百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

泣ける本

2009年06月18日 | 読書

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第140回(2008年上半期)直木賞受賞作

直木賞を受賞する前に気になって、図書館で予約して、

やっと、借りることができました。


全国を放浪し、縁もゆかりもない死者を悼む旅を続ける青年。

新聞記事や週刊誌の記事から、死者が出た場所を訪れ、

その人のために祈ることが、いったいなんの役に立つのか?

まるでミステリーのように、その理由が知りたくてどんどん読み進めていくと、

あちこちに、号泣する場面がちりばめられていて、

涙のわけを考えて、ボーっとしたりして、休憩すること度々。

青年を巡り、夫を殺した女、 人間不信の雑誌記者、

末期癌の母らのドラマが繰り広げられ、

特に、母親の症状が詳しく描かれていて、癌と戦うという事は、

それはそれは、見も心も疲れ果ててしまいそうな、

たとえようもなく辛いものだと痛感。


物語の内容は、今ひとつ納得しかねる部分があったりするのだけれど、

読み終えた後、なんだか、すっきりしたのはなぜでしょう。

たっぷり涙を流したせいかも?

天童 荒太
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私の満足度★★★★★

コメント (3)
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