「ここはどこ?どうして私を助けるの」
エリーは疑問を矢継ぎ早にぶつける。道明寺は作業を続けながら返答する。
「ここは佐々木のアジト。奴は山岡のお守りに出かけていった。だから今はここにはいない」
エリーの視覚情報だけがとりあえず復旧したようだった。道明寺は深いため息をひとつ吐き出した。
「山岡に捨てられた腹いせから始めた事だけど、あなた達をこんなに巻き込むのもいいかげんどうなのかなって思って……」
道明寺はリュックサックからラップトップを取り出す。手をひらひらと揺り動かすと、空中にプログラムチャートの矢印が何本も浮かび上がった。矢印はエリーとつながったようだった。道明寺はエリーの動きをブロックしている箇所を特定し、うれしそうに声を出す。
「これでよし」
おそらくエンターの動きなのだろう、道明寺が手を振り下ろすと、途端に、エリーの体の不具合は解消された。
エリーはすっくと立ち上がり、手首、足首をなんとなくさすり、スムーズに動けることを確認した。
「ありがとう」
心からの感謝の言葉がエリーの口から発せられた。
エリーは疑問を矢継ぎ早にぶつける。道明寺は作業を続けながら返答する。
「ここは佐々木のアジト。奴は山岡のお守りに出かけていった。だから今はここにはいない」
エリーの視覚情報だけがとりあえず復旧したようだった。道明寺は深いため息をひとつ吐き出した。
「山岡に捨てられた腹いせから始めた事だけど、あなた達をこんなに巻き込むのもいいかげんどうなのかなって思って……」
道明寺はリュックサックからラップトップを取り出す。手をひらひらと揺り動かすと、空中にプログラムチャートの矢印が何本も浮かび上がった。矢印はエリーとつながったようだった。道明寺はエリーの動きをブロックしている箇所を特定し、うれしそうに声を出す。
「これでよし」
おそらくエンターの動きなのだろう、道明寺が手を振り下ろすと、途端に、エリーの体の不具合は解消された。
エリーはすっくと立ち上がり、手首、足首をなんとなくさすり、スムーズに動けることを確認した。
「ありがとう」
心からの感謝の言葉がエリーの口から発せられた。