時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

4年経って (W杯開幕を前に)

2010年06月10日 | サッカー
いよいよW杯開幕。前回と同じく、グループリーグのときはアメリカ、後半は日本。アメリカは南アフリカより6時間遅いので、昼の試合は朝7:30から、夜のが、昼2:30から。

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4年前、豪州・日本戦は大学の食堂スペースで観戦。その感想を「第一戦を見て」という記事にしました(2006/6/13)、そこには書かなかったんですが、そのとき、アジア人、おそらく韓国人と思われる顔のおじさんが、落胆の表情を浮かべていたであろう私の顔をニヤリとしながらじっと見ていたことは、今も忘れません。日本代表の試合を見てあれほど落胆したことはありません。

そして、あの大会中に考えたこと。日本の10番はあんなに頼りない選手だったのか。チームが苦しいときに「俺に任せろ」というプレーが出来るのが大黒柱じゃないのか。2002年に落選した悔しさを胸に臥薪嘗胆、満を持したのではなかったのか。逆に、彼より技量では(たぶん)劣る7番は、もう効果的なプレーはあまり出来なくなってたけど、270分戦い続けていた。。。 そして思い至ったのは、通常の試合で見られる技量だけでは測れない何か、そんなレベルと程遠い私にはそれが何なのか想像もつきませんが、それがある選手とない選手があり、ことW杯本戦のような、たくさんの人の期待を背負って戦う場面では、その何かを持つ選手だけが、その期待の重さを背負って戦えるらしい、代表ってそういうもんなんだ。この考えは、それからの4年の経緯を見て、さらに強まりました。

今、思うのは、4年前すでに起きつつあったサッカーの変化がすっかり定着した、ということ。プラティニ(だったかな?)が予告したとおり、サッカー選手はどのポジションも、俊敏に動き続けられる能力が必須になってきたようです。チェコ、フランス、コートジボワールとかは4年前もうそんな感じだったけど、ファン・デル・ファールトとかルーニーみたいな選手まで、あんなに走れる選手になるとは。批判にさらされているというブラジル代表の戦略も、その現状を踏まえた必然の解答なのでしょう。それを思うと、日本の世代交代は必然だし、遅すぎました。

ニュースを見ると、どうやらやっと、フィールドに立つ11人が固まったもよう。監督が「当日決める」と言ったのは、質問をかわすための方便でしょう。4年前、ドイツ大会直後になされるべきだった世代交代が、ようやく起きた、という思いです(換言すれば、コンディション云々の問題だとは思いません)。現監督、二年半前の就任時に反対の記事を書いたのですが、ここまでひどくなるとは... 大会後、人選や体制作りについて、じゅうぶんに検討してほしいです。ただ、この土壇場の変化で、何かは起こせそうな気がする。今回の日本代表の戦いぶり、けっこう楽しみではあります。

くどいですが、なぜここまで世代交代に時間がかかるのか、不思議でなりません。いちど固まった体制が変化するのには、時間と、相当な材料の積み重ねがいる、ということでしょうか。でも逆に、もうこれで後戻りすることはないでしょう。

記事を見返すと、4年前は、4.5というアジアの出場枠が減ると予想してました。で、実際にはそのまま。経済発展著しいアジアの枠を縮小しないのは、FIFAにとって当然の戦略なのかもしれませんが、日本にとっていいことなのか、本戦には出場はできるけどそこでの勝負は蚊帳の外、を繰り返さないためには、アジア突破の段階でぎりぎりの勝負になるほうがいいんじゃないか、と思ったりもします。

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強盗事件が発生しはじめたようで、ちょっと心配。アフリカの大会になるとうれしいけど、いくつかの親善試合でのデタラメなジャッジを見ると、不当な勝ち上がりで大会がスポイルされるのでは、という不安もある(多少はしょうがないけど)。4年前は、留学してから初めて日本へ戻るところ。ただただ早く帰りたかった。今回は、あと一年でここもおさらば、最後の夏。いろいろあったはずなんだけど、あっという間だったという気もあります。でもともかく、4年は経って、また始まる。楽しみたいと思います。

読書録4 Soccernomics

2010年06月07日 | サッカー
最近、大学図書館で借りて読んだ本。タイトルが示す通り、サッカーとお金の関係をさまざまな側面から考察。つい去年の出版なので、データ等が新しくて楽しめます。

Simon Kuper and Stefan Szymanski. Soccernomics: Why England loses, why Germany and Brasil win, and...(以下略) New York: Nation Books, 2009.

