7
またイヤナ夢を見るのは嫌だ。
電車にのればあのここちよい揺れに誘惑される。
眠りこむにきまっている。
タクシーにした。
池之端の家への帰路で、さらに怖い体験をすることになろうとは……。
走りだしたタクシー。
フロントになにか物体が衝突した。
鉤爪がついている。
「だれだ、京イモをなげるヤツは」
「これが。京イモ?」
正月が近い。
スーパーなどでも売っている。
ヤツガシラを細長くしたようなイモ。
でも似ている。
茶褐色。短い毛が生えている感じ。
でも鬼の腕だ。
青い血がフロントにへばりついている。
でも、速い。
眼の前の物体はみるまに溶けた。
フロントのさきで吸血鬼が背中に弓矢を受けている。
腕と同じだ。ドロッとした青いかたまりとなった。
煙となってきえた。
あとにはなにものこらない。
だがみよ。
青い煙の晴れた向こう!!!
女の子が襲われている。
赤い霧。
苦痛に歪む女の顔。顔。顔。
忘年会帰りにでも襲われたのか。
それを助けようと戦っている少女たちがいる。
美香&香世はタクシーからとびだした。
路上では、Vが人間を狩っている。
それを少女たちが止めようとしている。
戦慄の光景がくりひろげられていた。
見過ごす姉妹ではなかった。
剣士の誇りに賭けても阻止する。
「ミカタするわよ!!」
Vとたたかっている少女に声をかけた。
浮船は香世に渡した。
「オネエは――」
美香は指剣をかまえた。
「ありがとう」
少女がこたえた。
青いカエリ血をあびている。凄惨なようすだ。
5人のVに取囲まれている。
「スケツトするわ!!」
「わたしはクノイチ48のリーダー。百子」
「わたしは……」
「それは幻の指剣。ヤギュウリュウ。但馬美香さんね」
襲い来るVを片手で斬り捨てた。百子にニコッと笑った。
「伝説の剣をみせていただくシ」
レヂェント。
都市伝説はほんとうだったのだ。
伝説のクノイチは実在した。
人が吸血鬼に襲われるとき。
どこからともなく。現われる。
救いのクノイチ。
そのリーダー。百子。
「いっしょに戦えて、ウレシイ。シ」
あまりに鮮明なイメージ。
百子の背後から襲ったV。
美香が挨拶しながら、斬った。
斬り捨てたV。
牙をムイテ。
鉤爪を突きだし。
百子を襲った。
Vがヒヒッと笑いながら溶けていく。
鮮明すぎる。
「やだぁ!!」
香世がつぶやく。
そして香世もVにむかっていく。
Vだけてはない。
Vに憑依されている人間がいる。
Vの指令で身近な女の子にナイフできりつけている。
「香世。憑依されてるものは、斬らないで」
「わかつてるって」
その者たちには、きこえている。
「殺せ! 殺せ!! 殺せ!!!」
という悪意の声が。
Vの声。
耳もとの声に従って無差別に人を刺している。
山手線の中でみた夢。
また現実のものとなった。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村
またイヤナ夢を見るのは嫌だ。
電車にのればあのここちよい揺れに誘惑される。
眠りこむにきまっている。
タクシーにした。
池之端の家への帰路で、さらに怖い体験をすることになろうとは……。
走りだしたタクシー。
フロントになにか物体が衝突した。
鉤爪がついている。
「だれだ、京イモをなげるヤツは」
「これが。京イモ?」
正月が近い。
スーパーなどでも売っている。
ヤツガシラを細長くしたようなイモ。
でも似ている。
茶褐色。短い毛が生えている感じ。
でも鬼の腕だ。
青い血がフロントにへばりついている。
でも、速い。
眼の前の物体はみるまに溶けた。
フロントのさきで吸血鬼が背中に弓矢を受けている。
腕と同じだ。ドロッとした青いかたまりとなった。
煙となってきえた。
あとにはなにものこらない。
だがみよ。
青い煙の晴れた向こう!!!
女の子が襲われている。
赤い霧。
苦痛に歪む女の顔。顔。顔。
忘年会帰りにでも襲われたのか。
それを助けようと戦っている少女たちがいる。
美香&香世はタクシーからとびだした。
路上では、Vが人間を狩っている。
それを少女たちが止めようとしている。
戦慄の光景がくりひろげられていた。
見過ごす姉妹ではなかった。
剣士の誇りに賭けても阻止する。
「ミカタするわよ!!」
Vとたたかっている少女に声をかけた。
浮船は香世に渡した。
「オネエは――」
美香は指剣をかまえた。
「ありがとう」
少女がこたえた。
青いカエリ血をあびている。凄惨なようすだ。
5人のVに取囲まれている。
「スケツトするわ!!」
「わたしはクノイチ48のリーダー。百子」
「わたしは……」
「それは幻の指剣。ヤギュウリュウ。但馬美香さんね」
襲い来るVを片手で斬り捨てた。百子にニコッと笑った。
「伝説の剣をみせていただくシ」
レヂェント。
都市伝説はほんとうだったのだ。
伝説のクノイチは実在した。
人が吸血鬼に襲われるとき。
どこからともなく。現われる。
救いのクノイチ。
そのリーダー。百子。
「いっしょに戦えて、ウレシイ。シ」
あまりに鮮明なイメージ。
百子の背後から襲ったV。
美香が挨拶しながら、斬った。
斬り捨てたV。
牙をムイテ。
鉤爪を突きだし。
百子を襲った。
Vがヒヒッと笑いながら溶けていく。
鮮明すぎる。
「やだぁ!!」
香世がつぶやく。
そして香世もVにむかっていく。
Vだけてはない。
Vに憑依されている人間がいる。
Vの指令で身近な女の子にナイフできりつけている。
「香世。憑依されてるものは、斬らないで」
「わかつてるって」
その者たちには、きこえている。
「殺せ! 殺せ!! 殺せ!!!」
という悪意の声が。
Vの声。
耳もとの声に従って無差別に人を刺している。
山手線の中でみた夢。
また現実のものとなった。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村