退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

バイアス

2022年09月30日 04時46分51秒 | 本を読みました


ひろゆき氏の『 99%はバイアス 』を読みました。

以前「1%の努力」を読んだので、手に取ってみた本です。


内容は

  序 章    「99%はバイアス」とは何か
  第1章 「王様はハダカだ」と言った子ども
  第2章    バカにされると喜ぶ王様
  第3章    こう来たら、こう返す
  第4章    あたかも奴隷のように見える人たち
  終 章    口の上手い人が総取りする世界


まず、「バイアス」ということばを知らなかったのでWikipediaで調べることから始まりました。

歳の所為か「カタカナ文字」が頭に入りにくくなっています。

 

幾つか記憶に残ったことばは、

 自分の価値観と異なる人が現れたときに、逆に興味や関心を持てるかどうか。
   悪口そのものがストレスやダメージになるわけではなく、悪口をどのように解釈するかによって「褒め言葉」にも「エネルギー」にもなる。
 やったことないことはやる。やってみて嫌だったことは「NO」と言う。
 人の性格に、正解はない。
 国がやるべきことは、ゾンビ企業を生き延びさせることではない。個人の救済だ。
  (ゾンビ企業・・・経営が破綻しているのに、銀行や政府機関に支援されて生きながらえている企業)

などでした。
                                     


意見の違う者は遠ざけたり無視する政治がまかり通る昨今、私たち自身もエコーチェンバー現象で視野が狭くなる可能性が高いです。


改めて自分を見直すポイントを示してくれている気がしました。


国葬とデモ

2022年09月29日 06時32分51秒 | ニュースより


多くの議論を呼んだ国葬が終わりました。


「喉元過ぎれば熱さを忘れる」・・・以外と多くの日本人が実践している行為です。

「未来志向」だとは思うのですが、未来は過去の検証の上に方向が決まるべきだと思います。

この騒ぎが、「兎も角事故もなく安全に終わったのだから・・・」で済まされないことを願いたい。

 

デモがありました。

デモがあるのは、日本社会が健全であることの証です。

海外を見ても、異見は排除するのみの国家は異常に思えます。(戦争を始めてしまったり、力で自立を妨げようとする国などです)


しかし、拡声器で大きな声を出すことはどうなのでしょう。
安倍元首相国葬】学生集団がデモ活動「今すぐやめろ」歩道埋め、葬儀終了まで警官と押し問答


デモは、異見の存在を内外に示すことが目的だと思います。

同志が集まり団結力を高めるために気分を高揚させることを目的とするなら、閉ざされた空間で気勢を上げれば良いでしょう。


以前、卒業式の教育委員会告示の場面で、移動販売の方の『いしや~きいも~、おいも。』で、雰囲気がぶち壊しになった記憶があります。

石焼き芋は寒い時期のおやつにもってこいなのですが、残念な行為でした。


デモは主張であって、排除ではありません。

右翼団体の街宣車のような行為はいただけません。

 

「主張」は異見が有ってのもの。異見の存在を尊重しなければ、暴力と同じです。

「数が正義」「結論ありき」で話し合いが成り立たなかったからだったのかも知れません。

大切なのは話し合えるかどうか。お互いの落としどころを探れるかどうかです。

 

意見が合わなくても排除や否定には未来がないと、考えさせられるニュースでした。

 


いよいよ国葬 2

2022年09月27日 05時37分06秒 | 雑感


いよいよ55年ぶりの国葬が行われる日を迎えました。


なぜ国葬をするのか、岸田首相の述べた理由についての自分の考えは、国葬間近(9/22)で書きました。

野党が問題視していた「法的根拠」については、とにかく法文が難しく(ややこしく)自分では判断できませんでした。でも、所掌事務を定めた内閣府設置法4条3項33号に、
「国の儀式並びに内閣の行う儀式及び行事に関する事務に関すること(他省の所掌に属するものを除く。)」とあるようで、『国の儀式』という一文のとらえ方で、進めようとしているようです。
政治家の国葬が国の儀式なのかという点では、国葬を定義した法律が見当たらなかった(素人目で)ので、よく解りません。・・・兎に角法律はよく解らないのが正直な気持ちです。


本題の安倍元首相の業績の評価ですが、実績一つ一つに対する評価は専門家に任せる(あくまで客観的評価が出来るのであれば)として、素人国民が印象に残ったことを挙げてみます。
(犯罪に巻きこまれて不慮の死を遂げて間もない故人に対する感想ですが、あくまで公人としての業績に限るので無礼を容赦頂きたい)


ざっと挙げてみると、
 内閣人事局の設置
 明治以降続けられていた「桜を見る会」を私物化し廃止に追いやった
 祖父の代から続く旧統一教会との柵を絶つことができなかった
 東京五輪招致で嘘を言った
 国会で虚偽答弁を繰り返し行った(森友問題など)
 公人であるにもかかわらず、特定の友人に偏った配慮をした(加計学園問題)
 外交という名の下にトランプにすり寄ると共にアジア軽視の姿勢を執った
 アベノマスク等失政が多い
 アベノミクスは長期政権のために硬直腐敗し、しかも矢は一本しかなかった
 政治家性善説に基づいた笊法を見過ごすだけでなく助長させた感がある(特定秘密保護法など)
 「同一労働同一賃金」の嘘
 テロ特別措置法及び国際平和支援法の成立による自衛隊派兵の道筋をつくる
等々。 