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私にとってサッカーの楽しみの一つは、いろんな国に興味をもち、知るための入り口になることです。2002年の日韓大会では、水原(スウォン)で、「毎大会必ず現地に行く」というドイツ人と話す機会があったし、去年はフィンランドでW杯予選を見て、Bloomingtonでは、大騒ぎブラジル人の仲間に入れてもらった、など。この本を手に取ったときの期待も、各国のサッカーの強さ、ファン気質などの背景を知りたい、ということでした。

その期待はいい意味で裏切られました。サッカー文化を挿話的に語るような本ではなく、タイトルそのまま、サッカーを例にした経済学の啓蒙書のよう。著者の一人(Szymanski氏)が数量的分析手法を駆使する経済学者だからでしょう。データ重視、しばしば研究論文(多くが著者本人のもの)の結果を引用して、「1980年代くらいまでは給与面で黒人選手に対する差別があり、90年代ごろに消えた」とか「最もサッカー好きの国民はクロアチア人」「終生一つのチームへの忠誠を保つコアなファンは例外的存在で、ほとんどのサッカーファンの行動パターンは『そのときどきでいい商品を選ぶ』という一般的消費行動で説明できる」などの結論を、重回帰分析とか、その残差分析とか、いかにも経済学(なのかな?)という統計を使って、導き出す。

巻末には学術文献のリストを収録。そこに載っていたEconomic Journalという雑誌には、スポーツ経済の特集号まで。いくつか見てみましたが、偏微分とか、ごっつい数式が出てくる。PK戦を使ったゲーム理論の研究もあり。この分野では、実験室で架空の競合状態を設定して被験者の行動を観察することが多いようですが、PK戦はより現実的な人間の選択行動のデータを観察するのに格好なのだそうで。その他、大真面目にスポーツをデータにしている研究者の一群がいるらしい。その蓄積を背景としてるので、300ページほどのペーパーバックにしては中身が詰まってる。

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この本で展開されるデータに基づく主張には、一定の信頼性があると思います。可能なかぎり信頼性の高いデータに基づいて議論を進めていて、手法も説明し、確認したい人はホンモノの学術論文に遡ることもできる。でも、一般的に人は統計的な考え方が苦手、というか決定論的な見方を好む傾向にあるので、この本のような確率論的なものの考え方には拒否反応を示すんじゃないかと。「平均して...長い目で見ると...これくらいの精度で...こう予測され...」なんて論じても、「この次の勝負の結果は表か裏か」が関心なわけだから。

先日、あるパーティで、サッカー狂の知り合い(米国人)にこの本の話をしました。2章の「イングランドはなぜ勝てないのか、実は、世の中の人たちが『イングランドは本当はもっと強い』と過大評価しがちなだけであり、彼らはほぼ実力相応な(かちょっと上の)結果を得ているのである」という結論を説明したら、真っ向から否定。イングランドは絶対優勝候補だ、ルーニー、ランパード、ジェラードといったスーパースターがいるじゃないか、と。ここにも、強固なイングランド信奉者が... そりゃあ、その辺りはそうだけど、あとは、イングランドの選手だから有名なだけでワールドクラスではない人が多くないか? (でもファーディナンドの離脱は、実はプラスかも)

サッカーファンの好み、考えは、十人十色、たとえ個人のバイアスがたっぷり入った見方でも、それを交換することにサッカーを見る楽しみの一部が間違いなくある。この本のように、データを基にある種の見方が支持されないことを説得力を持って示す本、私にはとても痛快ですが、人によれば楽しみをスポイルされるだけかも。というわけで、誰もが楽しめる、という本ではない気がします。

でも、全巻を通せば、たんなる冷徹なデータ&リクツだけの本じゃない。両著者とも、やっぱりサッカー大好きなんでしょう。これでW杯を見る楽しみがますます増えました。

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この本、早くも日本語訳が出たそうで。もちろん、今回のW杯に間に合わせようということでしょう。でも、「「ジャパン」はなぜ負けるのか」ってタイトルは? そういう章を、日本語版のために書き下ろしたようで、そこは原著にはないから読んでないのですが、上で省略した副題の続きは

Why the U.S., Japan, Australia, Turkey ... are destined to become the kings of the world's most popular sport.

米国、日本などの国はいずれ王者になる、そのワケを教えまっせ、という本のはず。邦訳の題はそれとは真逆。想像するに、いずれ王者になるにしても今は何故まだダメか、どうすればいいかという章を付け加えたのでしょうか。日本人にとって扇情的なタイトルを付けたほうが売れると考えたんだろうけど、だからって、本全体の趣旨が逆転するわけじゃなし、いくらなんでも、インチキというものでは。この本を見た知り合い(米国人)には「がっかりさせたら悪いけど、日本は王者にはならないと思うね」と言われました。

