1枚目の写真が「中国海軍 Y-8Q(GX-6) 対潜哨戒機」で、2枚目がP-3Cである。
見た感じよく似ているが、これで決定的技術の差を見せつけるのが解る。
敢えて言おう。虫獄は日本に比べ翼形技術は100年は劣っている。
それは主翼の前後の長さが倍ぐらい違う点で示している。P-3Cの方が大きくて厚い主翼である。
これは、中国海軍 Y-8Qの羽根は「超臨界翼」ではない事を示している。「超臨界翼」は古くは航研機に使われ、世界最長飛行記録を実現させた。また零戦が、長距離飛行が出来る上に運動性が良かったのは、「超臨界翼」を採用していたからだ。
飛行機は300km/hで離陸する。この時、最大揚力が必要だが、離陸した後は揚力は空気抵抗を起こし、燃費を悪くする根源であった。これを改善する為に日本が採用したのが「超臨界翼」だった。
「超臨界翼」は、揚力を殆ど生み出さないので、前記問題を一気に解決できた。日本は航研機の成功以降全ての航空機に超臨界翼を採用したため、当時の日本の航空機は他国の飛行機に対して異様に航続距離が長かった。
また超臨界翼は、翼の大型化による空気抵抗も低減してくれて、日本の航空機は第二次世界大戦で使われた機体は、ほぼ全て主翼内に燃料タンクを装備していた。
それを知って、改めて中国海軍 Y-8Qを見ると、その主翼の欠陥が明らかになる。この様に、奥山慎二が「日本の技術は虫獄に劣る」とホザイているが、実際は虫獄は日本に比べ翼形技術は100年は劣っているのである。