本屋にて
客「すいません」
店員「はい何でしょう」
客「本を探しているのですが」
店員「どのような本ですか」
客「人生に疲れていまして……(沈黙)」
店員「啓蒙本ですか?」
客「いえ、そういう本ではなくて……(沈黙)」
店員「(沈黙)」
客「あの、ホグワーツ城の……」
店員「ああ、ハリー・ポッターですか」
客「いいえ、そうではなく
て、あの、調べる事が、あいうえお順になっていて……」
店員「辞書ですか」
客「まあ、辞書のような物なんですけど……例えば唱えると欲しいものが即座に手元に現れるような……魔法の呪文が書かれているような本はありますか」
店員「ございますよ」
客「えっ、あるの」
店員「ございます。ただし、販売価格は十兆円になります。しかも現金のみのご提供になります」
客「ちょっと見せてもらうことはできますか」
店員「できますが、無料ではございません。五兆円。現金でいただきます」
客「やっぱり魔法ってあるんですね。でもお金が無いと魔法はつかえないのですね。少年ジャンプ買って帰ります」
店員「お買い上げありがとうございます」