いよいよW杯開幕。前回と同じく、グループリーグのときはアメリカ、後半は日本。アメリカは南アフリカより6時間遅いので、昼の試合は朝7:30から、夜のが、昼2:30から。
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4年前、豪州・日本戦は大学の食堂スペースで観戦。その感想を「第一戦を見て」という記事にしました(2006/6/13)、そこには書かなかったんですが、そのとき、アジア人、おそらく韓国人と思われる顔のおじさんが、落胆の表情を浮かべていたであろう私の顔をニヤリとしながらじっと見ていたことは、今も忘れません。日本代表の試合を見てあれほど落胆したことはありません。
そして、あの大会中に考えたこと。日本の10番はあんなに頼りない選手だったのか。チームが苦しいときに「俺に任せろ」というプレーが出来るのが大黒柱じゃないのか。2002年に落選した悔しさを胸に臥薪嘗胆、満を持したのではなかったのか。逆に、彼より技量では(たぶん)劣る7番は、もう効果的なプレーはあまり出来なくなってたけど、270分戦い続けていた。。。 そして思い至ったのは、通常の試合で見られる技量だけでは測れない何か、そんなレベルと程遠い私にはそれが何なのか想像もつきませんが、それがある選手とない選手があり、ことW杯本戦のような、たくさんの人の期待を背負って戦う場面では、その何かを持つ選手だけが、その期待の重さを背負って戦えるらしい、代表ってそういうもんなんだ。この考えは、それからの4年の経緯を見て、さらに強まりました。
今、思うのは、4年前すでに起きつつあったサッカーの変化がすっかり定着した、ということ。プラティニ(だったかな?)が予告したとおり、サッカー選手はどのポジションも、俊敏に動き続けられる能力が必須になってきたようです。チェコ、フランス、コートジボワールとかは4年前もうそんな感じだったけど、ファン・デル・ファールトとかルーニーみたいな選手まで、あんなに走れる選手になるとは。批判にさらされているというブラジル代表の戦略も、その現状を踏まえた必然の解答なのでしょう。それを思うと、日本の世代交代は必然だし、遅すぎました。
ニュースを見ると、どうやらやっと、フィールドに立つ11人が固まったもよう。監督が「当日決める」と言ったのは、質問をかわすための方便でしょう。4年前、ドイツ大会直後になされるべきだった世代交代が、ようやく起きた、という思いです(換言すれば、コンディション云々の問題だとは思いません)。現監督、二年半前の就任時に反対の記事を書いたのですが、ここまでひどくなるとは... 大会後、人選や体制作りについて、じゅうぶんに検討してほしいです。ただ、この土壇場の変化で、何かは起こせそうな気がする。今回の日本代表の戦いぶり、けっこう楽しみではあります。
くどいですが、なぜここまで世代交代に時間がかかるのか、不思議でなりません。いちど固まった体制が変化するのには、時間と、相当な材料の積み重ねがいる、ということでしょうか。でも逆に、もうこれで後戻りすることはないでしょう。
記事を見返すと、4年前は、4.5というアジアの出場枠が減ると予想してました。で、実際にはそのまま。経済発展著しいアジアの枠を縮小しないのは、FIFAにとって当然の戦略なのかもしれませんが、日本にとっていいことなのか、本戦には出場はできるけどそこでの勝負は蚊帳の外、を繰り返さないためには、アジア突破の段階でぎりぎりの勝負になるほうがいいんじゃないか、と思ったりもします。
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強盗事件が発生しはじめたようで、ちょっと心配。アフリカの大会になるとうれしいけど、いくつかの親善試合でのデタラメなジャッジを見ると、不当な勝ち上がりで大会がスポイルされるのでは、という不安もある(多少はしょうがないけど)。4年前は、留学してから初めて日本へ戻るところ。ただただ早く帰りたかった。今回は、あと一年でここもおさらば、最後の夏。いろいろあったはずなんだけど、あっという間だったという気もあります。でもともかく、4年は経って、また始まる。楽しみたいと思います。
