田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

吸血鬼作家の朝食

2008-12-21 09:25:56 | Weblog
12月21 日 日曜日 

●朝早く起きた。二階の書斎からみる朝焼けがきれいだ。この季節になると空気が

ぴんとはりつめ、東の空が美しい薄紅色にそまり、太陽が昇ってくる。なかなかの

みものだ。この朝のひとときが好きだ。


●キッチンにはいり昨夜のそば汁を温める。血圧が高いので塩分をとり過ぎないよ

うに注意されている。でも、たらたらくらいならいいだろうと、醤油汁をたらす。

とろんとしたそば汁がすこし醤油色に染まる。温めすぎたので口でふうふうふきな

がらさましてのむ。(吹き竹で風呂の火を起こした)幼い日のことをふいにおもいだ

した。


●そば汁をのむ。こうしていると良寛さんをおもう。良寛がそば汁をのんだか、の

まないかはべつにして、この味には超俗の味わいがある。


●それから電気炊飯器のなかで、すっかりひえきった玄米ごはんをなべにうつ

す。牛乳粥にする。スリごま。キナコ。スキンミルク。それにさいきんでは、長野

県上田の、(有)オニオ製造の玉ねぎの皮を小しゃじ一杯ほどいれる。


●これが吸血鬼作家の朝食である。お粥にするのはなにも歯がよわってきたからで

はない。考えごとをしているのでご飯をよくかまない。それでむかしから朝食はお

粥。そして塩分ぬきの食事にしている。


●でも、これ以上歯がよわってきたら……インプラントにしなければならないだろ

う。そのためにも読者に楽しんでもらえる小説をかいてかせがせてもらわなけれ

ば。


●なにせ、インプラントは保険かきかない。一本30万。だ。


●どうせなら犬歯はニョキニョキと伸びるような細工がほどこせたらおもしろいだ

ろうな。朝からこんなばかげたことをかんがえている。後期高齢者、の、吸血鬼作

家であります。でも、死なずに歳を重ねている吸血鬼にくらべたら、まだまだわか

いわかい。若造だ。がんばるぞ!!! とじぶんに鞭打ち二階の書斎へともどってい

く。これが毎朝のなんの変哲もないおいらの朝の行事。


one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
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ああ、快感。