戦車の僻地移送により陸自が弱くなると言う向きもあるのだが、戦車は大陸的な兵器で、日本では使いにくい。
思うに、ヘリコプター部隊の充実のほうが日本の戦闘ではより実用的である。
それよりももっと低く飛ぶ「フライングプラットフォーム」なんかが日本にはいいのでは?
それもそうなのだが、私はワイヤーワークでの移送システムの研究こそ日本の山岳戦闘での優位を維持する方法ではないか?と思っている。
それは進撃の巨人の「高起動装置」も然る事ながら、私が今考えている「住友林業のきこりん援助」である。
基本的に人力に追いがちな森林作業を何とか機械化できないか?と言う時に「ワイヤーを張って、それで運送システムを構築する」と言う考え方である。
この起源はトンスランドとは全く違う方向の南アメリカのワイヤーを使って山を渡る民族の様子を見て思った。
これは別に言うと「攻殻機動隊」のフチコマ(アニメではタチコマ)などの起動方式もそうである。
大体において思うのは、ジェット機とかガスタービンとかを吹聴する連中は「ウィンチ」(巻き取り装置)の力を分かっていない。
ガンダムが鋼鉄の腕を振り回そうが、その持ち上げる力は実に小さい。重いものを持つのは往々にしてワイヤーである。それも凄い力を持つ。この能力を知らないのである。
同じ事はアメリカも知らない。知っているのは我々現実の動力問題を計算して毎度頭を痛める存在だ。それで何時も思うのはクレーン・ホイストは無敵だという事だ。この力を上手く使えば?と毎度思う。
アメリカのアフガン侵攻で一番馬鹿臭いのは貴重な陸軍兵力を無駄に殺す「ハリス方式」を使い続けるのだ。ちなみにハリスとは第二次世界大戦でナチスへの爆撃を担当した能無しである。この馬鹿は支援航空機を延々使わずアメリカ・イギリスの多くの将兵をした。
日本で言えば3万人を脚気で殺した森鴎外の様なものだ。
私は秘密兵器、奇想兵器の山である日本の海軍を思い出す。実際奇想兵器は陸軍には無かった。
だが、今回海上の奇想兵器では足らない。陸軍には陸軍を超えてもらうしかないが、駄目なら別の存在を作るだけだ。どうせ山岳で役に立たない陸軍なら山岳軍を構成するだけだ。
先ずは凄まじく早く上る、下る、渡る、そして音も立てず動く、そして音も無く上から叩きつける、敵を落とす、切り刻む。無論切り刻むも簡単に出来る。その戦いを構成する方法が私の頭にはある。
だが、それを分かる方法がある。
それは林業を効率的に行う方法を機械力を前提として考える事だ。私はそうやって考えた。
ただウインチを使うだけじゃない。ワイヤーネットワーク、プーリーを使った倍力。ウェイトバランスの取り方。これら全てが「その思わざる所を走る」の孫氏の兵法を地で行く新戦略だ。
歩くのは、進むのは、何も地上でも海上でも空でもない、その間の足を使わないで移動する方法だ。
困った事に私は自衛隊関係者ではない。
だが頭の中では新戦略が展開している。
日本ならでは、日本の様な立地の場所ならではの最強機動戦術。
アメリカは飛行機が売りで、それに拘泥している。だからアフガニスタンで苦戦するのだ。だが、この戦術ではハッカーニグループも真っ青だろう。
思いっきり泥臭い方法で勝てる。
今のワイヤーワークは、基本的に木や、自然の建物を利用するやり方で、その場の知恵を使ったものだ。だが「強力な人工構造物」を導入して、ある時には強力なエネルギーを使うという事を否定しないやり方。また重いものは地に足を着かないと出来ないという前提を捨てる事。
短距離で垂直に上げる事が昇降には簡単で合理的な事だ。
お家芸が増えるのは楽しい事だ。先ずはトンスル臭いチョングソを血祭りに上げようか?
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