W杯2010の予想2 結果は・・・

2010年06月01日 | サッカー
先日の「勝負を分ける要因」を踏まえて、結果の予想を。

■1 アフリカ勢は

カメルーンのエトーがインタビューで「アフリカの大会に」という意気込みを語っていました。アフリカ諸国が政治・経済的に安定して、チーム運営がマトモになれば、若い頃に連れて行かれてそのままフランスとかオランダとかの代表に、という例も減って、さぞ強くなるのでは、それがアフリカ諸国の発展に寄与しないか、という期待があります。今大会、アフリカ勢の躍進がそのきっかけの一つになればいいのですが、いちばん強いと思うコートジボワールが、たぶんトーナメント1回戦でスペインと当たる。で、今のスペインならいなしちゃう気もする。チャンスがあるとしたら、勝ち進んだらイングランドとやるガーナか(でもエッシェン離脱はきつい)。ということで、アフリカ勢がベスト4まで達するパターンはちょっと考えにくい。開催国南アフリカはかなり弱そう。インチキぎりぎりのことでもしてもらわない限りグループ敗退では。

■2 優勝は

W杯初開催の大陸、ということで、予想しにくいのですが......思い切って、オランダ初優勝で! W杯2回目のファン・デル・ファールト、スナイデル等が大活躍して、ベスト8でブラジルを破って上がってくると。南アフリカなら、元宗主国だし(*)。もう一つのファイナリストは、願望もこめてスペイン。優勝してほしいけど、マルコス・セナが調子が戻らず間に合わなかったのが最後に(どこかで)響きそう。

* と思ってたんですが、この国はイギリス支配下から独立したんですね。オランダ系の人たちは、オランダ代表を応援するんだろうか。

これ以外なら、やっぱりブラジル。地味だけど強そう。カカ、ルイファビ、ロビーニョで、CLを制したインテルみたいな精度の高い速攻を繰り出すと。GK、DFもいいし、本当は本命はここなんだけど、そうすると次のブラジル大会と連続優勝になっちゃうかもしれないから敢えて外す。FWのタレントがすごいアルゼンチンも魅力的だけど、みんな今シーズン大活躍だったから、その反動が出るのではと。それに、たとえばサネッティ、カンビアッソ選ばないとか、やっぱり監督の采配がめちゃくちゃに見える。あれで勝ったらホントにマンガの世界(神話か)。メッシの大会になるのは次回ということで(ブラジル開催だけど)。他の過去の優勝国、ドイツ、フランス、イタリア、イングランドは、優勝までの力がないと見る(ウルグアイも)。

■3 得点王等は

前回のように5点で得点王はつまらない。せめて6点、できれば7、8点を期待。さて候補は。グループリーグがラクで大量得点がありうる、チームが勝ち進みそう、と考えると、スペインのビジャ。PKキッカーだともっと有利だけど、スペインはシャビ・アロンソが蹴るのかな。同じ理由で、オランダのファン・ペルシーも有力。こっちはPKもFKも蹴りそうだし。MVPもファン・ペルシー。今期、怪我による離脱前はすごかったし、状態も戻ったみたい。ブラジル優勝なら、得点王はルイス・ファビアーノ(しかいない)。MVPはカカ。この二人が大車輪の活躍をしない限り、ブラジルの優勝はないでしょう。以下、かなりあてずっぽうですが、最優秀GKはブラジルのセザール。最優秀若手は、試合に出ないと取れないので、スペインのピケ。

(追記、若手賞、知らない選手だったけど、強化試合を見たら、オランダのファン・デル・ヴィールもよさそう)

■4 日本は

直前になって戦い方や選手起用に変化が起こるかもしれない日本。これ自体はポジティブに受け止めたいですが、アジアカップ4位、W杯予選3or4位通過という結果が示す現在の実力を直視すれば、「一勝」が身の丈にあった目標でしょう。複数の試合で(キーパーチャージとかオフサイドではない)得点できたら十分評価したい。浦和ファンとしては、日本でずっと見てた長谷部を応援したい。

前回大会が私が見出してから一番つまらないW杯だったので、ともかく、面白くなってほしい。事故や、ラフプレーによる怪我、試合をぶち壊す疑惑の判定などがなく、選手が遺憾なく技量を発揮して、はっとするプレーをたくさん見せてくれる大会になるといいなと。

0勝3敗

2010年05月27日 | サッカー
W杯に向けて日本代表の状況が悪いことは明白なのですが、Webを見ると、「3戦全敗まちがいなし!」という意見をけっこう見かけます。たしかに勝つ、あるいは引き分けることは難しそうな相手であり、こちら側の状況ではありますが、だからって、3連敗ってそんなに確率高いか? と、思ったので試算してみました。

非常に極端な仮定をしてみましょう。対戦相手の3チームとも、日本との力の差が大きくて、

日本勝ち  5%
引き分け 10%
日本負け 85%

だと。3連敗の確率は、「日本負けの3乗」なので、

0.85^3 = 0.614 (およそ)