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4年前、豪州・日本戦は大学の食堂スペースで観戦。その感想を「第一戦を見て」という記事にしました(2006/6/13)、そこには書かなかったんですが、そのとき、アジア人、おそらく韓国人と思われる顔のおじさんが、落胆の表情を浮かべていたであろう私の顔をニヤリとしながらじっと見ていたことは、今も忘れません。日本代表の試合を見てあれほど落胆したことはありません。
そして、あの大会中に考えたこと。日本の10番はあんなに頼りない選手だったのか。チームが苦しいときに「俺に任せろ」というプレーが出来るのが大黒柱じゃないのか。2002年に落選した悔しさを胸に臥薪嘗胆、満を持したのではなかったのか。逆に、彼より技量では(たぶん)劣る7番は、もう効果的なプレーはあまり出来なくなってたけど、270分戦い続けていた。。。 そして思い至ったのは、通常の試合で見られる技量だけでは測れない何か、そんなレベルと程遠い私にはそれが何なのか想像もつきませんが、それがある選手とない選手があり、ことW杯本戦のような、たくさんの人の期待を背負って戦う場面では、その何かを持つ選手だけが、その期待の重さを背負って戦えるらしい、代表ってそういうもんなんだ。この考えは、それからの4年の経緯を見て、さらに強まりました。
今、思うのは、4年前すでに起きつつあったサッカーの変化がすっかり定着した、ということ。プラティニ(だったかな?)が予告したとおり、サッカー選手はどのポジションも、俊敏に動き続けられる能力が必須になってきたようです。チェコ、フランス、コートジボワールとかは4年前もうそんな感じだったけど、ファン・デル・ファールトとかルーニーみたいな選手まで、あんなに走れる選手になるとは。批判にさらされているというブラジル代表の戦略も、その現状を踏まえた必然の解答なのでしょう。それを思うと、日本の世代交代は必然だし、遅すぎました。
ニュースを見ると、どうやらやっと、フィールドに立つ11人が固まったもよう。監督が「当日決める」と言ったのは、質問をかわすための方便でしょう。4年前、ドイツ大会直後になされるべきだった世代交代が、ようやく起きた、という思いです(換言すれば、コンディション云々の問題だとは思いません)。現監督、二年半前の就任時に反対の記事を書いたのですが、ここまでひどくなるとは... 大会後、人選や体制作りについて、じゅうぶんに検討してほしいです。ただ、この土壇場の変化で、何かは起こせそうな気がする。今回の日本代表の戦いぶり、けっこう楽しみではあります。
くどいですが、なぜここまで世代交代に時間がかかるのか、不思議でなりません。いちど固まった体制が変化するのには、時間と、相当な材料の積み重ねがいる、ということでしょうか。でも逆に、もうこれで後戻りすることはないでしょう。
記事を見返すと、4年前は、4.5というアジアの出場枠が減ると予想してました。で、実際にはそのまま。経済発展著しいアジアの枠を縮小しないのは、FIFAにとって当然の戦略なのかもしれませんが、日本にとっていいことなのか、本戦には出場はできるけどそこでの勝負は蚊帳の外、を繰り返さないためには、アジア突破の段階でぎりぎりの勝負になるほうがいいんじゃないか、と思ったりもします。
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強盗事件が発生しはじめたようで、ちょっと心配。アフリカの大会になるとうれしいけど、いくつかの親善試合でのデタラメなジャッジを見ると、不当な勝ち上がりで大会がスポイルされるのでは、という不安もある(多少はしょうがないけど)。4年前は、留学してから初めて日本へ戻るところ。ただただ早く帰りたかった。今回は、あと一年でここもおさらば、最後の夏。いろいろあったはずなんだけど、あっという間だったという気もあります。でもともかく、4年は経って、また始まる。楽しみたいと思います。