノレペ・ウリナラ」の素晴らしいコンサートでした。

レパートリーの「あなたのための行進曲」を聞いていると、この曲が韓国の民主化闘争の中で生まれ、その後のキャンドル革命へと受け継がれたてきたことがよくわかります。

「声よ集まれ、歌となれ」はじめ、ウリハッキョの歌も歌ってくださいました。
歌と共に4.24阪神教育闘争の歴史や、子ども達の笑顔あふれる学校生活の映像が写しだされました。

ノレペ・ウリナラの呼びかけてくださるメッセージ一言一言に、心を動かされました。
会場と一体となって盛り上がる中で改めて、「私達が繋いだ手を離さなければ、必ず勝利する」と確信したコンサートでした。

ノレペ・ウリナラのみなさん、参加してくださったみなさん、会場で声をあげてくださったみなさん、ありがとうございました。
これを力にこれからも頑張りましょう!


幼保無償化のことは、まだまだ知らない人が多いのです。
子育て世代でない立場の人は関心が薄いからです。
幼保無償化の財源は、100%消費税7700億円です。
2%アップで計10%の消費税は、みんなに平等に当たってきます。
であるのに、たった88校の外国人学校、内40校が朝鮮学校ですが、の幼稚園だけが制度から除外された。認可外保育所も適用されるというのにです。

「高校無償化」から除外された当時のことを苦々しく思いだされます。
唯一、大阪地裁だけは司法の誇りある判断をしてくれましたが、高裁、最高裁は大阪、東京、名古屋・・・敗訴、敗訴、敗訴です。

朝鮮を差別しても良いととれる国や行政のやり方を正すのが司法のはずです。

わたし達は差別を止めさせ、人間の尊厳を守るためにここに立っています。
大人は子ども達の未来を守らなくてはいけない。
諦めない大人を見せること。それが子どもを育てる大切なことです。

大阪府・大阪市は国がやらなければ自治体が救済する。そういう気概を持って行政に当たってください。









東大阪地域の皆さんが集まっていらっしゃいます。











雨が降ろうが槍が降ろうが火曜バンドは不滅です。











































平石さんがマイクを持たれました。


☆平石さん

昨日のノレペ・ウリナラのコンサートにわたしも参加しました。満員でした。
差別に反対し、日本と韓国と朝鮮が連帯して、歌い踊る一体感はこういうものかと感激しました。国境を越えて一つになる・・・これが連帯です。

幼保無償化、昨日安倍も言っていましたね。朝鮮学校の子ども達を差別しておいて、全ての子どもの幼保無償化だと。
国や行政が平気で差別する。行政の劣化、それを追認する司法の劣化が凄まじい。
嘗ての日本は、もう少しまともでした。安倍政権になってひどくなったと思います。

関西電力のことも、全て我々の払っている電気代から出ている。電力会社は赤字にならない。
そこの幹部が平気で何億という金をもらっている。しかも自分達が被害者のようなことを言っている。

朝鮮学校補助金をストップしたのは当時の橋下知事です。
カジノに万博、都構想も大阪を無茶苦茶にします。
原発汚染水を引き受けるなどと、維新は綺麗ごとばかり言っていますが、府民・市民の生活向上と真逆のことばかりしている。
これが維新の本質だと思います。維新政治の本質をしっかり見て、これからも差別に対して断固たたかっていきます。




















イケメン三人衆に沈さんもくわわりました。











宋さんのアピールです。



☆オモニ

わたしは子どもを大阪朝高に通わせているオモニです。

「幼保無償化」が実施されて一週間になります。でもわたしたち朝鮮学校幼稚班の子どもは対象になっていません。
わたし達の子どもがどうして外されるのか理解できません。
今日お配りしているビラに、そのことを分かりやすく説明しています。ぜひ読んでいただきたいと思います。

9月には布施駅前で街頭宣伝をしました。大阪市内の数か所の駅前でも街頭宣伝をしました。要請行動や集会もしました。

9月26日は中之島水上ステージで集会、集会後、無償化の差別なき適用を求め御堂筋を歩きました。
東京都と4県で国会議員に対する要請行動も行いました。

10月3日、名古屋高裁は名古屋朝鮮学校の無償化裁判で、地裁に続き朝鮮学校の訴えを退ける不当判決を出しました。
わたしは名古屋朝鮮高級学校の卒業生です。裁判に駆けつけましたが、悔しくて泣く子ども達を見て、胸が締め付けられました。
大人がもっともっと頑張らなくてはと、責任を感じました。

わたし達は決して負けていません。裁判に負けても、わたし達のこころは負けていない。

これからもオンマ、アッパ、日本の方々と子どもの明るい未来のために、笑顔のために、負けずに頑張っていきます。








火曜バンドは演奏を続けています。











☆東大阪のオモニ達の歌とシュプレヒホール

わたし達は東大阪初・中級学校からきました。
わたし達の訴えを聞いてください。よろしくお願いします。











続いてシュプレヒコールと合唱も❗️

♪『声よ集まれ、歌となれ』♪

シュプレヒホール

・すべての子どもたちに学ぶ権利を保障せよ!

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!

・朝鮮学校に「高校無償化」を適用せよ!

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ!

・行政は朝鮮学校を差別するな!










































再度アピールされる宋さん!