つまり、61%ほどの確率で0勝3敗。もちろん、他と比べて最も高い確率の結果で、もし賭けをするならこれにはるのがいいのでしょうが、逆に言えば40%近く、別の勝敗になる可能性があるわけで、そんなに簡単に0勝3敗に「間違いない」とは言えません。負けの確率が全試合100%近ければともかく、9割負けだとしても、3連敗は約73%、1/4以上、別の目がありえるわけで。

「3戦全敗だ!」は情緒的な反応なのでしょうから、こういう確率問題とは馴染まない話ではあるのですが、こんな簡単な計算からでも、相手チームの勝敗も含めさまざまな可能性があることが思い出せるわけで、あまり予断を強く持ちすぎずに戦いぶりを見守ったらどうか、と思います。

でも、1998年フランス大会(第一次岡田JAPAN)については、W杯出場決定後、岡田サンを続投させるので驚いて、「彼は一時しのぎでしょ、ぎりぎり出場のチームなんだから、経験のある人を起用して作り直さなきゃ、0勝3敗もあるぞ~」と思ってて、ホントにそうなっちゃいましたけど...

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サッカーの記事が多いので、サッカーというカテゴリーを設けました。たまたま訪れ、他に書いたものを見てやろうかと思ってくださった方がいたら幸い、ということで。40以上ありました。まー、アホだこと。

W杯2010の予想1 勝負を決める要因 

2010年05月25日 | サッカー
欧州のサッカーシーズンが終わり、W杯が近づいてきました。W杯を楽しむために、予想を書きとめておきたいと思います。個人的に考える、勝敗を左右するいくつかの要因(思い込みの可能性も大)から、いけるのではないか、というチームを導き出してみたい。

■1 主力選手が消耗してない

何といっても重要なのは選手のコンディション。たとえば、シーズン最後まで優勝争いで主力になり、働きまくった選手は消耗してるだろう、と。逆に、一時怪我で戦列を離れた選手は適度に休めているだろうから、時間的に間に合えばコンディションを上げてW杯を迎えられる。

でも、その点で強豪国にばっちりのところがない。スペインはなんたってトーレスが心配。イニエスタの調子が戻るか、セスク間に合うか、と不安が多い。オランダは、ファン・ペルシーは間に合いそうだけど、ファン・デル・ファールト大丈夫か? スネイデルもCL決勝まで頑張りまくったし。イングランドも、ルーニーはシーズン中の絶好調まではもどらないのでは。ドイツもなんだか怪我で離脱が多い。比較でいうとフランスがマシかも。リベリーはCL決勝出られなかったし、負けたし、気合入るのでは。

■2 開催地の気候に対応できる

開催国の気候への対応が大きく選手のコンディションを左右すること、たとえば日韓大会では顕著でした。で、南アフリカ。冬だし、ずいぶん南だから、赤道直下のアフリカ勢が有利、という気もしないし。あえて言えば南米の国? 「欧州以外の大会だと南米が勝つ」という法則、南米びいきの私はけっこう信じてるんだけど、アフリカはどうなのか、治安の悪さも最近では一番だろうし、開催地はとても重要な要因だと思うけど、どう作用するか予測不能。

■3 W杯2回目の選手が主力

前回のW杯に初めて出たけど、まだ経験不足で力を出し切れず終わった。それから経験も積んでピークにある、という選手が主力のチームがいいのでは。日韓大会のロナウドとか。メキシコのマラドーナとか。スペイン、ドイツ、オランダ、アルゼンチンあたりに、前回若くしてデビューしたいい選手が多い。2回目のコートジボワールも。この要因は期待が半分。ドイツ大会のような新鮮味のない決勝戦は勘弁してほしい。

■4 GKがいい!

トーナメントだし、PK戦あるし、ふだんよりもGKの比重が増すと。いいと思うのはフランスのロリス。GKの層が厚いスペイン(たぶん、やっぱりカシジャス)。フィードも素晴らしいブラジルのセザール。逆に、その点でやっぱりイングランド、アルゼンチンは落ちる気がする。それからドイツ、レギュラーGKとして育ってきたアドラーが抜けたのは響くかも。

■5 不幸な出来事があった

スポーツ競技に怪我は付き物とはいえ、一生に数回しか巡ってこないチャンスを怪我などで棒に振るのはホントに気の毒。ただ、喜ぶつもりはないけど、チームとしては士気が高まったり、その選手が抜けたせいで、むしろバランスが良くなる、なんてケースもあるのでは。今回ではイングランド。ベッカムがアキレス腱断裂でW杯絶望が判明して、カペッロさんが即座に「連れて行きたい」と言ったのは上手いなーと。戦力としての痛手と天秤にかけるとメリットが勝ると思う。それからドイツ。バラックが抜けたおかげで、シュバインシュタイガー等が遠慮なく力を発揮できて、こっちもむしろプラスと予想(そうせねばならない、とレーブ監督が言ったらしい)。不幸のもう一つはスキャンダル。前回でいうとイタリア。八百長スキャンダルの危機感で逆にチームがまとまれたかも。この点ではフランス。あのハンド勝ち抜けでブーイング浴びるかもしれないけど、逆に発奮材料にできれば。

