時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

W杯2010をふりかえる 2

2010年07月12日 | サッカー
■ 期待はずれのチーム・選手

最大の期待はずれは、コートジボワール。ブラジルが強かったから、やられたのは仕方がない。だからって、あの酷いラフプレーは許せない。もう一つは、デンマーク。もっとずっと強いと思ってた。日本の逆で、試合の順序の運が悪かったけど、日本ごときに負けるようでは、ブラジルさえ脅かしたラウドルップ兄弟の時代にははるか及ばない。

(後日追加。忘れてたけど、真の期待はずれは、優勝に予想したオランダ。ロッベン、ファンペルシーなど油の乗ったあの世代が、彼らの魅力を発揮して勝つことを期待した優勝予想でした(それ自体は、なくはなかったけど)。しかし、実際目立ったのはファンボメル、デヨンといった中盤の潰し屋。展開力やDFの力量の不十分さを自覚した上での、「優勝するにはこれしかない」という開き直り、あるブログの表現を借りれば「持たざるものの抵抗」。批判もイエローカードも覚悟の上、でも勝ちたかった。実際、決勝では、フィールド選手ほとんどのイエローという形でその代償を払い、敗れたわけで、それ自体を批判するつもりはないのですが、個人の趣味として、そんなチームにW杯優勝という栄誉は与えたくない。あんなオランダが優勝したら、私個人としては、このW杯の後味は非常に悪いものになったでしょう。その意味で、スペインの優勝には救われました。)

選手についていえば、コンディションが悪かった選手(たとえばトーレス)は、しょうがない。メッシもロナルドも、チーム事情もあってあの成績なんだから、がっかりでもない。敢えて言えば、ルーニー。チームはひどかったけど、もうちょっと個人で何とかできると思ってた。ちなみに、イングランド、イタリア、フランスは、期待はずれではなく、あの程度じゃないか、と「期待」してたとおりでした。

■ 開催国

強盗等のトラブルがあったそうで、現地に行った方は苦労なさったことでしょう。とはいえ、勝負に響くようなことはなかったし、ジャッジも開催国に偏ることはなかった様子。南アフリカは十分役割を果たしたと思います。

■ 面白い大会だったか

前回よりはずっと。守備の大会という声もありましたが、そうでもない印象。引き分けもアリのグループリーグでは守備的な戦術が徹底でき、勝ちを狙うトーナメントでは積極的な攻撃も遂行可能。冬の大会の好影響はあったと見ます。

■ 日本代表

事前の落ち込みとのコントラストで、けっこう盛り上がった。これを生かさない手はないけど、本当に実力が伸びた結果とは思えない。やっと、ここまでの悪い流れ、停滞を断ち切るきっかけが出来た、というだけ。本田も安泰ではない、というくらい思い切った刷新を進めてほしいものです。その手始めはもちろん監督選び。こんどこそコネはやめてじっくりと!

■ その他1 誤審問題

長年の誤審問題についてターニングポイントになる大会かも。映像技術が進歩し、誤審がスタジアム全体に直ちに、議論の余地なく伝わるようになったのに、「それもサッカーのうち」と従前の価値観にこだわるのはいい加減にすべき。でないと、たとえば米国のファンがつかない(から真の世界大会へと発展しない)。幸い、FIFAは重い腰を上げたようです。

■ その他2 タコの予想

8つ連続で当てたそうで。昨晩行った飲み屋さんでお隣のおじさんが「あそこまで当たるとは偶然ではないだろう」と言ってました(うちの父もそう言ってました)。偶然だとして、一つ一つは当たる確率が0.5だから、その8乗で、約0.0039。「でたらめに選んでいる。当たったのは偶然だ」という帰無仮説の下で、8回連続成功する確率が0.4%くらい。まあ、めったにないことですが…やっぱり偶然でしょう。

■ 大会全体

初優勝が出たことを慶びたい。スペインはテニス、F-1、Moto GP、バスケットとスポーツが全体的に強くなってきているので、サッカーの代表の上昇も、その流れで、経済を立て直せれば、今後もしばらく強豪でい続けられるのでは。イタリア、フランスが早期に敗退、王者ブラジル、ドイツも破れる。後進国だったアジア、USAも上昇の兆し。誤審問題も含め、あとで振り返ったときサッカーの歴史が移り変わる契機となる大会だった、ということになるかも。2014年はブラジル大会、ブラジルの友人を頼って現地にいけるか、楽しみです。

W杯2010をふりかえる 1

2010年07月12日 | サッカー
FIFA・W杯南アフリカ大会が終了。スペインが優勝という、私としてはいちばんうれしい結果で終わりました。全体を振り返ってみたいと思います。

