退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

津田梅子

2024年08月29日 16時20分02秒 | 本を読みました

橘木俊詔氏の『 津田梅子 明治の高学歴女子の生き方 』という本を読みました。


新紙幣発行に伴い「渋沢栄一」は大河ドラマになるなど話題は豊富ですが、五千円札の津田梅子について知識がなかったので読んでみました。


内容は

はしがき
第1章 戦前の女子教育と岩倉使節団
第2章 津田梅子の幼少期と渡米
第3章 アメリカの大学へ留学する
第4章 帰国後の梅子と津田英学塾
第5章 山川捨松と永井繁子
第6章 三者三様の生き方と現代への含意
あとがき

です。


津田塾大学創始者の津田梅子(幼名は梅であったが、38歳の時に梅子と改名した)の生い立ちと、その関係者について記した本ですが、著者が伝えたかったことは副題にあるように「明治の高学歴女子の生き方」に置かれていたように思う。

それは、①結婚せず独身で職業を全うする。 ②専業主婦となって良妻賢母を貫く。 ③職業人でありながら妻・母として生きる。という三通りと整理されていました。

そして岩倉使節団の5人の女子留学生(上田悌子⑮、吉益亮子⑮、山川捨松⑫、永井繁子⑨、津田梅子⑦(数字は年齢)のうちの3名(梅子・繁子・捨松)の生き方を①~③の生き方として比較し考察したものでした。


ちなみに、日本で最初の米大学卒業生となった山川捨松の生き方は②、永井繁子は③、そして津田梅子は①で生涯独身で通したようです。


印象に残った部分は、大学を卒業した三名の留学費用を明治政府が負担していたこと。
期間10年間、3往復の旅費、学費、その他生活費、そして年間800ドルの小遣い全てです。
明治政府がとったこれら支援には、欧米文化を吸収しようとする並々ならぬ決意が伺えます

また、梅子・繁子・捨松の三人は、日本語が苦手で、帰国後かなり苦労したという事実も驚きでした。


大いなる決意をもって教育により女性そして国を支えていこうとする梅子の姿勢は、目先の評価に縛られている現在の政治家の方々が見習うべき点が多いと感じました。

 

梅子がつくった「女子英学塾」が「津田英学塾」と校名変更したのは、梅子の死後4年経ってのことで、こんな処にも梅子の人柄が偲ばれるエピソードと云えそうです。

 


未だ私の財布には無い新五千円札を、早く手にしたいと思いました。


ナチスドイツからの解放式典

2024年08月27日 06時39分51秒 | ニュースより

フランスの第二次世界大戦戦勝記念の行事をNHKで放送していました。

 

パリ ナチスドイツからの解放80年式典 パラリンピック聖火披露


同様の記念式典は、アジア各国にもあるはずですが、あまり報道されているのを見ることがありません。


なぜ、韓国や中国その他アジア諸国での同様の行事を報道しないのか。

 

日本は第二次大戦の当事者であることを、そろそろ正しく報道して欲しい気がします。


日本国は加害者でもある(はめられた事実もあるようですが)。

日本国民は被害者でもある。

 

戦争を知らない世代もジジイになりました。

被害者の側面と加害者の側面・・・バランスのとれた報道が求められます。

そして、私たちも負の歴史を直視する勇気を持つ必要を感じました。

 

 


お祭り好きなマスコミ

2024年08月26日 16時18分34秒 | ネット記事から

ある記事が目にとまりました。


泉房穂氏 自民党総裁選の報道に「マスコミは総裁選レースのお祭り騒ぎ…『裏金問題』は終わっていない」

 

泉氏の主張は頷けるものでした。

 

公職選挙法に抵触しない一政党の代表を決める選挙です。

いつもの選挙のように立候補者に過剰な配慮は要りません。


「未来志向」という名の「過去の隠蔽」は止めて、裏金の仕組みについて深掘りしてほしいものです。

第一、選挙権もない我々に、立候補者についての子細(どこで発表したとか、どこの祭りに参加したとか)は必要ない情報のような気がしてなりません。

 

日本のマスコミは、行き過ぎた自民党総裁選の報道により、「自民党のイメージアップ」と「自民党が犯した犯罪の隠蔽」を後押ししている気がしてならないのです。

 


気になる記事

2024年08月23日 08時29分31秒 | ネット記事から

気になる記事がありました。

自民党総裁選「小石河」上位独占の陰で高市早苗VS小林鷹之「ありえない誹謗中傷」
 


記事の内容(自民党総裁選)はさておき、最後の一文が気になりました。

ただ、先の閣僚経験者はこうも言うのだった。
「茂木、林両氏に人気はなくても、官房機密費など他の候補と違って潤沢に使えるカネがある。組織票のことも熟知している。侮ってはいけない」


官房機密費は選挙に使える・・・?


Wikipediaには、
「内閣官房報償費は、国政の運営上必要な場合に、内閣官房長官の判断で支出される経費。」
とあります。


その使途にはその場では公開できない部分があると理解できるのですが、税金ですから○○年後の公開すら実施されない現状はおかしい。

 

与党だから、選挙に税金を使える・・・ やっぱり国を動かしているのは『金』なのだろうか。

 

候補者が一番大切に思っていることは、


『議員バッジで何をやるか(何をやってはいけないか)』ではなく『議員バッジを付けること』


なのでしょう。

 

彼等のバッジとは、金が集まる権力のことですね。

 


ハリス旋風

2024年08月21日 09時23分01秒 | テレビを見ました

BS-TBSの報道1930を見ていたら、アメリカ大統領選挙で「ハリス旋風」が吹いていると云ってました。

日本にも大きく影響があるアメリカ大統領が誰になるかですが、報道で見る限り政策論争よりもお互いの非難の応酬で、政策は兎も角どうやったら当選するかが重要な日本の選挙と似ている気がして、あまり興味が湧きませんでした。(それともその部分だけを切り取る日本のマスコミのレベルの低さなのかもしれないのですが・・・)


それにしても、トランプ候補の態度の豹変ぶりが何ともいえません。

 

公開討論会でバイデン大統領の老化が問題となり、トランプ氏暗殺未遂事件の後支持率が上がった直後には、ゆとりの笑顔と温和な発言を繰り返していました。・・・一瞬ですが。

 

それが、ハリス氏が優位に転じたと見るや、過激な発言のオンパレード。

やはりアメリカの選挙も、『 政策 < 当選 』なのでしょうか。


ま、わかりやすい(失礼な言い方をすれば単純な)性格の方なのかもしれません。


しかし、こんなにも失礼な言葉を公の場で発してもよいのかと、アメリカの言論文化が理解できないほどでした。

 

転じて日本では、自民党総裁選挙の報道が盛んになりました。


ニュースを見るにつけ、「後出しジャンケンで優位に立つ」など、ガッカリするばかりです。
(後出しジャンケンを好むのは、根回しに時間がかかるからではなく、話題の独占とマスコミなどに政策等を突っ込まれなくて済むから・・・だと思ってます)

自民党総裁が誰になっても、必ずしも<自民党総裁=日本国総理大臣>とならなければ、政策についての話題が増えるのかなと思うのです。

 

 

「ハリス旋風」・・・この言葉で、ちばてつや氏の『ハリスの旋風』を思い出しました。

石田国松のような、破天荒ではあっても心があり、「弱い者の見方」という人材が政界にも必要なのかもしれません。