店員「いらっしゃいませ。当店のご利用は初めてですか」
客「はい」
店員「では施設のご説明をいたします。私の背後にドアが見えております」
客「たくさん並んでいますね」
店員「あのドアの中に一つづつスポーツのレーンがはいっております」
客「例えば?」
店員「例えばボーリングレーンが一つございます。一人でボーリング場に行くほどの腕前では無い方、誰にもプレイを見られたくない方に最適です」
客「このパンフレットには野球(打者)(ピッチャー)(キャッチャー)(ファースト)(セカンド)(サード)(レフト)(ライト)(センター)と書いてありますが、それぞれ独立したレーンなんですか?」
店員「そうです。打者はバッティングセンターを想像すると分かりやすいかと思いますが、細長いレーンが一本ございます。ピッチングマシーンが球を投げますので打つということです。
おのおののポジションに応じたゴロ、フライ、ダブルプレーの連携、マシンが球を出しますので一人で練習できます」
客「バスケット(スリーポイントシュート)とありますが、やっぱり細長いレーンで誰にも見られずスリーポイントの練習ができますか」
店員「はい存分に投げることが可能です。
ちなみに水泳も50メートル水槽が1レーンございますので、誰にも見られず思う存分練習できます」
客「乗馬?これはどういう」
店員「乗馬は生きた馬をレーンに押し込んで当初やっておりましたが、直線50メートルでは馬が走れませんでした。また馬が方向転換する幅がありませんので前を向いたまま馬をバックさせるという仕様になってしまい、断念いたしました。ですので乗馬に関しましては、80年代にゲームセンターで稼働していた体感ゲームの機械を据えております」
客「ということはレーシングカー、バイク、ガン。このあたりはゲームですね」
店員「そうです。ゲーセンです」