■ 決勝戦

1-0というスコアどおり、両者の力の差は本当にわずかでした。先日の記事に書きましたが、こういうばあい審判のジャッジの傾向の影響が大きくなる。で今回は、スペインに有利に働いたと考えます。オランダが文句を言ってる部分ではなく、「ファウルに厳しかった」という意味で。前半30分までにファンボメル、デヨンというオランダ中盤の潰し屋にイエロー。その後の対人マークに影響したことでしょう。でも、スペインの展開力がそれだけ脅威だった、ということでもある。スペインからすれば、あれでイエローじゃなければやってられない、となるでしょう。

ということで、全体を通してみればスペインが勝つのが正当だったと思います。スペインは緒戦の負けがいい薬になった。ボールを保持して崩す本来の戦いと、カウンターに対する警戒とのバランスが向上、決勝トーナメントに入ってからすべて1-0は偶然ではないでしょう。トーレスが大会を通してほとんど何も出来なかったのに優勝するとは、真の実力を認めていいのではないでしょうか。宴会部長、ペペ・レイナのMCが楽しみです。

この2国はともに今大会がいったんピーク。またとない優勝のチャンスでした。ファン・マルワイク監督がなりふり構わず優勝を目指したのも分かる。スナイデル、優勝にもふさわしい働きをしてきただけに、悔しかったことでしょう。決勝で負けるのって本当に辛いらしいから。でも、決勝に到達した特別な人たちだけが味わえる悔しさなワケで、うらやましい。

■ 印象に残ったチーム

まずブラジル。強かったのに、唖然とするほどもろく敗れ去った。振り返ると、エラーノの離脱が大きかった。CIV戦でチンチンにやられた怒りでひどいラフプレーを受けてその後を棒に振ったのは気の毒だけど、たった一人の離脱が命取りになるようなチームを構成したドゥンガの失敗でもある。窮地に陥ったときの対処もふくめ、まだ経験不足か。でも、ブラジルは代表監督の代替わりが進んでいないので、いい監督になって欲しい。

それから、ドイツ。若いチームの技量の高さ、勢い、もろさ、みんな見せてもらいました。今後が楽しみのチーム。次回ブラジル大会は、この両国が本命では。

■ 印象に残った選手

断然、ウルグアイのフォルラン。ドリブル、シュート、速攻の起点、ラストパス、FK、みんなトップクラス。UEFAヨーロッパリーグでの大活躍といい、Ballon d'orに推したい。それから、オランダのスナイデル。なるほど、この選手がいたから、インテルはチャンピオンズリーグに勝てたのかと。判断もプレースピードも速い。シュートも上手い。泥臭いファイトもできる。とても現代的な10番だなと。日本の10番像が時代遅れに過ぎるのとじつに対照的(中村俊はその象徴だけど、彼個人の話ではありません)。

(この部分は決勝を見る前、したがって最優秀選手の発表前に書きました。上記二人がトップ選出されたようで、納得です)

GKでは、カシジャスがさすが。味方につなぐ力なら、控えの二人の方がずっと上で、レイナだったら…と思ったこともありましたが、ゴール阻止の力があれだけ高いと、彼を正GKに選ばない監督はいないでしょう。3~4ゴール決めたくらいの価値があったのでは。

最優秀若手選手、私は全く勘違いしていて、21歳以下と、ずっと若くないとダメでした。日本は対象になる年齢の選手すら23人中一人もいない。長友も本田も全然若くないと確認しておきたい。2度連続ドイツの選手というのは偶然ではないでしょう。日本もこうならないと。

ファイナルを前に

2010年07月09日 | サッカー
いよいよ決勝戦の組み合わせが決まりました。なんと大会前の私の予想(6/1の記事)が当たり、オランダvs.スペインという組み合わせに。準決勝を振り返りつつ、決勝の展望を。

ウルグアイ 2-3 オランダ

オランダは今大会、運を味方につけている部分がかなりある。デンマーク戦のオウンゴール、日本戦の川島のミス(やっぱりゴールに入れては…)、ブラジルの自滅、ウルグアイ戦のオフサイド見逃し。以前読書録を書いた、『Soccernomics』によれば、人口の少ない欧州の国は、サッカーがグローバル化し、北米、アジア、アフリカ諸国が力をつけるに従い、相対的な競争力を落としていく運命にあるとのこと(納得)。オランダにとっては優勝の最後のチャンスかも。

負けたウルグアイ、いつも南米予戦突破ぎりぎりの国としては上出来でしょう。フォルランはやっぱり本当にいい選手だなと。3位決定戦は、決勝戦に比べれば緩いと思うので、得点王狙えるかも。スアレスも、ブーイング来るかもしれないけど負けるな。

ドイツ 0-1 スペイン

スペインが圧倒したという見方もあるようですが、私には、むしろドイツの強さを認め、ボールを保持することで失点の機会を未然に防ごう、という「攻撃は最大の防御」的戦い方に見えました。実際、前半はラストパスがほとんどカットされ、ときどき繰り出されたドイツの速攻には迫力がありました。前半ロスタイムのエジルの突破、PKだったかも。やっぱりセルヒオ・ラモスは危なっかしい。ということで、またラッキー。オランダもそうですが、決勝まで到達するには多少の運も必要。

