退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

平成最後の年

2019年12月30日 07時44分38秒 | 思いつき

現在の権力一極集中や、各省での忖度などの諸問題を振り返るに、その一員として『小選挙区制』があるように考えます。

①小選挙区制度により、各政党は1選挙区から1人の公認候補を出します。そのことにより各候補は、政党の公認がとれるかを第一に考える・・・すなわち、公認を決める権力を持つものには逆らえない構図となりました。
 以前と違い同じ選挙区の重鎮の発言より、党執行部の顔色を見ざるを得ません。派閥より党幹部なのです。

②小選挙区制度により「死票」が多くなり、支持率が少なくても過半数の議席を得ることがある。
 政策決定が早くなる利点はあるが、少数政党の意見は排除され、原案修正の為の話し合いが意見表明だけのものになっています。

③小選挙区制度の本来の目的であった「2大政党での政権交代による国政の活性化」が、対立政党が生まれない現状から、自民党一党独裁を生んだ。
 (現在公明党の存在は一党独裁の非難を回避することがその第一目的ではないか)
現在の日本では、2大政党制はできないのではないか。
 国民の側が「とりあえずやらせてみよう」とは考えず『リスクのある変化より低い安定』を選ぶから。

④一党独裁の結果、公務員制度改革の一環として内閣人事局を設立した。
 そこで、各省における部長・審議官級以上の幹部職員・閣僚推薦者について、内閣人事局が適格性審査を経て幹部候補者名簿を作成する。
 これをもとに各省が人事案を作成し、首相・官房長官・閣僚が任免について協議した上で決定することになる。
 これにより、各省幹部人事を内閣官房・官邸がコントロールすることができるようになった。
 (以前は、各省における局長以上の人事は、省内で決定した後、内閣の承認を経ていた)

⑤首相、官房長官、外務、防衛の4大臣会合を中心とし、内閣主導のもと一元的な政策の実施を行う「国家安全保障局」を設立し、内閣人事局と共に内閣官房に配置している。
 そして2001年には186人だったその人員を1100人まで増員し、外交・安全保障について内閣主導のもと一元的な政策の実施を行っている。


 「小選挙区制」や「政党助成金」の導入については、ずいぶん前に久米宏さんのニュースステーションで白鳳大学の福岡政行教授が前向きに力説されていた。

 しかし、その理想とはかけ離れ、現実は2大政党制は実現できず、政党助成金も「企業献金」を許したざる法で、何の為に国費を費やしたのかわからなくなっている。


 平成が終わった今年、年末に考えたことです。


 日本の民主主義が低迷していることの原因は、イギリスのシンクタンクによると、「投票率の低さ」と「女性議員の少なさ」なのだそうです。
国境なき記者団によると、国政の閉鎖性にあるようです。

 「じゃあ、どうすれば良いの?」という問いには、残念ながら答えられません。
 「素人の文句垂蔵」にできること・・・
 香港の学生ほどエネルギーはないので、次の選挙かな・・・。

 誰か、政治家の中村哲さんが出てこないかな。
 ホセ・ムヒカさんならなお良いのですが。


ポンコツ

2019年12月28日 07時30分02秒 | 日記


 朝起きたら、左脚の膝に激痛が・・・。

 布団から這い出ることもままならない。

 やっとのことで着替えを済ませ、次男が野球で使っていた膝用サポーターを付けて誤魔化す。


何が不安って、初めての激痛もさることながら、ことの原因に心当たりがないこと。

 頑張りすぎた後の筋肉痛が、歳と共に3~4日後に来るなんてことは経験はあるけど、理由が全くわからない。

 妻は「大丈夫?」なんて云いながら、口元が緩んでいる。


これも『ジジイあるある』なのだろうか?


 虎之介の散歩を免除して貰った。


男はつらいよ

2019年12月27日 13時57分01秒 | 日記


 「男はつらいよ50 お帰り寅さん」を観た。

 渥美清さんの名台詞がちりばめられ、とても懐かしく感じた。

 後藤久美子さんもとても良かった、昔も今も。それからフランス語も上手。
 倍賞千恵子さんも良かった、ずっと。
 吉岡秀隆さんもいい。彼がいないとこの作品は成り立たない。


 渥美さんがこの世を去っての50作目・・・どんな感じになるのか想像も付かなかったけど、すごく自然でものがたりに入り込めた。山田監督はやはりすごい。


 中学生の頃、初めて友達と一緒に観た映画が寅さん映画の3本立。物語がごちゃ混ぜになり何が何だかわからなくなった記憶がある。おまけに、映画館のシートが破れていて中のスプリングが飛び出しており、買って貰ったばかりのラッパズボンのジーパンに小さな穴が開いてしまい悲しかった。

 あの頃の映画館は、暗く少し汚かった。


 今回鑑賞して、なぜか懐かしく心落ち着く感じがした。
 それは、寅さんが登場する場面の人や町並み風景が美しく、私の記憶に残されたものと重なるからだろうか。
 歴代のマドンナたちも、美しくチャーミングで心が躍る。

 そして、やはりこれが最後なのだと、ダメを押された気がした。


 昭和は遠い過去になっているのですね。


年末恒例

2019年12月27日 06時18分13秒 | テレビを見ました

年末恒例の今年を振り返る特番の一つ
『池上彰2019年総まとめ あれって結局どうなった? そしてどうなるの?』
という番組を見ました。

内容は、国内外で話題になったニュースのその後を追うかたちで、数多くのニュースを取り上げ、又取材していました。

マスコミは、「話題のニュース」「流行のニュース」については、見栄え(聞き映え?)のするコメンテーターを動員して、時間を掛けて取り上げます。
しかし、少し前のニュース(出来事)に対しての後追い取材は、「流行でない」ことからか、全くといって良いほどマスコミの役割を果たせていないと感じています。

その点でこの番組は、事実の羅列だけではない後追い取材に価値を感じさせるものでした。



今、公文書の保存について(それ以前の記録をすることも含めて)問題になっています。

物事を行った場合、それを記録し、その記録を紐解くことで反省し、後の行動に役立てる・・・。
これは「より良い未来を創る」ために欠かせないステップだと思います。

『温故知新』です。

然るに、今の政府は『未来より今が良ければ』的なことが多い。
政の記録はマイクロチップがある現在、「1年未満」ではなく「永久保存」でも良いのではないでしょうか。
そして、それを糧として、より良い社会を創り子どもや孫たちのために残してほしい。

<桜見る会招待、大臣判断なく決定 名簿の決裁、第2次安倍政権以降ではゼロ>
こんなニュースを目にすると、現政権の方針の異常さと、それに倣えの官僚やマスコミのひ弱さに失望します。
それは、あたかも「自分が一票入れても世の中変わらないよ」という「市井のあきらめ」を助長しているようでもあるのです。