「男はつらいよ50 お帰り寅さん」を観た。
渥美清さんの名台詞がちりばめられ、とても懐かしく感じた。
後藤久美子さんもとても良かった、昔も今も。それからフランス語も上手。
倍賞千恵子さんも良かった、ずっと。
吉岡秀隆さんもいい。彼がいないとこの作品は成り立たない。
渥美さんがこの世を去っての50作目・・・どんな感じになるのか想像も付かなかったけど、すごく自然でものがたりに入り込めた。山田監督はやはりすごい。
中学生の頃、初めて友達と一緒に観た映画が寅さん映画の3本立。物語がごちゃ混ぜになり何が何だかわからなくなった記憶がある。おまけに、映画館のシートが破れていて中のスプリングが飛び出しており、買って貰ったばかりのラッパズボンのジーパンに小さな穴が開いてしまい悲しかった。
あの頃の映画館は、暗く少し汚かった。
今回鑑賞して、なぜか懐かしく心落ち着く感じがした。
それは、寅さんが登場する場面の人や町並み風景が美しく、私の記憶に残されたものと重なるからだろうか。
歴代のマドンナたちも、美しくチャーミングで心が躍る。
そして、やはりこれが最後なのだと、ダメを押された気がした。
昭和は遠い過去になっているのですね。