でも、そういう戦い方を選んで実行できるところにスペインの成熟を感じます。EUROを制した無形の財産か。監督は主役にあらずと書いたばかりですが、今回は森監督の選手起用がよかった。ペドロを起用して相手のゴール近くでの鋭さを増し、点を取ってからの逃げ切りのためにトーレス。

ドイツはEURO2008決勝戦と同様、まだ展開力でスペインに一歩劣ることを露呈しましたが、その差はつまってるかも。チームが若返ってるのに、交代で入った、さらに若いクロースがもう遜色ない、ということで、ポテンシャルを感じさせるチームでした。

ただ、「勝負を決める要因1」(5/25)の記事で書いた、「前回のW杯に初めて出たけど、まだ経験不足で力を出し切れず終わった。それから経験も積んでピークにある、という選手が主力のチームがいい」という考えに基づき、W杯一回目の選手が多くなったドイツは、力を発揮しつつもどこかで止まる、と予想していました。といっても、「やっぱりバラックがいた方がよかった」ということではありません。バラックがいたら、若い選手が力を発揮できず、もっと前に終わってたのでは。

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さてファイナル、期待したとおり、どっちが勝っても初優勝。理詰めスペインか、ドサクサオランダか。大会前にはオランダ優勝を予想しましたが、勝ってほしいのはスペイン。カギを握るのは、やっぱりシャビ。オランダは、ファンボメルやデヨンが急所でファウル気味にぶっ潰しに来るので、そして、それがこのチームが勝ちあがった最大の要因なので、レフェリーのジャッジの傾向がカギを握るのでは、と思います。

日本代表の終戦によせて その2

2010年07月06日 | サッカー
前回に引き続き、監督について。

予戦からの戦い方が上手く行かないと悟り、切り替え、突貫工事で結果を出した。その鮮やかな変貌振り、大会前の最悪の予想と比べたら結果がよかった、ということもあり「岡チャンゴメンネ」という声が大きいようですが、私はやはり岡田監督を高く評価できません。

まず、戦術。現有戦力を考えたとき、彼の引き出しからはあの解しか導けなかった、それは仕方がない。問題は二点。一つ目が「最後に変わったこと」。上手く行かないなら修正は必要でしょうが、その判断が遅すぎる。二つ目が、「選手層が薄くなったこと」。ぎりぎりの戦術変更のせいもあり、23人のうち一部に「実質戦力外」を抱え、ほとんど11人だけ(+岡崎?)で戦ったようなもの。就任期間全体を通しても、たくさんの選手を招集して試したようで、じつは重要な場面を経験した人はごく限られる。

「代表は育成の場ではない」という常套句をエクスキューズにしてもらっては困る。代表で修羅場を経験した、戦力となる選手の層を厚くしながら戦っていける手腕を代表監督には求めたい。終戦直後のインタビューの「日本の未来まで考える余裕はありません、ごめんなさい」は、本音でしょうが、「ただひたすら結果を出すことのみ」という人に任せるとすれば、例えば最後の3ヶ月。2年半もそんな人に任せる意味はありません。

私が日本代表で達成して欲しいのは、「その時点で日本サッカーの最高の要素を結集したらどれほどのサッカーが出来るのか」を示すこと。監督はあくまで黒子で、4年与えるから、日本中から誰でも選んでいいから、日本が有するその時点で最高の選手にその力を存分に発揮させて欲しい、というファンの「夢」のようなものを託される役割だと考えます。「ファンまで背負えない」と言ったそうですが、その国のサッカーの象徴であるチームを任される人はファンまで背負って当然で、その度量のある人のみがふさわしい。

そもそも、監督の豹変ストーリーとか、そんなもんが焦点になる必要はないのです。23人を選んでしまってから戦術を変え、別の戦術を想定して選んだ選手の一部で戦う。私は、そう戦うのだったら本来選ばれ、出られたはずの選手のことを考えざるを得ません。逆に、選ばれながら最後の最後に「戦えない(報道が正しければ本当にそういう言葉を使ったはず)」というレッテルを貼られた選手もきつかったでしょう。それでも、「チームのため」と役割を全うしたらしい選手たちには、心から敬服しますが、本来の主役であり、日本中のサッカー全体の「代表」である彼らは、もっと敬意を持って扱われるべきだと思います。

(余計なお世話ですが、たとえば、中村俊は4年前のドイツ大会で代表キャリアを終えるべきだったと思います。以前(6/10/2010)書いたように、彼は代表のような重いものを背負えるプレーヤーではないし、技量的にも、高いレベルになればなるほど消えてしまう。あとは、比較的ラクなスコットランドリーグで「王様」として君臨して、彼と日本の評判を上げてもらう方がよかった。そして日本代表はその時点で次の世代へ移行すべきだった。オシムさんが彼を最初使わなかったので、その路線になるものだと思っていたのですが、なぜ彼を復帰させたのか。あまりに予想どおり、いやもっと最悪に、彼の晩節を汚すことになってしまった。彼自身の選択でもあるとはいえ、非常に疑問です。換言すれば、「コンディションが戻っていれば」とは思いません。)