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当然ながら全部好条件、というチームはないんだけど、総合すると戦力以上にいい目が出そうなのは、フランス。苦しんだ予戦とは逆の目が出ていいところまで行くかも。グループA、ラクだし。アルゼンチンもいいけど、あの監督では... イングランドもわりと好材料があるんだけど、力量的にはベスト4が精一杯かと。

好材料がないと思う強豪は、イタリア。やっと若返りを図ったみたいなので、良くなるのは本大会以降では。ポルトガル、開き直ってC・ロナルドのためのチームにしたら面白いとは思うけど、今回はグループGでコートジボワールに食われると読む。いちばん分からないのがブラジル。挙げた範囲で、悪い材料はなさそう。今回のような本命不在、非ヨーロッパの大会では強いかも、でも逆にコロっといくかもしれない。

強豪以外でいいところ見せそうな気がするのは、韓国。グループリーグ突破すると見ます。つぎにパラグアイ。イタリアを食ってグループF一位といかないかな。とにかく今度こそサンタクルス頑張れ。最後にコートジボワール、前回も素晴らしかったし、経験も積んで、強豪にも伍せるのでは。

日本については、ひどい状況みたいでちょっと唖然としてます。上記に照らすと、主力のコンディションが悪い、油の乗った出場2回目がいない...と、好材料なし。「めちゃくちゃ逆境」という点で、5番目は当てはまるかも。こういうとき選手たちがまとまって...って、アトランタ五輪とか、北京五輪のときにあったような。でも、結果はグループリーグ敗退。選手だけでうまく行くなら監督要らないですね。チームとして頑張ってください。

代表チームを「作る」

2010年05月12日 | サッカー
W杯南アフリカ大会に向けての代表チームが発表され、一部サッカーファンの間では話題になったよう。私はぱっと見て、ちょっと驚いたのですが、よく考えると、まあ、こんなもんなんだろう、という選考だったのではないかと。

あれこれとネット上の議論を眺めてみたのですが、戦術的な観点からこれこれの選手を選ぶべきだった、という意見が多かったようです。正当な議論の仕方にはちがいないんだけど、そこのところはもう、現監督が思い描けて、かつ使いこなせる戦術の範囲で決まってしまうものだろうから、しょうがない。

しかし、選ばれた顔ぶれとここまでの経緯を振り返ると、「なんと選択肢が狭まってしまったことか」と思います。「サプライズ」なんて言葉が使われるほど、「この期に及んで突然この選手が選ばれたらびっくり」という状況になっていたわけで。公式戦、親善試合を通じて、新たな選手が頭角を現し、それがチームの戦い方をじょじょに変え、中心選手は入れ替わり、気がつくと数年前とはかなり違うチームに.........ということはまるでなく、中心選手も戦い方もそのままで(最後には戦い方がぐらついてきたようですが)、その中心選手たちが力を落とした分だけ弱くなり、他国との相対的戦力差も開き、という現状を再確認させられます。宇都宮徹壱さんの記事(Sportsnavi)にあったとおり、4年前のジーコのチームがメンバーの若返りに失敗(ってかそんな気まるでなかった)していただけに、次の4年を担当する監督にはなおさらそれを求めたかったのですが。

トルシエさんが、2002年日韓W杯を2年後に控え、ユース準優勝組(~五輪代表)に切り替えたとき、彼らは現代表よりその時点では力が劣っていたでしょう。でも代表として使われ続けることで自覚を持ち、力を伸ばし、前世代では到達できないレベルに達し、全体として代表のスケールを一段大きくしたと考えます。そういう新陳代謝による「進化」を繰り返さない限り、チームの力が先細るのは、代表だろうと、クラブチームだろうと(またどのスポーツでも)、同じことでしょう。

もちろん、トルシエさんの思い切った世代交代は、自国開催で、予選に勝たなくていい状況だったからこそ可能だったことですが、2、3年先(2010年のこと)を見据えて伸びしろのある選手を見出し、現代表に守ってもらいながら鍛え、主力に押し上げる、ということができなかったものか(長友くらいでしょうか)。目先の状況への対応に精一杯で、新戦力を試すなどという余裕もない現監督の戦いぶりを見る限り、若い選手たちが情けなかった、競争に勝てなかっただけ、とは思えないのです。

こういう健康な新陳代謝のない澱んだ状況では、大きく伸びる可能性を秘めた選手たちが精神的に(よくわかりませんがひょっとしたら技量の上でも)スポイルされていくような気がしてなりません。それは、世界の強豪を目指すはずの日本サッカーにとって、取り返すのに何年もかかるほどの大変な損失であり、「とりあえず今回勝てば」なんてことで埋められるようなことではない、と思うのです。育成枠を設けろ、ということではありません。戦いつつ、新しい才能を導入し、「今回の戦力」として引っ張り上げられる手腕を持つ人でなきゃダメだろう、とくに日本のような発展途上のチームの監督には、ということです。

