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今日は、工務店の方が建物に入っているのと、朝ちょっと熱っぽかった事もあって家で過ごしました。
お昼まで寝転がって本を読んで、ご飯を食べてからケーキの試作
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これまで何度作っても納得いかなかったけど、今日は「ちょっといいかも」と自信がもてました
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というのも、吉本ばなな(いまは、よしもとばなな)さんの「キッチン」(満月)に私がすごく影響をうけているから。
でもあの至福の夏の、あの台所で。
私はヤケドも切り傷も少しもこわくなかったし、徹夜もつらくなかった。毎日、明日が来てまた
チャレンジできるのが楽しみでぞくぞくした。手順を暗記するほど作ったキャロットケーキには
私の魂のかけらが入ってしまったし、スーパーで見つけた真っ赤なトマトを私は命がけで
好きだった。
私はそうして楽しいことを知ってしまい、もう戻れない。
この文章を何度読んだことか!(文庫だと、82pです。ちなみに)「キッチン」を初めて手に取ったのは中学3年の時。だけど私がこんなに、心の師と仰ぐほどに(!!!)よしもとばななを読みだしたのは大学で進路を考えていたころからです。
ものすごい不況で、もちろん就職難で、やたらと「自己分析」というのをやらされていました。
自分の性格や、好きなこと、他人の評価、そういうのを突き詰めたとき、私はどうやら一般的な会社に入りたくないのだなあ、と思い至ったのでした。
私が、本を読むこと意外で凄く好きなことといえば、料理しかなくて。文学を研究しても誰も喜ばないけれど、(スミマセンK田先生
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そんな時に、たまたま「キッチン」を読み返して、すっかり衝撃を受けてしまったのです。ああ、私もこう生きたい!と。安心よりも情熱だろう!(すげーな)と。
今、これを書いていて最近の私はイカンぞ、と思ったので、初心に帰るために「キッチン」をこれから読
んで寝ることにします。
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