代表監督って、ものすごく難しいのでしょう。私なんかに出来るはずがない。だからって、批判していけないわけがないのは、総理大臣にふさわしい人を議論するのが当然であるのと同じ。それだけの特権・高給が与えられるのだし。JFAが続投を打診する方針、と聞きますが、もちろん反対。今度こそ、広い範囲から十分に検討して、もっと度量の大きい、そして、日本サッカー全体のスケールを大きくするための種を蒔いてくれるような人に任せたい。世間のムードに日和ってないで、「日本をサッカー強豪国にする」という目標に忠実な人選・強化策を本気でやってほしい、と思います。

2回にわたって日本代表を振り返りました。今回の代表が得た経験、次世代に渡せる希望を考えたとき、あっさり終戦ではなく、一定の結果が得られたことは小さくないし、賞賛もしたい。でも、4年を通して考えたら、やっぱり停滞だったことは忘れたくない。全体としてはこのプロジェクト、「成功」とは呼びがたいものだった、と銘記したいと思います。

日本代表の終戦によせて その1

2010年07月04日 | サッカー
また、四国へフィールドワークに行きました。写真は調査させていただいた、香川県三豊市、旧高瀬町の公民館。岡山から乗り換えた特急がアンパンマン列車を含んでいたらしく、アンパンマンのアナウンスがありました・・・ あいかわらず、四国は蒸し暑い。

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さて、日本代表が終戦。今回のチームについて、振り返りたいと思います。

2勝1敗1分、4得点、2失点、ベスト16。JFA2005年宣言では、2015年に世界トップ10が目標だから、次のブラジル大会、今回を超えるベスト8が目標になるはず。それにつながる結果。

敗戦続きの準備試合のあとニョーボに「どうすべき?」と聞かれ、「『みんなで守って、本田~!!!』システムにするべき」と言いました。といっても、ドシロウトの考えに過ぎないので、実際に選手を知る岡田さんが最終的にホントにそう決断をしたのはちょっと驚き。でも、戦い方をはっきり示されたら、短期間でここまでできる選手たちが日本にはいるんだ、と確認できたのは喜びでした。ぎりぎりで、もう一試合、練習試合が組めて、新戦法の確認が出来たのは大きかったのでは。予定した相手に断られたとき、急遽別の相手との交渉をまとめたスタッフの貢献は特筆すべき。

ただし、この戦い方はあくまで窮余の策。今回スイス、パラグアイ他が採用した「2010インテルシステム」の一種ではあるけど、これで勝ちを「狙える」のは、むしろ技術が高いチーム。さもなければ、たんなる専守防衛。スイスのようにグループリーグで終わるか、今回、日本の達したベスト16くらいが限界でしょう。本田は今回、素晴らしかったけど、一人で試合を壊せるスーパーな選手ではない。「俊輔が王様」がアジアレベルで精一杯だったように、「本田システム」にもすぐ賞味期限が来るでしょう。育成から見直し、日本全体の人材を考えた戦い方を考え直すべきだと思います。

そもそも今回は運もよかった。緒戦のカメルーンがダメダメ、デンマークがオランダに2-0で負けたので、最終戦、勝たなくてはいけない状態、と、これ以上ない巡り合わせ。また、こんなにうまく行くとは限らない。戦い方として「成功」だったと考えるのは危険だと思います。

そもそもJFAは、4年間、少なくとも2年半のミッションを通観したとき、今回の代表は「成功」だと思ってるんでしょうか? 何が目標だったんでしょう? ベスト4? なら失敗でしょうけど、違うとしたら何? 監督の仕事を評価してるんでしょうか? その点に焦点をあてて、「その2」に続きます。

準々決勝を見て

2010年07月03日 | サッカー
全部フルに見たわけではありませんが、感想と展望を。

オランダ 2-1 ブラジル

前半をみてブラジル楽勝だと思いました。選手もそう思ったのでは。技量に明確な差が。オランダが必死で守っているうちにラッキーパンチが当たり、あとはブラジルが自滅しただけ。たとえ優勝したとしても、オランダが最高のチームとは思えなくなりました。

ブラジルは1998年、2006年とW杯で2回連続、フランスに敗退。スピード&パワー系に跳ね返され続ける傾向をどうするか、ガタイのいい選手を揃えた今回のチームがそれに対するドゥンガ監督の回答であり、それは正しかったと思っています。ただ、今回はたとえば2002年のロナウド、リバウド、ロナウジーニョほどの"クラッキ"がいなかった。カカの2度の決定機、ダニ・アウベスのFK、ああいうのをあっさり決めてしまえる選手がいるのが、優勝するときのブラジル。やっぱり今回の前線は小粒でした。