以上、選抜の最終発表を振り返って、あの監督選びはやはり、間違いなく失敗だった。今回のW杯の結果がどう出ようとも、そう結論付けられる、と思っています。

サッカー日本代表の監督問題

2010年02月19日 | サッカー
東アジア選手権が結果、内容ともにひどく、監督替えて何とかしろ! との声がすごかったとの話。ちょっと考えを書いてみたい。

このブログでは、岡田さん就任か、という2007年末に記事を書きました(「危機?」 2007/12/3)。まだ2年以上ある、ここでじっくりいい人を選んだほうが、という趣旨。けっきょく拙速に彼が選ばれて2年、事態は予想よりもっと悪くなったように見えます。よく見るブログにも「絶望感や閉塞感が漂っている」とありました。日本サッカー、停滞、あるいは後退してるかも。

いろんな意見があっていいんですが、私には違和感があるのが、監督交替の是非を論ずるときに「すぐそこに迫ったW杯を乗り切れるか」ということが焦点になっていること。当然ではあるんですが、はっきり言えば、手遅れでしょう。ドイツ大会以上の酷いことになるかもしれない。

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ここからでもできることはあるとか、「可能性があるかぎり」とか言うのもいいのですが、思い出したいことがあります。画像はサッカー協会のウェブからコピーしてきた「JFA2005年宣言」の一部。2015年には世界のトップ10に入るいう「約束」が書かれています。今年の大会の次、2014年のブラジルW杯でベスト8に進出する、くらいのイメージでしょうか。この宣言には「2050年にW杯で優勝する」という「約束」もあります。この宣言が出されたときには驚きましたが、遠い目標としてはこれくらい志高くありたいものです。

私の理解では、トップ10に入るとは、一時でもいいからFIFAランキングで10位くらいに達する、とか、その前後はともかく、W杯でベスト8、ということではなくて、常時10位くらいを行ったり来たりする強豪になること。現在のFIFAランクで10位前後というとアルゼンチン、イングランド、クロアチア、ギリシャ、ロシアあたり。この辺りの国と日本が対戦と聞いて、世界のサッカー好きが「いい勝負だね」というくらいになりたい、ということでしょう。

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5年後の日本代表の主力が、若くても現在20歳前後の選手だとすると、2015年に、というのはもう困難(英国やアルゼンチンの20歳前後と比べれば瞭然)。高い目標なんだから、達成の遅れは仕方ない、でも、一つ一つの戦いは、それを目指したものでありたい。だから、こんどのW杯も、「これならきっと将来、イングランドとも互角に戦えるようになっていくだろう」と思えるような戦い方、負け方をしてきてほしかった(もう、私の中では終わってるので過去形)。

でも、今の戦い方は、勝つ確率が低い相手に、それでもなんとか勝てないか、その答えだけを探した結果そうなったのか、見ててちっともわくわくしない。まして、ベスト4なんてとてつもない達成をするため、その低い確率の目を4回、5回と出し続けなくてはいけない。それでも、今勝つところが見たい、という人はいるかもしれませんが、私はそんないわば「まぐれの連続」に興味はないし、狙ってほしくもない。目標とすべきは、そして見たいのは、強豪にも勝つ確率が40%、50%・・・という勝負ができるようになった代表です。そのために、現時点での位置に見合った目標があり、戦い方があるはず。だから今回はドイツの反省を生かして、大きな目標に向けて前進しているというところが見たかった(2009/6/18の記事に書きました)。そんなチームこそ、2018年なり、22年なりに主力になるかもしれない人たちに見せたい日本代表であって、それでこそ、トップ10も、W杯優勝も、たんなる夢想ではなくなっていくと思うから。

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現実の指揮官が、「結果は度外視です」と言えるはずはありません。でも、「我々の長期目標に沿った強化・指揮をお願いします」と、強化委員会は言えるはずだし、言う義務がある。その目標に対して適切な人選をした上で、長期目標に沿ったその時点での達成目標を与える役割を担っている。今大会でいえば、それがベスト4であるはずはないでしょう(だって次の大会ベスト8が長期目標なんだから)。でも今の指揮官は、「とてつもなく難しい目標を、それでも達成するための解」を探すのに精一杯で、その過程で新たな才能を見出したり、大きなポテンシャルを持つ人材を組み入れられる戦術を見つけたりという、代表のスケールアップのための引き出しがあるように見えません。

