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シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子:東京芸術センター第100回定期演奏会リハーサルを聴いて(No.2264)

2013-04-24 20:20:01 | ピアニスト・佐伯周子
 元来が無計画な性格なのか?、昨日夕飯時に「今日リハーサル出来る?」との会話を発端に、昨日夜、急遽「5/11リサイタル」のリハーサルを聴かせてもらった。「聴いた通り」の率直な感想を書く。

「全体の構造」の描き方がしっかりとしている上に、「細部の磨き上げ」が『シューベルト完全全曲』並みの演奏だった 佐伯周子


 私高本は、「佐伯周子 は シューベルト との相性が素晴らしいピアニスト」と昨日まで信じていた。言葉を替えれば、「シューベルト以外の作曲家」との相性は「シューベルトの域には達していない」と思っていた。「シューベルト完全全曲第1回」に演奏した ショパン と スクリャービン は、シューベルトの高みには達していなかったし、その後も、折にふれていろいろな作曲家の作品も取り上げて来ているのだが、「スメタナ」を唯一の例外として、「シューベルトクラス」の演奏は「佐伯周子:シューベルト完全全曲」では聴いていないように思っていた。(色々な作曲家を取り上げているのだが、、、)


 「東京芸術センター第100回定期演奏会」のプログラムを佐伯周子が決めた後に見せてもらったときには愕然とした!

「シューベルトが1曲も無い!!!」


 佐伯周子 に理由を尋ねたら「シューベルトは充分に弾いていますから」とのことだった。確かに!!


 本日号では、「最大の曲 = ムソルグスキー:展覧会の絵」についてだけ述べる。

「文化庁芸術祭で優秀賞の栄誉に輝いた 岡原慎也 の演奏」を聴かせて頂いたおかげさまで、他の曲よりは少しだけ詳細に語れるから


である。岡原慎也に感謝!


『佐伯周子の ムソルグスキー:展覧会の絵』は、「表情の瞬間の変わり様」があまりにも見事! が最大の聴きどころ


 「盛大に鳴っていた!」瞬間の直後に「静寂」が来たり、「ゆったりとした流れ」の直後に「けたたましい喧嘩」が出て来る。勿論、「リヒテル以降」のピアニストはそれぞれに工夫している方向なのだが、

佐伯周子 は「タッチ」による陰影が極めて濃い


である。ペトロフ ほどはタッチは強くなのだが(書いて良かったのか???)

特に「速い曲」での『存在感』が圧倒的な 佐伯周子「ムソルグスキー:展覧会の絵」


である。シューベルトは「プレスト指定の楽章」がピアノソナタには無いので、全く(佐伯周子の演奏を聴くまでは)予知出来なかった。これまでのCDよりも素晴らしかったし。それで終わった後のつぶやきが

「ピアノが小さいよね、、、」って、セミコンサートグランドピアノ なんだが!!!


 確かに「演奏会当日はフルコンサートグランドピアノ」だよね(涙


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