田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

あなたの土地では「おべっか」という習慣がありますか。 麻屋与志夫

2023-01-08 09:00:51 | ブログ
1月8日 日曜日 晴。寒い。室温5℃
あなたの土地では「おべっか」という習慣がありますか。
これも母から聞いた言葉だ。母は栃木生まれだ。
正月の三が日は妻の労をいたわるため、男性が厨房に入って賄いをする。
男子厨房に入るべからず。
といった時代の風習だ。
正月料理をつくるので年末に獅子奮迅の活躍をした。
女房殿を、いやこの来し方。
一年間毎日台所で炊事をしてきた妻への。
感謝のしるしだ。
もうひとつ、食に関しての思い出がある。
母が幼少のころ、はじめて牛鍋を食べることになった。
四つ足で不浄のものを食べるというので庭に粗莚を敷いた。
その上に茣蓙を重ねて敷いて庭でコンロを囲みおそるおそる食べたというのだ。
そのころは、トマトを赤茄子と呼んでいた。
わたしが長生きしている。
母から聞いた明治中頃までの栃木地方の話が。
いまでも目の当たりにみるように思いだすことがある。


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「七草なずな 唐土の鳥が……」 麻屋与志夫

2023-01-08 06:51:48 | ブログ
1月7日 月曜日 
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」
正月の七日には野菜をいれたお粥を食べる習慣がある。
これは全国にある食文化のようだ。
わが家では母がこの歌を歌いながら朝早くから炊事をしていたのを思いだす。
正月のあいだに飽食となった。
あるいは飲みすぎた胃にはやさしいお粥を食べることは理にかなっている。
どうしてお粥を食するのかは正確には寡聞にしてしらない。
唐土の鳥とはおもしろい。
むかしから、悪いものは中国大陸のほうからやってくると信じられていたのだろう。
中国のかたには申し訳ないが、ふとコロナのことを考えてしまった。
この鳥は、異界からきた妖鳥、鬼車鳥だともいわれています。
興味のある方はぜひ検索してください。
母のまな板で春の七草を刻む音も、いつもより気合が入って高くお勝手から響いてきました。

春の七草を一パックにつめて売っていた。
スーパーに妻のおともをして行ったところ、売れ残ってバーゲンの棚に並んでいた。

こんなところにも、古き良き時代の文化が廃れていくのが如実にあらわれていると、思った。


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