おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

寝たきり老人のポークソテーな夜

2014年09月02日 | 家族

父は一日中をほとんどベットで過ごしております。

食事の時と、タバコの時と、トイレの時と新聞(主に慶弔欄)を読む時にもそもそと起きてくるのですが
やはりこの人も「寝たきり老人」のひとりではないかと思われます(笑)

お盆にあれほど大好物だったブリの刺身で食当たりになってからというもの、刺身恐怖症になり
お肉すら食べられなくなり、毎日、焼き魚のたぐいがメインになっておりました。

「俺は長いことない」と何度も口にするから
「 言い残すことがあったら今のうちに話しておいて」
「何もない」
毎日こんな会話の繰り返し。 
タバコはキャスターマイルド5ミリ を1日1箱吸う86歳、タバコが寿命を縮めるという話がちょっと信じられなくなります。
タバコよりストレス貯める方が、身体によほど悪いみたいなので、これは黙認。
少々我慢することはあっても、基本「わがまま」「言うこときかない」をモットーに生きているっぽいこの人。
絶対100まで生きそうな気がします(笑)

秋の気配と共に、少しづつ食欲も増し、久々にポークソテーを出してみました。
「うまい」 おおよかった! 
そもそもは肉付きの父であります。
これまた以前に焼肉屋さんで倒れて、救急車で運ばれてから、お肉も以前より遠のいておりました。

昔は肉厚ながっちりした背中で肩をたたくとぽんぽん跳ね返ってくるような筋肉質だったけど
今は、すっかり肉もとれ、シワシワになった胸元をお風呂場で流してあげる寂しさもあるけど・・・
裸んぼうで衣類を着せる私に身をまかせる様はまごちゃんと一緒だなあ。
わがまま度合いもあまりにも似てるので、なんだかかわいくなってくる(笑)

じい様とまごちゃんの扱い方はほぼ一緒です。

こんな風に手のかかる父を「かわいい」と思える私はきっとシアワセなんだと思います。