ウルグアイ 1-1 ガーナ (Penalty shootout 4-2)

ガーナについてゴール前に殺到する迫力がない、と書いたのですが、それはアメリカが強かったからかも。この試合では迫力じゅうぶんでした。執拗に攻撃を繰り返し、KO寸前のところまで追い詰めながら、PK失敗。大会前に、「アフリカ勢がベスト4まで達するパターンはちょっと考えにくい」と予想して、まあそのとおりになりましたが、ベスト4進出にふさわしいのはガーナだった、という印象です。

スアレスのGK真っ青のパンチングは、とんでもない違いを生む「やり得」になりました。批判もあるようですが、PK失敗の確率は非常に低いわけで、退場と引き換えにその低い確率に賭け、結果として勝っただけだから、まあOKでしょう(やった瞬間はそこまで計算してないでしょうが)。

アルゼンチン 0-4 ドイツ

クラブで今シーズンさっぱりだったクローゼが絶好調。鬼神の如き活躍をしたメッシが沈黙。W杯でよくあるパターンだなーと。それにしても、チリのビエルサ、パラグアイのマルティーノといった人材がいるのに、監督があの人になるアルゼンチンの不思議。個人技だけでここまで来られる選手層もあるのに、もったいない。ドイツ、バラック離脱でいよいよ大黒柱に、と予想したシュバイニーが文句なしの活躍だったようで、この若いチーム、今回はともかくユーロ2012は本命でしょう。世代交代を実現させたクリンスマンはエライと思う(継承してさらに若返らせたレーブさんも)。

パラグアイ 0-1 スペイン

バルデスのゴールはオフサイドじゃなかった。先制されて引かれると辛いスペインには、致命傷になってたかも。TBS系で見てたのですが、解説の城ショージ氏がやたらとパラグアイをほめてたのが不思議。よく戦ったとは思うけど、日本もやった「弱者のサッカー」で(精度は上だけど)、彼らはあれしか出来ない。このへんが限界、というチームだと思うんだけど、そんなに評価する? スペイン嫌い? 途中から音声切りました。

さてスペイン、パラグアイは苦手なタイプだったけどなんとか斥け、60年ぶりの準決勝進出。運もあったけど、以前よりは強いのは間違いない。準決勝はドイツと。ユーロ2008決勝から2年、あのときははっきりスペインが上だったけど、それからスペインは弱くなり、ドイツは強くなったように見える。キープレーヤーだと思うのはトーレス。ここまではダメダメだけど、一発で裏を狙って勝負する形を作ってやれたら。そのために中盤をどう組むかが重要じゃないかと。アロンソの代わりにセスクかシルバ使わないかな。逆に言えば、遅攻だけの戦い方になってしまうならドイツに分がありそう。

南米の大会、と思ったらベスト4では欧州の強豪との戦いで全部負け。そのうちの2つは大会前にファイナリストに予想したオランダとスペインだけど、ブラジルが勝つのが理論的には正しかったと思うので、「予想が当たった」という感じはしません。前回のドイツ大会は、ファイナリストが塔の立った優勝経験国でつまらなかった。予想した、優勝未経験の2チームの決勝にならないかな、とは思うけど、ドイツも若くて魅力的なチームだし、あと4試合、楽しめそうです。

ベスト16

2010年06月27日 | サッカー
W杯はトーナメント戦から、という考え方があるそうです。日本がここに残れているというのは幸せなことなのでしょう。全部見られるわけじゃないのですが、少しずつ感想。

■ 韓国 vs ウルグアイ

同点に追いつく粘りはさすが韓国。いつもながら、「負けるならこう散りたい」という戦い方をする。残念ながらまだ日本はその域には達してないのでは。

■ USA vs ガーナ

ガーナ、上手いし洗練もあるけど、見た範囲ではボックス内に殺到する迫力がない。ベスト8くらいで終わりでは。一方、USAは盛り上がったのだろうか。いつもと同様、最後まで頑張る、好感の持てる代表でしたが、ベスト16程度では注目してもらえないか。

■ ドイツ vs イングランド

ランパードのゴールが認められていたら2点ビハインドを追いついた勢いが生じたろうし、後半、前がかりになってカウンターを受ける羽目にならなかったかもしれない。力はドイツが上だったと思うけど、だからといって、その通りドイツが勝っていた、かどうかは分からない。ここまで大きな違いを生む誤審を「これもサッカー」と言うのか? 少なくとも、私は楽しみを台無しにされました。判定が訂正され、得点が認められてゲームが進む方法を考えてほしいものです。

ただ、「今大会、GKの勝負に占めるウェイトは大きい」という予想にばっちり当てはまる試合でもありました。ルーニーもなんと無得点で大会を去る。NikeのCMのように、落ちぶれて数年後モービルホームに住むことになる...ワケはないけど、今回のイングランドも、どう考えても優勝に届くチームではなかった。読書録に取り上げた『Soccernomics』の「イングランド代表は過大評価されている」は今回も証明された、と思います。

