おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

古き良きもの

2010年11月19日 | 暮らし
岩手公園の紅葉も終わりを告げようとしております。



日々あざやかな紅葉で彩られていた街並みの木々も一息つくかのように静かに冬の眠りに入る準備です。
落葉樹は好きです。
若いときのように落ち葉を見て胸がきゅんとなることは今となってはもうないのですが、
それでもなんだかいいなあって思います。

現在は盛岡城跡公園とも呼ばれておりますが、やはり岩手公園の呼び名のほうがしっくり行く私です。
そして、現在はこの近辺の「桜山神社参道地区整備構想」が浮上しておりますが、
それは「古き良きもの」の意味について考えさせられる出来事です。

昔の盛岡城下を復元することが「古き良きもの」なのか
60年続いてきた参道のレトロな商店街のおもむきが「古き良きもの」なのか

意見や考え方はふたつに分かれるとことだと思いますが、
私は今の商店街のあったかい情緒が大好きです。
今暮らしている人たちの呼吸を感じる今を残して欲しいなあと私は思います。

36年前、正月の振袖を着て友人たちと嬉々としてコーヒーを飲みながらはしゃいだ喫茶店が残っているのです。
青春の1ページがレトロな商店街の中にそっと潜んで時の流れをながめているのです。

ああ、その日は道路の雪が解けて、歩きなれない私は着物の裾を汚してしまい、母に叱られたっけ・・・
今一番大切にしたいのは、今を生きている人たちの歴史のような気がしてます。

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