この建物に権堂がいることは間違いない。しかし具体的にどこにいるのだろう。
ミツオは不安しか感じない。でも行くしかない。震える足を押さえつけて、慎重に階段を下る。
踊り場をひとつ周り、1フロア下がる。廊下が左右に伸びている。中腰になり、首を出す。
いる。
格闘タイプのアンドロイドだ。
圧縮空気の音と共に、しなやかな人工筋肉の動く音がする。
このまま、もう1フロア下がりたいが、一度廊下に出ないと、下りの階段にたどりつけない構造になっている。
敵と味方の人間を区別する何かがあるはずだとミツオは思った。
あわてて屋上に引き返す。
先ほどの手下が同じ位置に転がっている。
「お前、ロボットが敵と味方を判断する発信装置を持っているだろう」
「なんのことだ」
ミツオはため息をつきながら、男を自分の肩に抱え上げる。
わめく男を、屋上の手すりに乗せた。
「そんなこと言っていて良いのか。このまま俺が手を離したら、あんたどうなる」
男は自分の首をねじって確認した。地上まで20メートル以上ある。ここから落ちたら確実に命を失う。
男が内情を説明するのに、そんなには時間はかからなかった。
ミツオは不安しか感じない。でも行くしかない。震える足を押さえつけて、慎重に階段を下る。
踊り場をひとつ周り、1フロア下がる。廊下が左右に伸びている。中腰になり、首を出す。
いる。
格闘タイプのアンドロイドだ。
圧縮空気の音と共に、しなやかな人工筋肉の動く音がする。
このまま、もう1フロア下がりたいが、一度廊下に出ないと、下りの階段にたどりつけない構造になっている。
敵と味方の人間を区別する何かがあるはずだとミツオは思った。
あわてて屋上に引き返す。
先ほどの手下が同じ位置に転がっている。
「お前、ロボットが敵と味方を判断する発信装置を持っているだろう」
「なんのことだ」
ミツオはため息をつきながら、男を自分の肩に抱え上げる。
わめく男を、屋上の手すりに乗せた。
「そんなこと言っていて良いのか。このまま俺が手を離したら、あんたどうなる」
男は自分の首をねじって確認した。地上まで20メートル以上ある。ここから落ちたら確実に命を失う。
男が内情を説明するのに、そんなには時間はかからなかった。