つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

本当の妖怪

2013-07-10 01:53:58 | 日記
U2は超有名らしいので、借りてみる。
U2と聞いて、バンド名であることくらいはなんとなく認識があったのだけれど、それを「サッカーのある年齢の日本代表のことを言う」というふうに説明を受ければ、私は単純に鵜呑みにしただろうと言うくらいの感じだった。

早速聴いてみると、超UKな感じがする。
UK的な音楽を数か月ほど前まで酷く毛嫌いしていたのだけど、最近はそんなこともなく好んで聞けるようになってきた。

ちなみに私はまだ“UK的な音楽”と自分で言ったところでそれを明確な言葉で説明することもできないし、それほど広くを知らないという意味でそういうカテゴライズするのも、自分の意見としても、自信が持てない。
ただ、なんとなく、“UK的な音楽”には「曇り空の下で叫ぶ」というイメージが私にはある。
あと私はUSロックが好きだけれど、それには描かれないかもしくは描けないうUKの彼らの確固たる世界観、というものも存在するように思う。
その世界観は決して太陽がさんさんと当たっているイメージではないけれど、大きな街のような都市のような、そういった壮大なもの。
ただ、私はこちらもつい最近はじめてちゃんと聞いたレッチリについて、UKだと思い込んでいたくらいの曖昧さではある。

Oasisはすごく良くて大好きで、U2はまた聞きたいな、The Libertinesはいいね、Blurはもういいかな、THE MUSICはこういうのじゃない、Radioheadはやめてください、と言うのが私の勝手な一言感想。
私は感情は正に振れたいけれど、私のRadioheadへの拒否感というのは、私の感情の振れ幅としては大きなものを持っているという意味で興味深いことではある。

音楽の楽しみ方というのは知れば知るほど面白くなるものだとはわかったけれど、私は結局のところ、粗くて青くて熱くて、という漏れ出でてしまうものの中の何かにしか私は今のところ震えたりしないのだなと何度も改めて思う。


梅雨が明けた途端、異世界の扉を開いてしまったかのように世界が夏に入り込んだ。
コンクリートは熱々に熱せられ、地面に吸収できない熱さは行き場をなくし蜃気楼となって世界の輪郭をぼやけさせている。

車の通る音や、人々の話し声も実際には聞こえるのに、まるで何も音がしないかのような。
いや、実際にはしないはずのファンの音だけはしているかのような。
放っておいたら私も物もどろどろと溶け出してしまうかのような。
私も物も、すべてが強度と輪郭を失って不安定になる。

午後の時間帯の憂鬱、というのは、私の幼い頃の感覚として確かに奇妙なものとして存在していて、それが顕著に感じられる季節はやはり夏である。
おばあちゃんの家の匂い、蚊取り線香の入れ物のべたべた、蟻と花火、プールサイドのアスファルト、ビニールバッグの質感。

そちらの方向には何かがあるだろうか。