■ アルゼンチン vs メキシコ

見られませんでした。テベスのオフサイドは、直後にスタジアムでばっちり再生されちゃったとか。現代の映像技術の威力はもうみんな知っちゃってるわけで、いまさら「再生するな」ってワケにも行かない、サッカーのほうが変わるしかないのでしょう。ただ、あれほど多くの角度から同時に映像を記録できるのは大きな大会だけなワケで、そういうところだけビデオ判定導入ってわけには行かないのでしょう。審判5人制ってのが検討課題になるのでしょうか。これも、先端まで浸透させるには、たいへんな人的資源開発が必要、簡単じゃないですね。

イグアインは大舞台でも点を取れるところを見せてるけど、この先、正念場でどうか。さて、また準々決勝でドイツと当たる。前大会のベストチームだと個人的には思うアルゼンチン、自国開催の有利さもあってかドイツにPK戦で敗退したのがとても残念でした。ぜひ、雪辱を果たしてほしい。

■ オランダ vs スロベニア

オランダ、攻撃に工夫や意外性なく、スピード感もなし。パワーで押し切ったけど、内容的にはちっともよくなってない。優勝に予想したけど、残念ながらそれに値するとは思えませんでした。

■ ブラジル vs チリ

偉大なブラジルを見てしまいました。個々人の技術が本当に高い。フィジカルも強い。足も速い。攻撃が跳ね返されても、高さというオプションがある。隙が見つからない。やっぱり、ブラジル対アルゼンチンで決勝、というのが順当なんでしょう。ところで、結局エラーノはベンチにも戻ってきてない。コートジボワールをチンチンにやっつけた代償は大きかったなと。

■ 日本 vs パラグアイ

実は、PK戦まで行くといいなと思っていました。できるだけたくさんの選手に経験してほしかったので4人で終わりは残念。グループリーグの試合よりホンのちょっとずつだけ、選手の出足が鈍かったように感じました。そのためか、局所戦で競り負けることが目立ち、もう一歩攻め手が続かなかった。想像ですが、グループリーグに合わせたピーキング、違う戦術の元で選んだ23人の中から、新戦術にあわせた布陣をひねり出したせいで選手選択の幅が狭く、スタメン11人の疲労の蓄積が進んだこと、あたりが理由かと。PK戦は、駒野が悪いんでも、選んだ監督が悪いんでもなく、パラグアイより、日本のほうが、チーム全体としてほんのちょっとだけ、キック精度が落ちる、それだけだと。駒野が失敗したのは、その若干高い失敗の確率が、たまたま彼に回ってきただけと認識してます。ともあれ、そういう要素も含めて、日本はここまでが精一杯だったのでしょう。選手は本当によくやったと思います。

■ スペイン vs ポルトガル

起きられたので後半だけを見ました。トーレスがまだ本調子じゃないけど、それでも試合で使って調子を上げさせたいのでしょう。優勝まで届くとしたらやっぱり彼が不可欠でしょうから。見た範囲ではスペインが内容で圧倒。最小点差だったけどポルトガルに勝ちの目は見えなかった。ロナルドは結局1得点で終戦。これは予想どおり。ちょっと疲れ気味にも見えたけど、そもそも、どうもポルトガルは彼が点を取るチームではないらしいから。それにしても、このチームは敗退するとき必ずといっていいほど退場者を出す。ポルトガルリーグの荒さが原因、と聞いたことがあるけど、この癖、治したほうがいいと思う。

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さてこれで、ベスト8にまだ南米が4チーム。ベスト4全部南米になる可能性もあるわけだけど、そうならないような気がする(スペインが勝つと思うから)。この時点で、驚くことに勝ちあがったチームは予想(希望)とほとんどドンピシャ。いよいよ佳境、ますます楽しくなってきました。写真は日本へ帰る途中、ミネアポリスでの乗り継ぎ時に空港で入ったレストラン。グループリーグ最終戦、同時開催の2試合をそれぞれ流してます。

グループリーグまで 日本にて

2010年06月27日 | サッカー
日本に来ました。その直前、Bloomingtonで4年住んだアパートから市内の別のアパートに引っ越したこともあり、ちがう時間帯に来たこともあり、W杯を見られる頻度はぐっと減りました。だから、印象はずいぶんぼやけたものなんだけど、グループリーグの結果を振り返ってみたい。まあ今日書いている時点で、もうベスト8も4チーム判明した状況ではあるのですが。

■ アフリカ勢

アフリカの大会にはなりませんでした。そもそも、欧州だからって、たとえばスペイン大会でギリシャが有利になるのか、ってのと同様、アフリカ南端の開催国で、アフリカの出場国全部が有利になるワケでもないか。ただ、フランスにトドメを刺した南アはちょっといいところ見せました。いちばん期待したコート・ジボワール、ブラジル戦を見て考えが変わりました。ズタズタにやられてたし、ルイファビの反則ゴールもあって腹が立ったのかもしれないけど、相手が足を出してきたところにスパイクを出すプレーが二つも。エラーノ大丈夫なんでしょうか。「相手にケガをさせても」というプレーは大嫌いなので、もう二度とあそこを応援することはありません。

■ 波乱の大会か?

