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ルーマニア出身のVの紅子がいうのだからまちがいない。
目の前の敵。吸血鬼にはみえない。
とても、そうはみえない。
「病院、あとでいく。これがすんだら、すぐいくね」
紅子は救急隊員によってキャリヤーで運ばれていった。
ビルから逃走してきた敵を追って、床に開いた地下通路から勝則があらわれた。
「これだけではない。もっさと大勢いたはずだ」
異能部隊が庭や屋内で戦っている。
そのかず20ニンほどの敵と。
「これでは、すくないあとの敵は――」
目前で火炎放射器の直射をあびた。
ひげ面の男が燃え上がった。
その絶叫にまじって、コンクリートの高い塀の外でも叫び声があがった。
「しまった。塀の外に抜ける通路もあった」
勝則はようやくこの場に翔子も純もいないことに気づいた。
「うちの娘と翔子さんはすでに、外で戦っています」
翔子と純が持ち場を離れた。
道をへだてた日本家屋のほうに走り去った。
GGとミイマもふたりの後を追うことにした。
GGとミイマが道の向こうに見たものは。
外人の集団と戦う、クノイチ。
そこへ、門扉から百子があらわれて参戦した。
百子が来たので、クノイチの少女たは活気をおびる。
門扉はさらに翔子と純を噴出させた。
「みなん!! あとには引かないで。日名子さんのお父さんを、日本の副総理を自殺に追い込んだ敵よ」
ミイマが中空を飛んで一気に敵のまっただなかに降り立った。
降りた時には、バラ鞭で吸血鬼を前後左右に倒していた。
青い血が飛び散り。
青い粘塊の小さな山がそこかしこにできる。
それでも吸血鬼が多すぎる。
多すぎるが吸血鬼は追いたてられている。
彼らを攻め立てる日本の若者の気迫に打たれている。
GGが鬼切丸で首をはねた。
勝則がきいたのは、この首をはねられた吸血鬼の悲鳴だった。
門扉からぞくぞくとVセクションのメンバーが走り出てきた。
走りながら拳銃を発射している。
吸血鬼がゲームの世界みたいにバタバタ倒れる。
かれらは――逃走をはじめた。
吸血鬼ウオーク。
速い。
コマ落としの映像を見ているようだ。
クノイチ48も負けてはいない。
バイクを始動させると吸血鬼を追って、街に散っていった。
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目の前の敵。吸血鬼にはみえない。
とても、そうはみえない。
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「これだけではない。もっさと大勢いたはずだ」
異能部隊が庭や屋内で戦っている。
そのかず20ニンほどの敵と。
「これでは、すくないあとの敵は――」
目前で火炎放射器の直射をあびた。
ひげ面の男が燃え上がった。
その絶叫にまじって、コンクリートの高い塀の外でも叫び声があがった。
「しまった。塀の外に抜ける通路もあった」
勝則はようやくこの場に翔子も純もいないことに気づいた。
「うちの娘と翔子さんはすでに、外で戦っています」
翔子と純が持ち場を離れた。
道をへだてた日本家屋のほうに走り去った。
GGとミイマもふたりの後を追うことにした。
GGとミイマが道の向こうに見たものは。
外人の集団と戦う、クノイチ。
そこへ、門扉から百子があらわれて参戦した。
百子が来たので、クノイチの少女たは活気をおびる。
門扉はさらに翔子と純を噴出させた。
「みなん!! あとには引かないで。日名子さんのお父さんを、日本の副総理を自殺に追い込んだ敵よ」
ミイマが中空を飛んで一気に敵のまっただなかに降り立った。
降りた時には、バラ鞭で吸血鬼を前後左右に倒していた。
青い血が飛び散り。
青い粘塊の小さな山がそこかしこにできる。
それでも吸血鬼が多すぎる。
多すぎるが吸血鬼は追いたてられている。
彼らを攻め立てる日本の若者の気迫に打たれている。
GGが鬼切丸で首をはねた。
勝則がきいたのは、この首をはねられた吸血鬼の悲鳴だった。
門扉からぞくぞくとVセクションのメンバーが走り出てきた。
走りながら拳銃を発射している。
吸血鬼がゲームの世界みたいにバタバタ倒れる。
かれらは――逃走をはじめた。
吸血鬼ウオーク。
速い。
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クノイチ48も負けてはいない。
バイクを始動させると吸血鬼を追って、街に散っていった。
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