だから、今回のW杯の結果より、こういう状況を生んだ、拙速なコネ人選の繰り返しを断ち切りたい(岡田さんだけじゃなく、ジーコも、オシムも含む)。そのためには・・・正直、ひどい目にあってきてもいい。協会が「やっぱり手近なところで間に合わせてはダメだ、誤魔化しはきかない」と痛切に確認するくらいに。ファンにこれだけ詰め寄られても擁護した現体制です。いよいよ結果が悪かったとき会長にも強化委員会にも逃げ場はないでしょう。たいへんな「リスク」をしょったものです。

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ちょっと追記:みんなそうでしょうが、私も、東アジア大会の結果だけを見てこのように言っているつもりはありません。岡田氏の起用には最初から反対だし、どの時点でも更迭するというなら賛成でした。かつて「日本はアジアのトップになった」と思った時期がありました。そこから凋落は始まっていたのでしょう。今回、結局たまたまそれなりの結果が出るかもしれない。でも、それでこの6年以上にわたる後退から目をそらさないでほしいものです。「一流の監督はお金がかかって・・・」なんて交渉もしないうちから言うなんて、「ごめんなさい2005年宣言は本気じゃありませんでした。撤回します」と言うに等しいように聞こえる。このままなら、私は日本代表への興味を失いそうです。だからといってサッカーを見る楽しみはちっとも減らないので、いいのですが。

W杯2010抽選

2009年12月03日 | サッカー
明日、日本時間深夜、FIFA、W杯2010(南アフリカ)の組み合わせ抽選があります。日本でもNHK-BSが生中継するみたいで、けっこう注目されているんだなと。抽選にベッカムが参加するらしいけど(アシスタントだそうだ)、出場国の現役の選手が参加するのはアリなのだろうか?

組み合わせに恵まれるかどうかは大きいはずで、前回優勝のイタリア、前々回のブラジルも、やっぱり組み合わせがラクだった気がする。さて、シードやら、「ポット」が決定したところで、どの程度きつい(楽な)組み合わせになるのか、探ってみたくなり、Rのランダムサンプル関数(runif)を使って、架空の組み合わせを5種類作ってみました。5回やるとおんなじ国が2回以上登場することもあるけど、それはつまらないので除外。あとは、全く無作為にそれぞれのポットから一国を抽出してみたところ、結果は以下のとおり。

■架空の組み合わせ1 南アフリカ 日本 ガーナ フランス

めちゃめちゃラッキーなパターン。シードの第1ポットの中では、開催国の南アにみんな当たりたいでしょうね(ホームジャッジはあるとしても)。でも、こうなったらむしろ大喜びなのは、フランスですね。

(追記 あとで知りましたが、こういう可能性はないのだそうで。南アフリカのいるグループAにはアフリカの国は来ないと。そうなると、ガーナとしたところはパラグアイ・チリ・ウルグアイのどれかになる。いずれにしても、あとの4つよりはマシ)

■架空の組み合わせ2 ドイツ 日本 チリ スイス

これは・・・きつい。こうなったらグループ勝ちぬけはまずなさそう。

■架空の組み合わせ3 オランダ 日本 ウルグアイ ギリシャ

2番目とだいたい同じ位のきつさか。いや、ちょっと楽か?

■架空の組み合わせ4 アルゼンチン 日本 カメルーン スロベニア

おお、これもきつい。一勝、できるといいですね。

■架空の組み合わせ5 スペイン 日本 ナイジェリア デンマーク

こりゃまたきつい。全敗じゃないといいですね。

ということで、5つのうち1つはかなりラッキー、グループリーグ突破の望みも持てるかも。あとの4つはかなりきつい。一勝が現実的な目標かなというところ。

やってみて再認識しましたが、ポットの分け方から、ヨーロッパ2つ、アフリカまたは南米1つ、という対戦になるようにできてるんですね。なんとなくイメージはできました。日本と関わらないところも(そっちのほうが)楽しみ。写真はW杯予選のフィンランド対リヒテンシュタイン、両国とも南アフリカには行けません。

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日本では税金使途の無駄を洗い出す公開審査会のようなものがあったようで、スポーツにたいする助成も俎上に乗せられた結果、予算削減をしないようにアスリートたちが記者会見を開いたとか。ああやって多くの目に触れるところで主張する機会が与えられる彼らは恵まれた人たちだなと思います。各分野で努力を続けている人で、言いたいことのある人はいっぱいいるはずだから。

トヨタがF1から撤退したり、日産が野球部を廃部したり、企業が「背に腹は代えられぬ」と、まずは企業の存続を図り、雇用を守ろうとしてるときに、企業とは性質が異なるとはいえ、国や自治体にもそれなりの厳しさが求められるのは当然な気がします。というか、私は求めたい。