個人的にはそうでもない、と認識。南半球の大会で、南米が有利というのはありえたし、そもそも南米強いし。波乱の象徴、前大会ファイナリストを例に挙げます。イタリアは、ここ数年のクラブチームでの低迷(インテルはガイジン軍団なので別)をそのまま反映してるのでしょう。以前に比べると選手があまりに小粒(かピークを過ぎてる)。

フランス、監督に戦術がないとか、チームとして戦ってないとか、失敗の原因が探られているようですが、私の見方は、「1998年の自国開催効果がついに切れた」。自国開催が分かった時点(8年前くらい?)から、1998年に選手としてのピークを迎えそうな10代の少年たちはモチベーションを高く保ち、サッカーを捨てなかったろうし、サポートも厚かった。ユーロ2000あたりをピークとした短い時期は確かに実力的にも世界No.1だったと思うけど、その後W杯2002、ユーロ2008と一次リーグ敗退も珍しくない。一流クラブのスターぞろいのチームだ、というけど、その中でどういう機能を担う選手かというと、ほとんどがスピード・パワー勝負の選手、攻めが一本調子で点が取れないのは恒常的な問題でした。その欠如を埋める、ジダンという稀代の天才ももういない。つまり、選手のクオリティからしても、たんなる実力相応の結果だと見ます。

韓国・日本のグループリーグ突破の快挙はこの状況で相対的に有利になった(不利さが消えた)ということでしょうか。

■ 決勝トーナメント予想

ベスト16のふた山のうち、日本の入った8か国がきつい。ここから上がってきそうなのはアルゼンチンか? でも、しり上がりに調子を上げると希望的観測をして、スペインで! 逆の8か国はこれに比べるとゆるい。W杯優勝経験国はブラジルだけ、決勝進出を含めてもオランダ(またウルグアイ意図的に外す)。やっぱりブラジルが強そうだけど、エラーノがもし戻らなかったら痛い。ロッベンも戻り、調子を上げてオランダが勝ち上がると。決勝はオランダvsスペイン。

ということで、最初の予想とまだ変化なし。たんに、新鮮なものが見たいだけ、という気持ちもかなりあります。過去、伝統で予想がついてしまっては面白くないから。また、もう少し大会が進んだら感想を書きたいです。

■ 日本代表

2勝、複数得点(どれも文句なし)、グループリーグ突破。すばらしい。これで得られた希望を考えると、「4年の失敗を反省するためには惨敗でもいい」という以前の発言は反省したいですが、一方「岡チャンごめんネ」発言が出まくっている、という話には、乗れません。これについては代表終戦後、改めて書きたいです。

期待と不安と W杯6日目まで

2010年06月17日 | サッカー
W杯、今日で全チームが一度登場。引越しと帰国準備、(いちおう)研究なんかで忙しいので全部はとても見られませんが、ここまでを振り返りつつ、以前の記事(5/25)に書いた予想とも照らし合わせてみたい。手前味噌ながら、当たったかな、と思ったところを中心に。

■ 気候の影響。
「冬だし、ずいぶん南だから、赤道直下のアフリカ勢が有利、という気もしないし。あえて言えば南米の国?」
と予想しましたが、ここまで、南米のチームはわりとよし。今日なぞ、ウルグアイが開催国の希望を木っ端微塵に。もう一つ、気候の影響かも、と思うのは点数の少なさ。北半球で6月に開催するのと違って、みんなシャープに動けるだろうといわれてましたが、その結果、守備で走りまくっても、最後までもつ、ということかと。点数が少ない大会になってます。日本の「1-0大作戦」にもプラスに働いたのでは。

■ アフリカ勢
「アフリカ勢がベスト4まで達するパターンはちょっと考えにくい。開催国南アフリカはかなり弱そう。インチキぎりぎりのことでもしてもらわない限りグループ敗退では。」
と予想しました。見る限り、極端にアフリカ寄りのジャッジはなさそう。で、アフリカ諸国苦戦。ガーナしか勝ってない。コートジボワール、ブラジルに勝ってくれないかな。

■ 選手離脱の影響
「ドイツ。バラックが抜けたおかげで、シュバインシュタイガー等が遠慮なく力を発揮できて、こっちもむしろプラスと予想」
これは、今のところそんな感じ。日本同様、実はもう世代交代の期は熟してたのでしょう。予想外だったのは、ピルロ出遅れのイタリア。ドサクサにここも世代交代か。でも、今回優勝するにはちょっと経験不足だろうと。

