次の日、ミツオは東方室Aに再び足を運んだ。無人のロビーを進む。先日の受付ロボがカウンターからすべるようにやってきた。
「本日はどういったご用件でしょうか」
ミツオは胸ポケットをまさぐる。
コードが印刷された名刺大のアクリル板をとりだす。受付ロボの前に差し出し、読み込ませる。
このアクリル板は、大家の元に息子の死後届いたものだ。生前に送付したものだろう。息子からの最後のメッセージだとミツオは直感した。
アクリル板を認識したロボの様子に変化が現れる。ミツオを促すようにロボが動き出した。あわてて後に続く。別室に案内され、ミツオが入室すると後ろでドアが閉まる。
ロボは顔を上げて、空間に映像を照射した。
ミツオは声を失う。
空間に現れたのはエリーだった。
「本日はどういったご用件でしょうか」
ミツオは胸ポケットをまさぐる。
コードが印刷された名刺大のアクリル板をとりだす。受付ロボの前に差し出し、読み込ませる。
このアクリル板は、大家の元に息子の死後届いたものだ。生前に送付したものだろう。息子からの最後のメッセージだとミツオは直感した。
アクリル板を認識したロボの様子に変化が現れる。ミツオを促すようにロボが動き出した。あわてて後に続く。別室に案内され、ミツオが入室すると後ろでドアが閉まる。
ロボは顔を上げて、空間に映像を照射した。
ミツオは声を失う。
空間に現れたのはエリーだった。