ひたすら孫ちゃんに癒される2泊3日の旅でございました。
まるで、何かに導かれるように山に向かって走り出したのでした。
行き先は「くずまき」
紅葉も終わり、みぞれ混じりのつめたい空に木立が不揃いに並ぶ山並み。里山の風景。
このような景色は岩手ではどこにでも見られるのだけど、やけにしみじみ身に沁みるなあ・・・
どうやら無性に峠を越えたくなる時はどこかに癒されたいなってさわさわ感じてる時みたい。
二ヶ月の間に二度も救急車のお世話になってから、父は日増しに気弱になっているようです。
いずれ、こういう日が来る、と、2年くらい前からはちゃんと覚悟はしていて、驚きもしないけれど、
そばにずっとついていてあげられないもどかしさが、どうも自分の心をゆらゆらとさせているみたいです。
「今日は泊まっていくのかい?」
と、期待混じりで声をかけられ、
「ううん、帰らなければいけないのよ。」
という答えにちょっとしょんぼりしている父。
一緒に住めればいいのだけれど、いろんな環境がそれを可能にできない事情。
う~ん、ここはひとふんばりどこだな、私。
私を全身で頼りきっている可愛い父です。
それに心から答えてあげたいと思う私です。
庭の秋明菊のわたぼうし。
何年も植えているのにこの綿毛をじっくり見たのはなんと今年初めてです。
風が吹かれてふわ~っと揺れ飛ぶ様は命の引き継ぎの力強さを感じます。
久しぶりの自由時間だったので、やっと念願の美容院へ。
そうだ、今日は我が身のオーバーホールデイにしようと決め、その足で整骨院へも。
初めての整骨院でしたので、どんな施術をしてもらえるかちょっとどきどきでしたが、
入ってから、あれれ、なんだかざわざわとしてるところで、施術客がいるそばでがたがたと別のベットを組み立てたりしてます。
なんか、失敗したかも・・・と思いつつも、そうそう時間が取れない環境ゆえに、覚悟を決めてお世話になることに。
となりの会話はすっかり聴こえるのは別にいいのだけれど、マッサーしながら施術師の方はしきりに料金のことばかり。
「もう一箇所をすれば○○円が加算されますよ、おいくら分やりますか?」
待って、待って、そういうもんなの?
みんな、体調を回復したくてきているのではないの?
そもそも私にも
「○○分だと○○円ですが、何分希望しますか?」
その前にからだの症状を看て、ベストな方法を提示してくれるのが正しいのではないのかなあ?
その上で、時間や予算はお客様が選択すればよいこと。
少なくとも料金表は表に出してあるのだから、おおよそは分かった上でお願いしているわけで。
お金の事を優先したらそういうところには行かれません。
からだを治したいから行くのだから。
体と心が癒されることはなかったなあ。
11月は3女とその旦那さんの誕生日月。
で、日曜日に合わせて焼肉誕生パーティを開催しました。
久しぶりの焼肉に舌づつみを打ち、初体験の温麺に感激しながら、時間はすぎて行きました。
じいちゃんは、温麺とグラスビール、熱燗、焼気肉と85才とは思えない食べっぷり。
締めにパフェを食べた頃、そのじいちゃんに異変が・・・
話しかけても返事がなくなり、おやっと思い肩にてをやると、みるみる顔面蒼白(汗)
どんどん血の気が引いて石のようになってしまいまいした。
あれよあれというまに。
で、あわてて救急車を呼び病院搬送とあいなりまして。
・・・・・
そして
お陰さまで大事には至らず、息を吹き返し帰宅。
衣服が汚れたので病衣を借り、紙パンツでしのいで帰宅したのですが、その自分の様をいやがる様子もなく
そのままご就寝。
「あ~ また死に損なったなあ・・」と一言。
救急車を待つ間、動かなくなった父を抱えながら私は「死」という言葉を想像してしまいました。
美味しいものをたらふく食べて、好きなお酒も飲み、
そして家族が揃っている中で娘に抱かれてころりんはある意味理想的な旅立ちだよなあって。
でも、ちょっと待って、まだその「時」ではないから!
満員の日曜日の焼肉屋さんの店内に慌ただしく救急隊員が入って来て、父に声をかけながら担架に乗せはじめます。
その時、ふーっと液体を吐いたかと思ったら、みるみる顔色が復活。
生き返る・・・ってこんな風なんだな。と変に冷静に観察している私の心境もある意味尋常ではなかったと思います。
ちょうど一ヶ月前は転んで救急車のお世話になり、今回もまた・・
85才、やはり目の離せないお年頃です。
じいちゃん、まだまだ、まだまだ、長生きして下さい。
9月が終わって10月だなあって思っていたらなんと、もう11月ではありませんか!
これには私も驚きました。
カレンダーがあちこちに貼られすぎているわが家ですが(むすめたちがいつもあきれてます)
そのカレンダーの一部はまだ9月だったりしてるのですから。
つまり、ろくに見ないカレンダーも何箇所かあるってことなのですが(笑)
それでも年末になると、無意味なカレンダー集めをしてしまうクセがあります。
あれれ、この1ヶ月何してきたっけ?
と認知症検査よろしく日をさかのぼってみると、案外どころかかなりいろんな出来事過ごしてきていることにびっくり。
つまり
忙しすぎると時間や日にちの感覚が麻痺してしまい、
それがいつどこで起きたのかさえ脳は自己身体防衛のために忘れさせてくれるのでしょう。
沿岸方面往復300キロの運転の日があり
沿岸で産業まつり参加の日があり
父が転んで大怪我の末、救急車で運ばれる日があり
そんな中、ジャムづくりに目覚めてしまい、連続連夜果物を煮詰める作業の日があり
実はその中でほとんどはNPO法人の事務局を担当しており、その事務作業に追われる日々。
数字の苦手な私が数字とにらめっこ。
しごとの量が多いのか私の容量がわるくてなのか、追われっぱなしの作業でミス連発、とほほ。
どんぶり勘定で生き抜いてきたけれど、来年からの生き方を一新するために11月からは
どんぶり勘定人生とさよならすることを誓ってみようと思います。
できるかなあ でもやらないと