奥様はバンパイァ93
○倉庫にでも使うつもりだったのだろう。
コンクリートのうちっぱなしの灰色のスペースだ。
異臭とかれらの靴音がひびく。
ドドドと迫ってくる。
かなりの迫力がある。
相撲さんとみまちがえるような、いずれも150キロはある肥満体だ。
その肉のかたまりがダッダダとしこを踏む。
前進してくる。
「ゴーストバスターズみたいだね」
小型の火炎放射器を背負ったGに玲加が声をかける。
「Gは傭兵としてB戦争で戦ったことがあるの」
Mが追想する。
目を細めて、Gのりりしい姿でも思い浮かべているのだ。
Gが厚木のウエポンショップにコネのある理由を玲加に説明しているのだ。
「でもそれはまだ使わないで」
「わかっている。でもどう攻める」
「このひとたちは、化沼に仇なすもの。許してはおけない」
言葉とともにMが思念をとばす。
コーンというような、狐の叫び。
普通の人の可聴領域を超えた音波攻撃だ。
肥満体の腹がベルト振動の運動器にかかったようにふるえる。
お腹や、バケツのような乳房が肉のこすれあう。
叩きあう音ともに激動する。
その運動量に耐えきれず。
ばたっばたっと倒れる。
肉の山が形成された。
そして、なんたることか!!!!!
その肉の山塊は白い蛆となって床一面に広がる。
「おそってくるわよ」
すでに蛆の波頭は人狼の若者たちの足元にたっしていた。
○Gが放射器のノズルを怒濤のようにおしよせる蛆にける。
「まだ待って!」
○そしてMは玲加とうなずき合う。
「修復!!」
●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
↓
○倉庫にでも使うつもりだったのだろう。
コンクリートのうちっぱなしの灰色のスペースだ。
異臭とかれらの靴音がひびく。
ドドドと迫ってくる。
かなりの迫力がある。
相撲さんとみまちがえるような、いずれも150キロはある肥満体だ。
その肉のかたまりがダッダダとしこを踏む。
前進してくる。
「ゴーストバスターズみたいだね」
小型の火炎放射器を背負ったGに玲加が声をかける。
「Gは傭兵としてB戦争で戦ったことがあるの」
Mが追想する。
目を細めて、Gのりりしい姿でも思い浮かべているのだ。
Gが厚木のウエポンショップにコネのある理由を玲加に説明しているのだ。
「でもそれはまだ使わないで」
「わかっている。でもどう攻める」
「このひとたちは、化沼に仇なすもの。許してはおけない」
言葉とともにMが思念をとばす。
コーンというような、狐の叫び。
普通の人の可聴領域を超えた音波攻撃だ。
肥満体の腹がベルト振動の運動器にかかったようにふるえる。
お腹や、バケツのような乳房が肉のこすれあう。
叩きあう音ともに激動する。
その運動量に耐えきれず。
ばたっばたっと倒れる。
肉の山が形成された。
そして、なんたることか!!!!!
その肉の山塊は白い蛆となって床一面に広がる。
「おそってくるわよ」
すでに蛆の波頭は人狼の若者たちの足元にたっしていた。
○Gが放射器のノズルを怒濤のようにおしよせる蛆にける。
「まだ待って!」
○そしてMは玲加とうなずき合う。
「修復!!」
●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
↓