■ 優勝候補の出来ばえ
ファイナリストの予想の一方はオランダ。まだ本領を発揮してない。発揮する前に終わらないといいけど。もう一方のスペイン、予想は、
「マルコス・セナが調子が戻らず間に合わなかったのが最後に(どこかで)響きそう。」
不安的中。初戦からいきなり響いてしまいました。人数をかけて攻めるスペインが、奪われて速攻を出されそうなとき、恐るべき予測能力で危険の芽を未然に摘み取ってたセナほどの仕事、ブスケツ+シャビ・アロンソでは出来るわけもなく。トーレスが本調子に戻ってなかったのも痛い。この試合はずっと見ましたが、インテルにしてやられたバルセロナの再現のよう。ゴール前を固めて速攻を出されたらどうするか、バルセロナにも解答が出てない状態では、スイスにもやられちゃうと。ひじょーにがっかり。森監督が違う戦い方を見つけない限り、早々に終わるでしょう。とほほ。

■ 日本
「「一勝」が身の丈にあった目標でしょう」
してしまいました。上手く戦えばGL突破も充分ある。でも、なんとなく最後はうっちゃられそうな気がします。

■ その他
日本でも話題になってるようですが、チョン・テセは目立ってました。プレーも胸のすく思い切りのよさでした。アン・ヨンハも国歌歌ってました。練習させられるんでしょうか。

国歌といえば、長いと途中で切られるらしい。なんかそれは気の毒。とくに、チリなんか長いか? ブラジルも、ちょっと長いだけでしょう。アルゼンチンはホントに長いけど(前奏からして)。敬意を払って最後まで聞いてやればいいのに。

ESPNの解説に、(USA元代表のララ以外に)、英国のマクマナマンと、オランダのフリットが。フリットは髪型がふつうでひげもないので、画面表示が出るまで「この訛りの強い英語をしゃべるでかい人は誰?」と。ブラジルのマイコンのシュートについて試合後、「マイコンのシュートが素晴らしい」(フリット)と「センタリングに山を張ってゴールに近いほうを開けすぎたGKのミス」(マクマナマン)で延々論争。最後はマクマナマンが優勢になり、フリットは「でも、サッカーはミスのスポーツだよ、ミスがなかったらゴールはうまれない。ゴールが見たいだろ、スティーブ」とまぜっかえしたら、マクマナマンの方は「Confucius!」と切り返す。引退すると、ずいぶんよくしゃべるようになるもんだな、と。

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写真は上記と無関係。イラン人のおばあちゃん(ニョーボの英語学校のクラスメート)が作ってくれたもの。インディカ米に玉ねぎ、海老、それから、レンズマメ。おいしい!

大会2日目まで

2010年06月12日 | サッカー
W杯始まって2日。雑多に感想など。

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全体的に、やっぱり緒戦はみんな慎重だなーと。得点も少なめだし、引き分け多いし。印象がよかったのは南アフリカと韓国。南アフリカは走れるし、速攻の連携もけっこう正確だし、日本より強いのでは。

パク・チソンのゴールは圧巻。2002年大会のポルトガル戦のゴールはたいへんな衝撃でした。W杯のような舞台でああいうことが出来るのは、ごく限られた特別な選手だけ、悔しいけど、日本にはそんなの誰もいないと思ったから。それと同じくらいのをまたやってのけた。すごいの一言。

逆に印象が悪かったのは、フランス、イングランド。アルゼンチンも予想通り場当たり的。でも、強豪国はスロースタート傾向なのかも。

USA vs EnglandはABCで放送(他はESPN)。イングランドは、やっぱりGKが穴。イギリスのメディアはどう伝えてるかと思って、GuardianのWebを見てみたら、あのファンブルについて、「gaffe」だの「bungle」だの「howler」だの、こっちが初めて見る単語を繰り出してぐちぐち... 「blunder」は知ってたけど、「へま」を表す単語がこんなにもあれこれあると教わりました。

ただ、USAチームが、いつも通り、最後まで身体を投げ出して頑張ってたとはいえ、4分のゴール以降一点も取れずに終わった、イングランドの攻撃の単調さが引き分けに終わっちゃったホントの原因だろうと。いくらなんでもこれで優勝はありえないと思うけど。

大会公式球、ほんとにぶっ飛ぶらしい。ランパード、メッシでさえホームラン。でも逆に、とんでもない遠い距離からどかーん、ってのが見られるかも。ポルトガルのロナルドか、日本なら本田△か。こうなるとますますGKが鍵を握りそう。

それから、アフリカえこひいきジャッジはなさそう。不明を恥じました。

日本では、夜の試合を見ようと思ったら、午前3時台に起きることになるみたいで大変ですが、こっちは昼の2:30から。今日は土曜日だったし、ふつうに、のんびりと観戦できました。

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今日は暑さで入道雲が出て、日本のような蒸し暑さに。おかげでいよいよホタルが大発生。こちらのは川の近く以外でも生息するらしく、家の周りにも飛び回るし、日本のものよりかなり光が強いから、薄暮でも充分見られる。生まれて初めてこれを見た娘は大喜びでした。