田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

一族の掟破り/奥様はバンパイァ 麻屋与志夫

2009-12-01 17:59:58 | Weblog
奥様はバンパイア 86

○「玲加! 玲加!! どうした。気をたしかにもて」

玲加が武の腕の中でゲンナリしてしまった。

肩に傷がある身で、forceを使いすぎてしまったのだ。

武がおろおろしている。

「Gどうしたらいいですか」

「心配いらない。休めば体力は回復するから。……それに……」

それにMがなんとかしてくれる。

二人は玲加を抱えて車に乗り込む。

「たしかにフォースの消耗が原因だとわたしもおもう」

PCは双方向性機能のあるニュータイプだ。

「PCの前によこたえて」

二人は顔面蒼白の玲加をシートに寝かせた。

冷や汗がふきだしていた。

からだが小刻みに震えている。

「武さんとGを守るために、かなりムリをしたの、かわいそうに。責任感の強い子

だから」

Mは慈愛に満ちた声で話しながら玲加にむかって念をこらしている。

Mの額のチャクラから黄金色の光が放射されて玲加の体をつつみこんでいる。

玲加の指がピクっと動いた。

「玲加。きこえるか。玲加」

うなずいている。

玲加に武の声がとどいたのだ。

「車をスタートさせるからな」

窓ガラスがGの発砲で砕けている。

冷たい風がはいってくる。

でも、それがかえってよかったようだ。

玲加には涼風がいい刺激になった。

「あら、わたしどうしたの……? コウモリさんたちは……?? どこ」

「使命をはたして巣にもどっていったよ。玲加の能力はすごいや」

「武やGの役にたててうれしい」

「玲加。わたしも化沼にもどるから」

「そんなことをしたら、一族の掟をやぶることになる。Mやめて」

「もう遅い。そちらに向かっているの」

「結婚してから50年しか、同じ場所には住めない掟を破るのですか」



●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


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はじめての読者のあなたへ 麻屋与志夫

2009-12-01 09:22:47 | Weblog
12月1日 火曜日

●はじめて読んでくださる、あなたに。

これは76-60=16

これは76歳のGGから年の差なんと60歳もある16歳のヤングにおくるちょっと風変り

なvampire storyなのです。わたしのプログの読者のみなさんの平均年齢が16歳位

らしいのです。

若いですね。

いいなぁ。

GGも、もういちど若くなりたいです。

カミサンに噛んでもらおうかな。

嘘。

うそです。

ジョークですよ。

●いままで書いてきた物語はすべて初恋の話だったような気がします。

あきらかに初恋の話とわからなくても、裏にはかならず初恋のムードがただよって

います。

そしていまはきりと「初恋の白いバラ」とタイトルに初恋と詠いあげた作品を発表

しています。

●『星の砂』に載っている「初恋の白いバラ」です。

ぜひ下記の「星の砂」クリックしてお読みください。

そしてコメントをおよせください。

わたしには、高校一年、中学一年、小学五年になる孫娘がいます。

彼女たちが将来どんな恋をするのかなと、想いながらいつも作品を書いています。

●わたしの作品は……。

●印のついているところは、わたしの私生活にかかわる部分です。

○印はフイクションなのです。

ところがわたしがオチャメなので……。

●と○がいりまじってしまうこともあります。

でも、それこそ作者のねらいなのです。

麻屋与志夫という、個体が複雑な創作の放射を放っていければしあわせです。

ひとは多面体ではないのでしょうか。

いろいろなみかたがあります。

●わたしもいまはじぶんが、この世にいるのかあの世(fiction)の世界にいるのか

わからなくなることがあるのですよ。

●カミサンはわたしが認知症になったのではないかと心配しているようです。

●プラス○。……ちがいますよね。ボケたわけではありません。

●現実の世界にいるカミサンを、彼女を○フイクションの世界に誘っているので

す。

奥様はバンパイアですから。

お狐様を、吸美族の姫、和製のバンパイァをこちらで、わたしが、タバカロウト図

っているのです。

でもこれはなかなかムズカシイことです。

作家としてまさかのカムバックをはたせれば、わたしのカチ。

価値あるライア(うそつき)の誕生ということになるのでしょうか。

●それではさて、老いた売れないライア、liar(小説家)の奏で

るライア、lyre(小型の竪琴)の音にしばしみみを傾けてください。

●あわれなわすれられた作家に、神の御加護があらんことを。





●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


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