「エリーをどこに連れて行った。佐々木の居場所は知っているのか」
道明寺はただ黙って首を左右に振るだけだった。
店内を見回し、裏口の存在に気づいたミツオは駆け寄ってドアを開ける。
エリーを肩に抱え上げて飛び上がる佐々木の後ろ姿が見えた。佐々木の下半身は人のものではなく、メカがインストールされた異形のものに見えた。
(メカ置換していやがる)
道明寺のもとに戻っても無駄だと判断したミツオは車に乗り込み、自分の事務所に戻ることにした。
翌日、鉄の扉が四方を囲む山岡興業の建物の前にミツオは立っていた。 インターホンについているカメラをのぞき込みながらミツオは呼び出しボタンを押す。
「山岡親分はいるか」
「いねえよ」
スピーカーからしわがれ声が聞こえる。
「サンシローの件で来たと親分に伝えてもらえるか」
「……」
スピーカーの男の返答はない。
しばらく待っていると、さきほどの声の主と思われる男が現れた。
道明寺はただ黙って首を左右に振るだけだった。
店内を見回し、裏口の存在に気づいたミツオは駆け寄ってドアを開ける。
エリーを肩に抱え上げて飛び上がる佐々木の後ろ姿が見えた。佐々木の下半身は人のものではなく、メカがインストールされた異形のものに見えた。
(メカ置換していやがる)
道明寺のもとに戻っても無駄だと判断したミツオは車に乗り込み、自分の事務所に戻ることにした。
翌日、鉄の扉が四方を囲む山岡興業の建物の前にミツオは立っていた。 インターホンについているカメラをのぞき込みながらミツオは呼び出しボタンを押す。
「山岡親分はいるか」
「いねえよ」
スピーカーからしわがれ声が聞こえる。
「サンシローの件で来たと親分に伝えてもらえるか」
「……」
スピーカーの男の返答はない。
しばらく待っていると、さきほどの声の主と思われる男が現れた。