でも、そもそも必殺○○人が重点を置いたのは、団体の整理であって、アスリートへの補助を減らすべし、と言ってるわけではなかったような。あちこちの団体の役員に居座ってる、「どこか」から来た人たちのポジションを整理したら、補助金はけっこうもっと確保できたりして。もちろん、これまでそういう人が補助金を運んできたから、団体側も雇ったんでしょうけど、そういう構造は終わりにしようね、ってのが、今行われてることなのでは。あんまりそういう点が強調されないようなのは、スポーツの商売としての美味しさをかなり享受してる報道側の都合もありそうです。

Jリーグをみよう

2009年08月17日 | サッカー
以前の記事に書いたとおり、Bloomingtonで知り合ったブラジル人家族と日本で落ち合い、サッカーを見に行きました。行ったのはJ1リーグ、等々力競技場の「川崎フロンターレ 対 鹿島アントラーズ」。宿泊先の有楽町から、川崎市は武蔵小杉まで出てきてもらいました。

来たのは友人(イタリア系ブラジル人)、その奥さん(日系)とその両親(ブラジルに移住した日本人)、息子さん(アメリカ育ち)、とさらに奥さんの弟さんとその息子(2人ともブラジル育ち)。日本で出稼ぎ中の弟さんと話してみましたが、日本語はかなりおぼつかないし、英語もほぼ無理のようで、完全にブラジル人だという印象。ご両親は最後に日本に来たのが10年以上前で、さすがに変化に対応しきれない。お父さんは帰り際にSUICAを(なぜか何枚も持っていた)自動改札の読み取り機にタッチさせる代わりに、カードリーダーに通して詰まらせ、駅員を呼ぶ羽目に。

武蔵小杉で落ち合って 、まず駅近くのお好み焼き屋へ。メニューを英語で相談して、あーだこーだ言ってる10人ほどの集団に戸惑ったと思いますが、お店の人は親切に対応してくれました。食事はかなり楽しめたのですが、スタジアム到着は試合開始前ぎりぎり、これは拙かった。もう座席が完全に埋まっていたのです。さすがに首位と事実上2位の直接対決。

ということで、あちこち探し回った挙句、跳ねて応援している川崎サポータの中に、子供だけでも混ぜてもらって、我々はその後ろからのぞかせてもらいました。しかし、それも前半だけで、24時間以上かけてブラジルから前日着いたばかりのお子さんたちが完全にグロッキー。なぜかその日は風が強く、体調を崩しかねないということで、後半途中で帰途につきました。ぐったりと友人の背中で寝る息子さんを連れて武蔵小杉に戻り、正しい切符を買うのを手伝ってそこでお別れ。

友人やご家族は感謝のことばをくれましたが、無理をさせてしまったか、とかえって申し訳なく思いました。さらに、写真のとおりお母さんがブラジル代表のレプリカユニフォームを買ってきてくださいました。私は(お母さんがお気に入りだそうで)ロベルト・カルロス、娘がロナウジーニョでした。こんどはこれを着て、ブラジルにおいで、と言ってくれました。行きたい!

海老沢泰久さんを悼む

2009年08月14日 | サッカー
直接知り合いでもなんでもないんですが、今日、訃報を見てショックを受けることがありました。それは、作家の海老沢泰久さんです。ご著書を読んだわけではありませんが、月一回のSports Graphic NumberのWebの連載をずっと楽しみにしていました。

その連載、「スポーツの『正しい』見方」(『 』による強調はワタクシ)というタイトルはどうかと思いますけど、その通りだな、と納得することがしばしば。かなり世の支持を集めているような団体や、その行動などについても厳しい批判を加えていたので、ちょっと心配になることも。たとえば、2004年8月、2005年7月、2007年2月の野球の日本代表の監督人事をめぐる一連の記事なんか。私は、「なるほど、よく言ってくれた」と思いましたが。

(興味をもたれた方は、ぜひご一読ください。下のURLは記事一覧です。)
http://sports.goo.ne.jp/others/column/?page=1

2007年12月3日に、このブログで「サッカー日本代表監督への岡田氏の起用は拙速。一から考え直す好機と考えて、人選の範囲を広げないのは残念」という趣旨のことを書いたんですが、そのすぐあと(12/17付け)、海老沢さんの「サッカー協会の人脈の弱さを露呈した」という趣旨の記事が発表されて、僭越ながら我が意を得た、と勝手に思ってました。(あの逸機による「後退」は今や完全に取り返しのつかない所まできてしまった、と見ています)

連載が最近滞り気味で「歯に衣着せぬ発言が行き過ぎて、書かせてもらえなくなくなっちゃった?」と思っていたのですが、ご病気とは知りませんでした。まだまだいろいろ書いていただきたい、と思っていたので残念でなりません。たとえば、今回のオリンピック種目の決定(ソフトボール落選、ゴルフ推薦)と、その報道について、海老沢さんならどうおっしゃるのか、うかがってみたかった。そもそも東京の立候補、どうなんでしょう。。。 59歳とはあまりに早い。ご冥福を。