☆オモニ

10月に入って、各朝鮮学校で公開授業やバザーがあります。

わたし達は朝鮮学校のほんとうの姿を見ていただくことが大事だと思っています。

公開授業の後は交流会やオモニ会が作ってくれる美味しい食事も出てきます。

わたし達はいろんな方が集まってくださることを待っています。

門は閉めていません。開けています。









大村さんもアピールされます。

☆大村さん

安倍首相の所信表明演説、みなさん聞かれましたか?
大変いい言葉を並べています。その通りならいいのですが、確かめたくて、新聞の切り抜きを持ってきました。安倍さんはこんな風に言っています。

『今月、三歳から五歳までの全ての子どもたちの幼児教育、保育の無償化が実現しました。小学校、中学校九年間の普通教育無償化以来、七十年ぶりの大改革です。来年四月からは、真に必要な子どもたちの高等教育も無償化いたします。』

全ての子どもたちに外国人の子どもは含まれていません。
共に暮らす朝鮮人の子どもは眼中に無いのです。美辞麗句の嘘っぱちですよ。

朝鮮学校幼稚班のオンマが行政の窓口に申請に行ったら「あなたたち税金払ってますか?」と聞かれたそうです。役所の窓口でそんなこと聞くのです。役所で働く人の中には朝鮮学校の存在を知らない人もいるのです。


また、朝鮮民主主義人民共和国との関係について、以下のように言っています。安倍さんは「北朝鮮」と言っていますが、正しく言うべきです。

『現下の北朝鮮情勢については、米国と緊密に連携し、国際社会と協力しながら、国民の安全確保に万全を期します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、私自身が、条件を付けずに、金正恩委員長と向き合う決意です。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動してまいります。』

共和国から帰ってきた朝高生の修学旅行のささやかなお土産まで没収する、制裁を繰り返す安倍政権が「条件を付けずに」とどうして平気で言えるのでしょうか。

共和国の方では、在日同胞への差別が小さな子どもにまで及んでいることを許すわけにはいかないでしょう。当たり前だと思います。

美辞麗句ではなく、真の日本の民主主義を取り戻したいと思います。

























ニョニョもアピールさせていただきました。


☆ニョニョ

今日はみなさんにお伝えしたいことがあります。

雑誌『朝鮮学校のある風景』の編集者、金日宇先生が昨日お亡くなりになりました。


2010年から今日まで、南は九州から北の北海道まで飛び回り朝鮮学校を訪ね、その様子と取り巻く風景(状況)を描いてこられました。

わたし達は『朝鮮学校のある風景』を通して、こころを通わせることができました。

大阪に来られた時は必ず火曜行動に参加してくださいました。

東北の大震災の時、同胞や学生たちを慰労する為のチャリティコンサートに賛同し同行してくださり、東北のウリハッキョにまで来て取材し励ましてくださいました。

この過酷な朝鮮学校への差別と弾圧が、先生の体を蝕しばんだのでは、と思うと本当に悔しく悲しいです。しかし悲しいだけでは済まされません。

わたしは先生の遺志を継いで最後までたたかいます。正義は私たちにあります。正義は必ず勝ちます。最後まで共に闘いましょう。






金さんもアピールです。


☆金さん

昨日、「ノレペ・ウリナラ」の朝鮮学校支援チャリティコンサートは、民族を愛する人々が海を越えて繋がっている感動でした。

「ノレペ・ウリナラ」は一昨年まで行われた韓国のキャンドル革命で、活躍した有名なグループです。

反韓キャンペーンやデマが流布されていますが、「慰安婦」問題も徴用工の問題も、嘗ての日本が間違ったこと、誤ったことは、けじめをつけて解決しようというのが韓国の主張です。

それを受け入れられない人が政治をやっているから、おかしいことになる。

これからも頑張りましょう。












最後の歌は「勝利のその日まで」❗️
























駐輪場での申し送りです。























府庁内ロピー活動の報告をされるオモニたち










在りし日の金日宇さん。






2018年9月27日、大阪高裁に来られ、理不尽な判決を言い渡された不当裁判を傍聴された金さん。

その日中ノ島公会堂の下のレストラン前で、金日宇さんを囲んでミニ講演会を行いました。ハルモニ会の皆さんと共にお話をお聞きしました。







夜、抗議集会にも参加された金さん。











今年の6月、青山墓地を訪れた南の全教組の皆さんの前でお話をされる金さん。











他の地方での写真









金さんが奥さんと二人三脚で作ってこられた「朝鮮学校のある風景」は9年の間に56号まで出版されました。来年60号発刊の時は10周年記念の集いを構想しておられたとお聞きしました。本当に残念です。



1995年2月朝鮮問題研究所の嘱託として活動されていた金さんに初めてお会いしました。1ファンとして、、、(イムスギョン統一文学賞を受けられた書籍を拝読していっぺんにファンになりお手紙を送り、文通を続けていました。)







金さんの統一文学賞受賞のお知らせです。もう27年ほど前のお話です。







その頃は「ウイル」というペンネームで活動しておられました。





2011年7月9日、東日本大震災で膨大な被害を受けた東北のウリハッキョでのチャリティコンサートにもご夫婦で同行してくださいました。



2013年11月10日、朝鮮大学で行われたシンポジュームに参加しての帰り道、ご夫妻で国分寺駅前の喫茶店でバースディケーキまで準備してお誕生日を祝ってくださいました。


昨年の5月と今年の6月、お忙しい中青山霊園に付き合ってくださり金太一少年が眠る無名戦士の墓の前で、長い時間ウリハッキョの現況について、今後についてお話をさせていただきました。横の青山斎場では西条秀樹さんの告別式が行われていた日でした。


惜しい方を失くしました。書籍「朝鮮学校のある風景」は70数年の民族教育の歴史の中にきちっと永久に残されると思います。偉大な方でした。裸一貫でウリハッキョを守ろうと全人生をささげた金日宇先生を尊敬いたします。それをささえた夫人の淑子さんに敬意を表します、先生、どうかどうか安らかにお眠りください、先生のご冥福を心からお祈り致します。




















コメント (2)
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