Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

大作に挑戦・・・なるか

2012-03-15 10:12:02 | インポート
私は殆どの場合、読み始めた本を途中でやめるという事をしません。
(大変失礼なことに)「なんてくだらない小説なんだろう!!」と悪態をついてしまうような小説だったとしても、最後まで読まないで「面白くなかった」とは言えないような気がするからです。最近は図書館へよく出かけているので、今まで手に取ってこなかった作家の小説やエッセイも読んでいます。

最近良かったのは、(この作者の作品は以前にも読んでいますが)
イアン・マキューアン
「ソーラー」
がダントツです。ものすごく皮肉に富んだ、思いもよらないような内容です。本当に面白いし、日本の作家でこういう作品を書く人はいないんじゃないかな、と思わせる大人にしかわからない小説です。

↑こういう良い本は、本当は買って手に入れたいのですが、今は働いていないし、節約のために借りて読んでいます。
私は文学部を出ているのですが、以前お付き合いしていた(やはり文学部の)人が「ゼミの先生が、本は買って読まないと自分のものにならない、と言っていた」と話していた事が結構印象的で、どうも「本代はケチってはいけない」と思ってしまいます。って、もういまさら文学で何かになろう、という野心もないので借りて読めばよさそうなものなんだけど。

でも、「ソーラー」はまた読みたいな。


こんな偉そうなことを書きましたが、いまだ読んだことのない大作は沢山あるのです。
ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
マルセル・プルースト「失われた時を求めて」
はあこがれて大学時代に挑戦したのに挫折したままです。しっかり読んでみたい…いつか。

で、いま、これも読破した事のない「源氏物語」を手に取っています。
勿論古文ではなく瀬戸内寂聴先生の現代語訳でです。
まだまだ序盤ですが、これなら純粋に面白く読めそうな予感です。どうかなー、ちゃんと54帖まで行けるかな。こんな時間のある時だからこそ、有意義に過ごしたいものです。




大きくなっても相変わらず間抜けな姿をさらす茶子。けっこうお利口さんになってきました。