ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

11月1日ー11月4日

2011-01-06 | イタリア滞在記
11/1 この日からやっと包丁を持つ。しかし、最初に渡されたのは小さくて使いにくいイタリアのナイフ!もちろん切れ味なぞ求めてはいけません。これがこれとして使われているのはそれなりの理由があるのですから(^^;
日本の包丁のように扱おうとするから「切れない!」と感じるのです。例えば右手にこのナイフを、左手にセロリを持って鍋の上から上手に下へ切り落とすマンマの映像が頭に浮かぶでしょう。まな板を使わずに手早く材料を切るにはとても適しているのだから。そうはいっても、やっぱ切れなくてイライラしたよ!

11/2 「魚介のリゾット」を作った時のこと、「魚を使った料理は魚臭く(日本でいうところの生臭いこと)なってはいけない。海の味がしなくてはいけない」と教えられた。わかっていたようでわかっていなかったことだけに、しっかりと胸に刻んだ。

この日のセコンドに「ツノザメ」を使った。この後何度も食することになったが「ホシザメ」と並んでイタリアではよく食べられる。クセがなくて美味しい。しかし、サメの肌はやっぱり“鮫肌”だということになぜかえらく感心した!

11/4 細かい手仕事はやはり日本人がダントツで習得が速い。“見て真似る”ということが体にしみついているいるかのようだ。ニョッキの成型にも国民性が顕われていた。大きさや形、そしてテンポが微妙に皆違っている。しかし、アメリカ人のご婦人(イタリアを旅行中でオプションとして料理教室にやって来た)にカメラを向けると、満面の笑みを浮かべてくれた。アメリカ人らしいし、何よりも楽しんでいることがにじみ出ている笑顔がいい。

お仲間紹介:
アーティスティックな面を持つブラジル人の彼は、サンパウロからやって来た。日系人が多く住む場所に暮らしているのだから当然と言えば当然だが、日系人の友人が多いという。週に2~3回は日本食レストランに行って食べるものは“寿司、天ぷら、すき焼き、焼きそば、しめじ”。「ん?」“しめじ?”彼が呼ぶ“しめじ”とはいったい何?異国の地で変化する日本料理か?

写真は“鮫肌”とブラジル人の作品
Dsc00239


Dsc00377