時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

敵は内にあり

2012年06月01日 | 
6月になり、娘の幼稚園、室内ではサンダル履きになりました。市立なので、市が運営している給食センターからの給食を食べていますが、市がけっこう「食育」に熱心。一日保育参加のときにも職員が来て、説明をするし、園からのお便りにも、家庭への食育メッセージが毎回盛り込まれる。

さて、6月号の特集は、「よく噛みましょう」と並んで、「食中毒に気をつけましょう」。ちょっと前のScientific AmericanのPodcastで、「一般の食中毒への認識は低く、一時(いっとき)苦しんで終わりだと思っているので、医者にもかからない。だから、医療機関にもデータの蓄積がない。しかし最近、食中毒の身体への影響には、非常に長期的、永続的なものもありうることが分かってきた」という怖~いハナシがありました。さらに、ICPhSで2007年、2011年と2回連続、食中毒でダウンしたワタクシ(←バカ)としては、注目せずにはいられません。

幼稚園からの文書によれば、食中毒の危険度が上がるこの季節、家庭で注意してほしい5か条は

1. 消費期限をチェックせよ
2. 冷蔵庫の詰め込みすぎは×
3. 包丁、まな板の衛生管理を
4. 食品にはしっかり加熱
5. 料理を長時間放置するのは×

ぜひ気をつけたいのですが、この実行の障害となる存在が...それは、母。70歳を過ぎても忙しく働く彼女は、娘のためにも衛生・栄養管理に気をつけようとするこちらの努力の足を引っ張る、さまざまな「破壊的行為」をしてくれます。上記5か条に関連したところでは、「食べ物は(余っても)足らなくないように、過度にたくさん買う」さらに、「何が足りないのか確認しないから、食材がダブつく」。こうなると

冷蔵庫がいっぱい(第2条) → 食材の流れの管理が不可能 → 消費期限切れの食材が大量発生(第1条)

さらに

たくさんあるから、たくさん作る → 食べきれないから余る → 冷蔵庫がいっぱいだから、出しっぱなしになる(第5条)

と、悪循環が起こり、上記の違反がいっぱい。次々生み出される危険の芽を摘もうと、嫁さんと私は日々努力していますが、食事をわれわれが完全にコントロールしているわけではないので、時に危機的状況が。先日も、消費期限とっくに過ぎた、ヤバイにおいの鶏肉(嫁さんはこっそり捨てようと考えていた)をなんとか食べようと悪あがきをしていたのを発見。結局、どうやってもダメなことを確認、使うのを断念した挙句、「安いからって買いすぎちゃダメね」と言ってたそうです。が、きっと彼女はそれでも、またやってしまうのです。忙しい、もともとオーガナイズが下手、記憶も体力も落ちてきた、等の理由で、ますます生来の雑さに拍車がかかっていく母、身についてしまった習慣を反省して修正する、ということは非常に困難だと思われます。この「内なる敵」は異常に手ごわい。連れ添って来年で50年という父に、我々夫婦の間で最近尊敬の念が高まっています。