女性蔑視の発言が問題になりました。
男女間格差を見直す気運が高まっているようです。
ジェンダーギャップの世界順位が121位だそうです。
評価の内容を見てみると・・・
読み書き能力、初等教育(小学校)、出生率の分野では、男女間に不平等は見られないという評価で世界1位のランク。
一方、中等教育(中学校・高校)、高等教育(大学・大学院)、労働所得、政治家・経営管理職、教授・専門職、国会議員数では、男女間に差が大きいとの評価で世界ランクがいずれも100位以下です。
その中でも、最も低いのが閣僚数で139位。国会議員数でも135位とかなり低い。その他の項目でも50位以内に入った項目はゼロという現状です。
経済分野での日本のランクは、賃金格差が67位とこれが最も高く、労働力参加79位、所得108位といずれもかなり低い結果のようです。
教育現場での格差が特徴的で、小学校と中学校で大きな差が生まれています。
「初等教育就学率の男女比」は1位ですが、「中等教育就学率の男女比」は153カ国中128位と大きく後退します。
中学校は義務教育で全入なのだから初等教育との差は考えにくいことから、高等学校就学率に男女差があるという評価でしょうか?
全く実感が湧かず、その差はどこから来るのかもう少し調べてみようと思っています。
就学率ではなく職場としての中等教育現場はどうだろうか。
教える側と生徒側とでは見える景色も違うだろうが、教師サイドで云えば、言うことをきかない生徒への対応、いわゆる『生徒指導』は男性教師に任せる傾向があるし、管理職に男性が多いことも事実なのです。
ある番組で、「女性側の意識も問題である」とか、「実力のある人は女性でも評価されている」という類いのコメントがされていました。
男女問わず男性社会で評価された人の感覚でしょう。
現状を変えていくには、男女間格差のある職場に於いて、多少女性偏重になっても絶対数を確保しなくてはいけないのだろう。
諦めざるを得ない女性の意識を変えていくには、荒療治も必要ではないか。
実力の無い女性が淘汰されるのはそれからで良いのだと思う。
男女間で埋めがたい違いは、『妊娠出産』ができるか否かと『フィジカルの強さ』だろうか。
「強い」「優しい」とか「細かいことに気がつく」などというのは、立場がそうさせた(世間がそう求めた)後天的な要素と思える。
人類が生き残っていくためには、女性が出産していかなければいけないのだけれど、その環境が整っていないのだろう。
『不妊治療』などに焦点を当てているが、一番取り組んでほしいのは『出産後の女性の職場復帰』のしづらさではないだろうか。
出産前後や育休をとった後、そのまま退社というケースが多い気がします。
原因と思われることを書いてみると(男性である私の眼から見たものですが)、
①ブランクのある職場に戻りにくい雰囲気がある。
②産休・育休が昇進に影響を及ぼす。
③マタハラ。
④パートナーが育休を執りづらい。
⑤職場内外の乳幼児、就学児童を預ける施設が不十分である。(特に母子家庭においては致命的と云える)
⑥子育てにおける公的な金銭的補助の不足。
など。
経済的理由で子どもを諦めている若い夫婦も多いのではないだろうか。
年金暮らしの私がいうのもおかしいが、一番お金が必要な時期は老後ではなくて子育て中ではないか。(とはいえ年金もかすかすで「定年後もはたらけ」という世の中ですが)
人口減少が国力の衰退に繋がると学者が異口同音に訴えています。
目の前の国防(コロナ対策)とともに、50年後100年後を見据えた国防(人口減少対策)が喫緊のテーマではないだろうか。
話はもどりますが、味覚は幼児期に決まるとききました。
『三つ子の魂百まで』ともいいます。
幼い頃の家庭環境と、ジェンダーギャップのない初等教育での意識改革がこのテーマの鍵ではないだろうか。
「三つ子の魂」が染みついた私も、もう一度考え直してみたいと思います。妻に内緒で・・・。
世界男女格差指数(Wikipedia)
世界「男女平等ランキング2020」、日本は121位で史上最低。