「印象に残ったこと」は、ほとんどがマイナス評価でした。

 

尚、最近「長期政権に及んだのは、ただ単に自民党の他者がだらしなかっただけだ」と思っていたのは誤解なのかも知れないと思い始めてます。

なぜなら各種報道から、安倍氏と旧統一教会との太いパイプが「資金と票」という選挙前に議員が欲しがる要素を操作できたと思われるからです。

 

国が国葬を決めたことは理解できませんでした。

 


今日の14時、私は高齢者福祉施設の仕事に集中したいと思います。

 


いよいよ国葬

2022年09月26日 04時26分53秒 | ニュースより

 

国葬となる安倍元首相の評価をせずに、国葬についてのコメントは意味がないと思い、色々考えていたところ、あるニュースに気づきました。


安倍元首相国葬当日 テレビ各局で「外ロケしないで」指令  東スポWEB

記事の中で、『国葬当日の屋外ロケがすべて中止になりました。国葬という国家的な儀式であることと、大規模な交通規制で都心の移動がままならないことが原因と考えられます』とありますが、やや気になりました。

本当のところは、当日「国葬反対デモ」が計画されているからではないでしょうか。

デモが予定されているのは国会議事堂前と聞きますが、日本武道館と国会議事堂は約3㎞ほどの距離です。警戒厳重な武道館周辺とはいえ、反対のプラカードが映り込まないとは限りません。

<指令>の出所がどこかは解りませんが、「国を挙げての葬儀を演出するための画策」・・・そんなことを考えてしまいました。

歳の所為か穿った見方をしてしまいます。

でも、「政府が執った今までの実績」がジジイにそんな見方をさせてしまうのだ・・・と言い訳も付け加えておきます。

兎に角、報道に関する規制は原則嫌いです。

もっとも、海外メディアはシビアなので、国葬の実際は外国の目を通してこちらに入ってくると思います。

 


蛇足ですが、各メディアが挙って午後2時開始の国葬を中継する中、テレ東だけは映画を放映するようです。

このブレない姿勢、流石です。

 


国葬間近

2022年09月22日 04時36分05秒 | 雑感


いよいよ安倍元総理の国葬まで1週間を切りました。

 

戦後国葬で送ったのは、吉田茂元総理只一人です。

吉田元総理の業績は、言わずと知れた戦後日本の礎を築いたことでしょう。
評価は色々あると思いますが、想像を絶する戦後の混乱期をに乗りきり、その後の日本の方向性を決める原動力となったことは間違いないようです。

 

安倍元総理はどうでしょう。

岸田首相は安倍元首相の評価と国葬の理由として、
①「憲政史上最長の8年8カ月にわたり卓越したリーダーシップと実行力で、厳しい内外情勢に直面する我が国のために、首相の重責を担った」
②「東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米同盟を基軸とした外交の展開など、大きな実績をさまざまな分野で残された」
③「安倍元首相を追悼するとともに、我が国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく」
④国内外から幅広い哀悼・追悼の意が寄せられていること
などを挙げていました。


①は安部氏が傑出していたのか、その他が凡庸だったのかは解りません。
ちなみに安倍氏の前任は小泉純一郎氏で後任は菅義偉氏、第一次と二次の間は福田康夫氏麻生太郎氏と民主党鳩山・菅・野田の3氏です。
  イギリスの保守党党首候補者の面々と比較して見ると、日本は優先されているものがズレている感が否めません。
やはり長期政権は、他に首相適格者がいなかったという消去法の産物かと思います。

②は、復興って何? 「復興」から「コロナに打ち勝つ」などとスローガンが変わってしまったオリンピックの開催のこと?
五輪は都市開催なので首相は援護射撃をしただけだし、それも嘘射撃といわれても仕方がない内容でした。
「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、制御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。」・・・誰が何を制御(アンダーコントロール)できたのでしょうか?
外交をはじめとする「様々な分野で遺した大きな実績」・・・については、もう少し考えてみます。

③は、以前のブログに書きました。『今回のテロは、イデオロギーなどは関係なく、個人的逆恨みの延長戦にあったもの』だから、民主主義を大上段に掲げる理由としてはいささかピント違い?
むしろ、安倍一強の官邸政治は、国会軽視などしばしば民主主義の手順を無視した行為に出ていたのではなかったか?

④は、現職の元首相である国会議員が凶弾に倒れたのだから、当たり前だと思う。
かつて慣習としてあった「村八分」でさえ葬式は除外されている・・・人の死とはそれほどのものなのです。

世論調査でも国葬に対し否定的な意見が多いと聞きます。

国民の声・・・それは国会です。(小選挙区制で黙殺されている声も多いですが)

国会を無視して決定した今回の国葬には、安倍氏の評価以外にも問題は山積と云えそうです。

 

国会を軽視し官邸に権力を集中させた・・・

今回の国葬実施のプロセスこそが、安倍政権の遺した負の遺産と感じるのは私だけでしょうか?

 

安倍氏の業績については、また考えてみます。