田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

書くぞ書くぞ書くぞ

2008-12-07 23:30:28 | Weblog
12月7日 日曜日
●夕暮れ時、二階の書斎にはいった。ブルっとするほど寒かった。室温をたしかめてみたら6度しかなかった。いよいよ本格的な寒さの到来だ。

●このまましだいに寒くなり、室温は0度までおちこむ。やはり鹿沼は寒冷地なのだ。これで日光颪でも吹くと、東北地方より寒い。

●でも、わたしの心はポッカポカ。いま連載している「夕日の中の理沙子」が好評だ。うれしい。ともだちから、うちの子どもたちがたのしく読んでいますよ、なんて電話があった。

●おもしろい小説を書くのはむずかしい。このへんで、私小説的手法からぬけだすことができるかもしれない。

●いま主宰している「アサヤ塾」はあと五年もしたら生徒がこなくなってしまうのではないか。不安だ。経験も積んで教え方にはみがきがかかってきているのに。大手塾のように宣伝費をかけられない。この時代に、宣伝できないのでは、死ななければならないのだろう。ながいことやってきた塾だけにざんねんでしかたない。

●塾がだめなら、小説家として昔のように原稿料で生活すればいいではないか。

●浅はかにもわたしはそう思っていた。でもそうはできそうにない。小説家の年齢がますますわかくなっている。極論すれば小説家がタレント化している。美少女で文才でもあればいいのだが。こちらはGGでムサクルシイ風体だ。そこにきて、たいした才能もない。

●努力はしている。携帯小説を二本。ブログでは三本もほとんど毎日書いている。学ぶ
べきことは多々ある。それが楽しい。まだまだ進化できそうだ。書いて書いて書きまくってやる。それでだめなら……。カミサンのヒモになろう。そうなると、すきなお酒は飲ませてもらえるだろうか。

●こころやさしいカミサンだから「あなたお酒は……」とは、訊いてくるだろう。

●でも亭主の誇りにかけてもカミサンの年金でお酒は飲めないだろう。

●年金に加入するころは、町で意地悪されていたので入れなかった。

●そのときのことを書くと悲しみが蘇る。もうすべて遠い過去においてきた。

●それにしても年金がもらえないから、小説書いて何とかなろうとこの年になっても、努力しているのだ。

●禍転じて、福となしたいものだ。



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ああ、快感。





夕日の中の理沙子 29  麻屋与志夫

2008-12-07 07:33:40 | Weblog
あたし追試でもビリッケツ。  

でもって、追試のあとの、三者懇談。

いちばんあとにしてもらっていたの。

 母が仕込みで忙しいから……。
(キヨミの母は。
『北の海』とい相撲さんみたいなネームの。
小料理屋をやっている。)

コンダン、最後にしてもらったワケよ。

それなのにー。

こねぇでやんの。

おふくろも。

ガッコきらいなんだよね。

おふくろも。

センコウ、いやなのよね。

だってさ、小ガッコのときから先生さまには。

文句いわれっぱなしよー。

この不肖のバカむすめのためにね。

ついにおふくろ、無断欠席しちゃったの。

水商売がいけないのよ。 

なんて、またされて、あげくのはてにドタキャン。

スッポかされ、ミス大田がいらいらして。

いいだしたのがいけないのよ。
 
電話口に母をよびだして。

水商売がいけないのよ。

夜くらい一緒にいてやってください。

キヨミちゃんが、あれるのは、お母さんの商売が原因になってます。

だってさ。 

いっていいことと、わるいことがあるのよ。

職業による侮蔑は、ブブー。

禁止よね。

酔っ払いに媚びて。

どこがわるいのよね。

アデランスなんか。

前にさ、飲みにきたのよ。

あそこモッコリさせて。

ワイセツナコトバカリわめいていたのによ。

だれが、キヨミのことこんなにおおきく育ててくれたのよね……。

(キヨミ、ここで、クスンとする)




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ああ、快感。




夕日の中の理沙子  28   麻屋与志夫

2008-12-07 00:21:59 | Weblog
どうして。

どうして。

ここにアデランスがいるのよ。

キヨミのきれいな脚が釣られていた。

ギブスをはめていた。

「キヨミ、これって、どういうこと」

「きみい、面会謝絶だぞ。
札が目にはいらなかったのか」

「あれくらいは読めます」

「リサコ。心配かけてゴメンネ」

「それより、どうしたのよ」

「マスコミにさわがれて。
おおげさにしたくないんだって」

キヨミがアデランスを横目でにらみつける。

「ともかく、受験シーズンだからな。
ここで本校になにか不祥事があったってことが新聞にでも載ったら。
……たいへんなことなんだからな」

きよみが意味ありげにウインクしてる。

わたしは、グシャ。

わたしは、グニャ。

張りつめていたバブル。

一気にポシャッタ。 

床にへたりこむ。

「いいね。慎重に。しんちょうにたのむよ」

「はーあい。キヨミのたのみもヨロシク」

「くれぐれも、自粛してな。
軽率な行動は慎むこと。
それから、廊下のみんなは。
はやく家にかえすこと」

最後の言葉はわたしにむけたものだった。

教頭がでていく。

額に汗。 

額に汗の粒。

アデランスって、やっぱ。

むれるのかしらネ。

清美組の面々がなだれこむ。

キヨミの話。




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ああ、快感。