いよいよ引っ越しの日。
自転車で10分程度の距離への移動だからだろうか、ここから去る淋しさのようなものが全くない。
自分でも不思議なほどに。
部屋は好きなものに囲まれた私の城だったし、広さは足りてはいなかったものの設備には満足していた。
私の人生の中で最も大きな変革と言っていいことも、この街、この部屋にいるときに起きた。
4年弱住んだ部屋だし、この街でよく飲んだ。
それによる思い出や感慨など、もう少しあってもいい気はするのだが、しかしながら淋しさも名残惜しさも全然感じられないのである。
またそうしたいときにはいつでも、私はこの街に戻ってくることができる。
そういう安心感のようなものがあるにはある。
しかしそれにしても、愛着や情のようなものがもう少しあってもいいのではないだろうかと自分のあまりにもあっさりとした感情に驚いている。
以前、引っ越した際は東京を離れるときだったから、名残惜しさと切なさと淋しさではち切れんばかりだった。
ただ、あのときも部屋や街に対する愛着というのはさほどなかったのかもしれないと思う。
今住んでいる街は人に話すと大抵羨ましがられる。
都心も都心、ど真ん中で各地へのアクセスも良好。
以前テレビドラマに使われたこともあって知名度も高い。
飲み屋やカフェも多数あって、街並みの風情などは外部から作り込まれいているものと元からあるものがそれぞれに独立して存在する面白みのある街だ。
ただ生活の物価は高い。
私はこの街に対して、アクセス以外のメリットをさほど感じてなかったのかもしれない。
元々お店を開拓するというような精神はあまり持ち合わせていないし、街の風情は私の居心地のプラスαにはならなかった。
好きなのだけれど、それほど好きではないのだと思う。
もしかしたら新居に住むことによってそう思うようになるのかもしれないけれど。
まつげパーマをしにこの街のサロンにまた来るかもしれないし、ギター教室にもまた来るかもしれない。
距離というのは、往々にして人間関係を築くのに妨げになるものだけれど、実際にはどんな関係もどちらかからの能動的なアプローチからしか成り立たないものと思っているので、その点はそうしたければ行動を起こすのみである。
新居のある街に今私が感じているしっくり感が、実際に住んで根付くと良いなと思う。
花玉。
ぎゅうぎゅう、まんまる。
自転車で10分程度の距離への移動だからだろうか、ここから去る淋しさのようなものが全くない。
自分でも不思議なほどに。
部屋は好きなものに囲まれた私の城だったし、広さは足りてはいなかったものの設備には満足していた。
私の人生の中で最も大きな変革と言っていいことも、この街、この部屋にいるときに起きた。
4年弱住んだ部屋だし、この街でよく飲んだ。
それによる思い出や感慨など、もう少しあってもいい気はするのだが、しかしながら淋しさも名残惜しさも全然感じられないのである。
またそうしたいときにはいつでも、私はこの街に戻ってくることができる。
そういう安心感のようなものがあるにはある。
しかしそれにしても、愛着や情のようなものがもう少しあってもいいのではないだろうかと自分のあまりにもあっさりとした感情に驚いている。
以前、引っ越した際は東京を離れるときだったから、名残惜しさと切なさと淋しさではち切れんばかりだった。
ただ、あのときも部屋や街に対する愛着というのはさほどなかったのかもしれないと思う。
今住んでいる街は人に話すと大抵羨ましがられる。
都心も都心、ど真ん中で各地へのアクセスも良好。
以前テレビドラマに使われたこともあって知名度も高い。
飲み屋やカフェも多数あって、街並みの風情などは外部から作り込まれいているものと元からあるものがそれぞれに独立して存在する面白みのある街だ。
ただ生活の物価は高い。
私はこの街に対して、アクセス以外のメリットをさほど感じてなかったのかもしれない。
元々お店を開拓するというような精神はあまり持ち合わせていないし、街の風情は私の居心地のプラスαにはならなかった。
好きなのだけれど、それほど好きではないのだと思う。
もしかしたら新居に住むことによってそう思うようになるのかもしれないけれど。
まつげパーマをしにこの街のサロンにまた来るかもしれないし、ギター教室にもまた来るかもしれない。
距離というのは、往々にして人間関係を築くのに妨げになるものだけれど、実際にはどんな関係もどちらかからの能動的なアプローチからしか成り立たないものと思っているので、その点はそうしたければ行動を起こすのみである。
新居のある街に今私が感じているしっくり感が、実際に住んで根付くと良いなと思う。
花玉。
ぎゅうぎゅう、まんまる。
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