夏のこの時期、戦争について考えさせられる番組が目白押しです。
しかし、どれも戦争によって受けた被害を強調していて、その本質にメスを入れたものは少ないのではないか。
一部帝国軍部の暴走を泥沼化の原因とするものもありますが、それすらも日本国民からすれば被害者という立場を擁護するものに他ならない気がします。
しかし一歩視線を外に向けると、日本は加害者という立場に置かれます。
そのギャップが、日本外交の足かせになっているような気がしてならなりません。
今日、8月15日は戦争が終わった日・・・というのは、日本だけの常識でしょう。
8月15日は、「日本が敗戦を国民に認めた日」で、正式な終戦はポツダム宣言を受諾した14日から19日後の9月2日米戦艦ミズーリの艦上で降伏文書に調印した時と捉えるのが一般的ではないか。
戦犯と判断された者が、その後の日本の指導者となった事実は、「戦後復興」と「戦争評価」を比べたとき、「戦後復興」に軸足を置きすぎた結果ではないか。
「戦争評価」には蓋をしてしまった・・・。(これは進駐軍(アメリカ)の極東アジア政策によるところが大きいのかもしれませんが)
少なくても朝鮮特需以降、日本経済が復興に向かった折、どこかで戦争を客観的に見直し、国民にとってつらい事実を受け止めることをしても良かったのではないか。
卑屈になるのではなく、冷静に物事を分析する・・・。
現実から歴史に変わりつつある今日の必要不可欠な決断ではないだろうか。
兎に角戦争という手段を選択したことはいけないことでしょう。
体験されている方は異口同音に言われているのですから。
そして未だに日本は国連憲章
敵国条項対象国なのだから。
振り返ること(記録を残すこと)の出来ない現政権(政党)ですが、訳のわからぬ呪縛から解放されることを期待します。
断片的な知識を思いつくままに書きました。まとまりの付かなかった点はご容赦ください。